昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

少女漫画

里中満智子『あすなろ坂』

『あすなろ坂』(77~)は幕末から戦後までの有馬家の人々の4世代に渡る、波乱万丈の恋と人生を描いた大河ロマンです。 有馬邸のあすなろの木を見上げ、「明日なろう」という名前に何を思うかで登場人物の性格の違いが描かれたり この木から作られたお守…

青池保子『エロイカより愛をこめて』その2

『エロイカ』の魅力は何と言っても伯爵と少佐のキャラとその関係性です。 全く別の目的で潜入したイランでばったり顔を合わせた際は 親しげに抱き合い、挨拶するふりをしながら傍から見えないようナイフと銃を突きつけあっていたというスリリングな関係がた…

青池保子『エロイカより愛をこめて』その1

『エロイカより愛をこめて』(76~)は美術品専門の怪盗エロイカことドリアン・レッド・グローリア伯爵と、NATOの堅物・エールバッハ少佐が巻き起こす、世界を股にかけた大騒動を描く時にコミカル、時にハードボイルドなドタバタアクションものです。 …

河惣益巳『ツーリング・エクスプレス』その2

『ツーリング~』で魅力的なキャラはシャルルとディーンだけではありません。 シャルルの養父で上司でもあるエド、通称「鬼のエドアール」 正義感の強い有能な警部で、部下や他国の警察機関からの信頼も篤く、ディーンからも一目置かれてます。 亡き妻・脚本…

河惣益巳『ツーリング・エクスプレス』その1

『ツーリング・エクスプレス』(81~)はヨーロッパを舞台に、ICPOパリ本部の青年刑事シャルルと、凄腕の殺し屋ディーン・リーガルとの禁断の恋を描くハードボイルド風少女マンガです。 ヨーロッパ共同体がECで、主な悪役がKGBや赤軍テロリストの…

岡田あーみん『お父さんは心配症』

『お父さんは心配症』(84~)は心配しすぎて娘の典子と彼氏の北野くんを振り回す暴走お父さん、佐々木光太郎が主人公のドタバタギャグ漫画です。 94年には実写TVドラマ化しました。 母親は早くに亡くなっており年頃になった娘が心配なのはわかります…

成田美名子『CIPHER』

『CIPHER』(サイファ 85~)は80年代のアメリカを舞台に、ボーイッシュな少女アニスと、学校の人気者で美形俳優の「シヴァ」その双子の弟サイファとの友情と恋、そして赦しを描いた物語です。 シヴァは額にビンディ(ヒンズー教徒の女性がつける赤い点…

菅野文『薔薇王の葬列』その3 

どんどんダークでドロドロな方向へ突き進んでいく『薔薇王の葬列』 そんな中、作品に癒しを与えてくれていたのがランカスター家のエドワード王子でした。 ちゃんと有能だし、傲慢な部分もあるのですが リチャードが絡むと、ものすごく愛らしい恋する男の子に…

菅野文『薔薇王の葬列』その2

本日、最新刊11巻が発売されましたので語ってみようと思います。 『薔薇王の葬列』(13~)は15世紀英国のバラ戦争時代を舞台に、主人公であるヨーク家の三男リチャード(実は両性具有)の愛と野望を描く作品です。 何でバラ戦争かというと、赤いバラ…

魔夜峰央『パタリロ!』その2

『パタリロ!』はパタリロの強烈な個性を受け止める他のキャラクターたちもまた、魅力的な存在です。 バンコランは本来、世界の情報機関に名の知られるキレ者で、マーダーライセンスを持つハードボイルドなキャラなのにパタリロと出会ったのが運のつき。 会…

魔夜峰央『パタリロ!』その1

『パタリロ!』(78~)は架空の小国マリネラの国王である10歳の天才少年 大喰らいで金に意地汚く、人をおちょくるのが大好きで外見がつぶれアンマンという パタリロが引き起こす騒動に周りが巻き込まれるギャグマンガです。 現在も連載中。祝40周年&…

佐伯かよの『燁姫』(あきひ)

『燁姫』(84年~)は女子高生にして銀座の画廊のオーナー・瀬名生燁姫(せのお あきひ)を主人公に 絵画にまつわるミステリーや人間ドラマを描くお話です。 普段は「いるかいないかもわからない」なんて言われている地味な女子高生が 学校を一歩出たら運…

山岸凉子『日出処天子』その2

『日出処天子』に登場する魅力的なキャラは王子や毛人・刀自古以外にも沢山いて、 王子に仕える渡来人、淡水と調子麻呂は腕っぷしも強く、頼れるキャラクターとして描かれました。 淡水の方は王子のためなら非道な手段も使うタイプ。 調子麻呂は優しく誠実で…

山岸凉子『日出処天子』その1

『日出処天子』(80~)は飛鳥時代を舞台に聖徳太子こと厩戸王子が超能力者で、蘇我毛人に恋していたという前代未聞の設定で繰り広げられる史実をベースにした物語です。 ※「ひ いづるところのてんし」と読みます。通称は「ところてん」 80年代に聖徳太…

青池保子『イブの息子たち』その2

3人が召喚される世界は男と女が分かれて暮らしており、 天国と地獄、ソドムとゴモラなど名前はそれぞれですが 常に仲が悪いため、ふとしたきっかけで戦争になるのがお約束の流れでした。 変態だらけの世界でも、常識人の美形もいてヤマトタケル、森蘭丸、ア…

青池保子『イブの息子たち』その1

『イブの息子たち』(75~)は、人気歌手のジャスティン、詩人のバージル、ピアニストのヒースの三人が男だけの異世界に召喚されて大変な目に遭うドタバタコメディです。 一言でいうと華麗なるカオスの極み ジンギスカンと大仏が合体し聖徳太子が札束を飛…

佐々木倫子『動物のお医者さん』その2

『動物のお医者さん』には魅力あるキャラが揃っていて 主人公・ハムテルはツッコミ役の常識人枠。 とはいえだいぶマイペースな人で、 「じいさんっぽい落ち着き」と漆原教授にモノローグで評されています。 顔は怖いけど温和な性格のチョビとは相性ピッタリ…

佐々木倫子『動物のお医者さん』その1

『動物のお医者さん』(87~)は主人公・西根公輝(にしね まさき)こと通称ハムテルが友人の二階堂と共に獣医を目指す、ゆるくコミカルなお話です。 ハムテルの相棒・シベリアンハスキーのチョビの可愛らしさに、当時ハスキーブームが起きました。 03年…

こいわ美保子『真夜中のシンデレラ』

『真夜中のシンデレラ』(81)は私生児でハーフの少女・瑠璃が周囲の人々を陥れ、殺害してのし上がるお話です。 全1巻ですが、ものすごく記憶に残る作品でした。 可愛い絵の少女マンガなのに、やってることはえげつない。 主人公が悪女というのは新鮮で、…

美内すずえ『ガラスの仮面』その2

『ガラスの仮面』といえば足長おじさんである「紫のバラの人」速水真澄も欠かせない要素です。 初登場シーンから親切にしてもらい、好意を抱いていたものの 実は月影先生を苦しめる奴!と知ったマヤは速水さんを敵視するようになります。 しかしマヤの一途な…

美内すずえ『ガラスの仮面』その1

『ガラスの仮面』(76~)は平凡で地味な主人公・北島マヤが演劇にかける情熱と才能を元大女優の月影千草に見いだされて女優を目指し、 ライバルの天才にしてサラブレッドの姫川亜弓と共に幻の舞台「紅天女」に挑む演劇マンガです。 簡単に言うと 演劇×ス…

緑川ゆき『夏目友人帳』その2

『夏目友人帳』の魅力はやはり愛すべきキャラと彼らの織り成す優しいエピソードでしょう。 序盤から夏目が辛い思いをしてきたのは幾度となく語られているので、 藤原夫妻に引き取られ、友達が増えていくのがとても嬉しい。 あやかしの気配を感じることができ…

緑川ゆき『夏目友人帳』その1

『夏目友人帳』(03~)はあやかしが見える少年夏目貴志と、あやかしたちや周囲の人々との交流を描く優しいファンタジー作品です。 08年にはアニメ化、18年には劇場版オリジナルアニメも作られました。 このご時世、6期まで続いているTVアニメは珍…

曽弥まさこ『不思議の国の千一夜~ヘンデク・アトラタン物語』

『不思議の国の千一夜』(80~)はランバルドの王子セブランと相棒の白い神馬ヘンデク・アトラタンとの冒険を描く中世ヨーロッパ風世界を舞台としたコミカルなファンタジー作品です。 王子と書きましたが、実はセブランは女の子。 父である王様が息子を欲…

市東亮子『やじきた学園道中記』その2

時代劇だろうと現代劇だろうと、アクションものはラスボスと対決し、勝つところで終わります。 しかし『やじきた』の凄さはその後です。 太郎山高校が狙われていたのは野菜だけでなく、古文書に黄金の観音像が記されているという理由で土地もある会社に狙わ…

市東亮子『やじきた学園道中記』その1

『やじきた学園道中記』(82~)は、やじさんこと矢島順子と、きたさんこと篠北令子のくされ縁の二人が転校先でばったり再会しては、 その学校にまつわるトラブルを腕っぷしで解決するアクションものです。(そしてまた転校して以下ループ) 「一人二人は…

一条ゆかり『有閑倶楽部』その2

前回は悠里メインで語ったので、残る5人&恋愛・友情エピソードを。 警視総監の息子・松竹梅魅録(みろく)警察は勿論、不良や暴走族、ヤクザにも顔の利く幅広い人脈と 無線やラジコンヘリなど機械にも強く、腕っぷしも強い頼りになる男。 清四郎ですら負け…

一条ゆかり『有閑倶楽部』その1

『有閑倶楽部』(81~)は日本の資産家の子息が通う名門校、聖プレジデント学院を舞台に 剣菱悠理、松竹梅魅録・菊正宗清四郎・白鹿野梨子・黄桜可憐・美童グランマニエの通称「有閑倶楽部」の6人が トラブルに冒険にミステリーにホラーに恋に友情にと波…

上原きみ子『舞子の詩(うた)』

『舞子の詩』(77~)は主人公・茜舞子がバレエダンサーを目指すお話です。 彼女には家出した兄・姿郎がいて、兄妹二人で父の遺作『エレナの赤い花』という演目を踊るのがバレエ団を経営する母の悲願でした。 ある日、舞子がひょんなことから出会った浅見…

あさぎり夕作品について(初期~『あこがれ』まで)

あさぎり夕先生の初期作品ってもの悲しげな印象があります。 短編集『青い宇宙のルナ』や『花詩集 こでまりによせて』に収録されてる70年代の作品に特に顕著です。 70年代は一条ゆかり、里中満智子といった有名作家たちも悲劇オチの傾向があるので流行だ…