昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

少女漫画

緑川ゆき『夏目友人帳』その9(29巻感想続き)

降妖術のやり方は降霊術+コックリさん。 詳細は省きますが「絶対に手を放してはいけない」は前フリのようなもの。 落雷の衝撃で停電、蝋燭の火も消えたはずみに皆が手を放してしまいます。 再び明かりがついた時、妖降ろしの箱は開いていた……。 次々に起き…

緑川ゆき『夏目友人帳』その8(29巻感想)

祝!!20周年!! アニメ第七期来ないかな……。 第29巻発売中です!! 記念に語ります。 詳細はボカしますがネタバレにご注意ください。 前巻のお話: 名取を屋敷に閉じ込めた妖は、彼の存在しなかった従妹「美弦」(みつる)を名乗っていた。 夏目は名取を救う…

(原作)池田悦子(絵)あしべゆうほ『悪魔の花嫁』その9 ミステリ回1

念のためあらすじ: 主人公・美奈子のもとに現れた悪魔デイモスは美奈子を花嫁にすると宣言。 美奈子が人間に絶望するよう人の闇の部分を見せ続ける……。 という話のため、本作は殺人シーンがかなり多い。 大半が衝動的なのですが中には計画殺人も。 結構ミス…

高階良子『70年目の告白~毒とペン~』その2

「涼」の受けた虐待について詳細は書きませんが (長年あそこまでされたのに、母にはこういう事情もあって……)と 客観的な視点をちゃんと入れてる高階さんは本当にいい人だ……。 また、愛情をかけてくれた早死にした父に対しても 「自営にこだわって人に使わ…

高階良子『70年目の告白~毒とペン~』その1

遂に全三巻で完結!! というわけで語ります。 『70年目の告白~毒とペン~』(20~)は貸本時代からの大ベテランである作者の自伝。 ※「事実を元にした物語ですが」と注意書きにもある通り、あくまでフィクションです。 作中でも「高階良子」でなく「涼」…

市東亮子『やじきた学園道中記/スピンオフ 星にききたまえ』その2(1巻感想続き)

狭霧くんは忍者なので体のダメージは計算の上で殴らせています。 病院に駆けつけたハーディが心配したのは何より、背中の刺青が出たかどうか。 刺青には甲賀に伝わる秘伝が刻まれていて、条件を満たすと現れます。 (かつて見たと言ったら助けた狭霧に刺され…

市東亮子『やじきた学園道中記/スピンオフ 星にききたまえ』その1(1巻感想)

第一巻、本日発売です!! 『やじきた学園道中記/スピンオフ 星にききたまえ ーAsk The Stars』(22~)は、本編屈指の曲者キャラ、変態キザ男のハーディ・レニアートンが主役のスピンオフ。 記念に語ります。 詳細はボカしますがネタバレにはご注意ください…

菅野文『薔薇王の葬列 王妃と薔薇の騎士』その3(1巻感想続き)

マーガレットとヘンリー、共に王族ながら 父がナポリ王の位や領地を英軍に奪われた貧乏貴族でも常に誇り高くあろうとするマーガレットと、 物心ついた時には王だったため、そういう努力の必要のないヘンリーが実に対照的に描かれます。 また『薔薇王』本編の…

菅野文『薔薇王の葬列 王妃と薔薇の騎士』その2(1巻感想続き)

グロスター公夫人の無礼に続き、グロスター公と枢機卿の言い争いを目の前にするマーガレット。 王であるヘンリーの登場で事態が収まるかと思えば……。 グロスター公夫妻が玉座に座り、傍らに王が立ってる有様。 歴史に詳しくない読者にも当時のイングランド宮…

菅野文『薔薇王の葬列 王妃と薔薇の騎士』(1巻感想)

第一巻、発売中です!! 記念に語ります。 詳細はボカしますがネタバレにご注意ください。 『薔薇王の葬列 王妃と薔薇の騎士』(22~)は『薔薇王の葬列』のスピンオフ作品。 敵側だったランカスター家の王妃マーガレットが主役です。 本編序盤のラスボスと…

(原作)池田悦子(絵)あしべゆうほ『悪魔の花嫁』その8 感想が変った話その1

本作の凄いところの一つは女の業の深さを、昭和の少女たちに容赦なく見せつけてるところ。 例えば10巻「ギロチンが招いた女」 舞台は革命期のフランス。 今回の主人公はスリ兼娼婦の若い女。 貴族の姿に扮してパリを歩く悪魔デイモスの懐を狙ったのがきっ…

紫堂恭子『虚妄の女王~辺境警備外伝』その4(3巻感想続き&辺境話)

フィアンナ視点だと敵国の軍団長、サウル・カダフは有能そうな軍人という印象。 初対面ではフィアンナ&トライドとの会見が実権を持つカルライグ伯が来るまでの時間稼ぎ =当事者意識のないことを見抜いて厳しい態度で接しますが 二人が王族として真剣に対応…

(原作)菅野文(漫画)阿部川キネコ『薔薇王の学園』その2(1巻感想続き)

前回も書きましたがパロディの面白さは シリアスな原作絵・名場面がそのままギャグシーンに転換される その落差が大きいほど面白いものです。 エリザベスの悪だくみ顔(原作再現)に ジェーン「笑顔が汚いわねぇ」 なんてどストレートなツッコミ……。 言って…

(原作)菅野文(漫画)阿部川キネコ『KING OF IDOL 薔薇王の学園』その1(1巻感想)

第一巻、発売中です! 記念に語ります。 『薔薇王の学園』(21~)は現代日本を舞台にした、『薔薇王の葬列』の学園パロディ。 「KING OF IDOL」とサブタイトルにある通り、 芸能人を育成する「私立薔薇王学園」で各キャラが学園のキング=No.1アイドルを…

紫堂恭子『虚妄の女王~辺境警備外伝』その3(3巻感想)

第3巻、発売中です!! 完結記念に語ります。 詳細はボカしますが、ネタバレにはご注意ください。 あらすじ: 国王一家の護衛を務める一族の娘、フィアンナは 容姿が似ているからと時期女王セオドラ姫の影武者になる。 ところが姫は何者かに殺害されてしまい…

菅野文『薔薇王の葬列』その10(17巻感想)

最終巻、本日発売です!! ※詳細はボカしますがネタバレに触れずに語れそうにないので 気になる方は、17巻から先にご覧ください。 念のためあらすじ。 中世イングランドの薔薇戦争が舞台の歴史ドラマです。 赤い薔薇の徽章を持つランカスター家と白薔薇のヨ…

紫堂恭子『グラン・ローヴァ物語』その2

この物語は 「平凡な主人公がすごい人と出会ったことをきっかけに起きる出来事を通じて成長していく」タイプの物語です。 「すごい人」が一人で物事を解決したら、主人公がいる意味がないので無力化されるのはお約束。 本作では旅の途中でグラン・ローヴァは…

紫堂恭子『グラン・ローヴァ物語』その1

『グラン・ローヴァ物語』(89~)は人間と精霊・妖魔が混在する中世ヨーロッパ風の架空の世界を描いた、繊細で美しいファンタジー作品です。 同作者の『辺境警備』シリーズとリンクしていて、こちらの方が二百年前の時代。 (片方知らなくても問題ありま…

緑川ゆき『夏目友人帳』その7(28巻感想)

第28巻、本日発売です!! 記念に語ります。 詳細はボカしますがネタバレにご注意ください。 百十二話はタキと夏目と的場さんの話。 前巻予告から気になって仕方なかったこの並び。 あらすじ:タキにカフェに呼ばれた夏目は兄・勇に関する相談をされる。 2…

『悪魔の花嫁』ヴィーナスの心情の変化

デイモスが美奈子の骸を持って来るのを黄泉の国で「待つ」役割のヴィーナスですが 長い連載の間で、彼女の心情も変化します。今回はその話を。 (本体は牢獄から動けず、化身である白い蝶や幻が人間界に現れます。 序盤は実に強気。 1巻:美奈子の額に刃を…

(原作)池田悦子(絵)あしべゆうほ『悪魔の花嫁』その7 美奈子の命の危機回

悪魔デイモスの本来の目的は兄妹で愛し合った罰を受け、生きながら腐っていく妹女神・ヴィーナスを救うこと。 そのために彼女の生まれ変わり、美奈子の肉体が必要でした。 しかしデイモス関係なく、美奈子よく死にかけるんですよ……。 ちょっと検証してみます…

青池保子『修道士ファルコ』その2

第二話では彼が暮らすリリエンタール修道院の宝である聖遺物 「聖女カタリナの指の骨」が盗まれます。 盗人は5年修道院にいた同僚の修道士。 「5年の間 真面目さを装い私達をだましていたのか!?」 「私はケルン大聖堂から聖女を盗むためにあの寺に6年間…

青池保子『修道士ファルコ』その1

『修道士ファルコ』(92~)は14世紀後半のスペインとドイツの修道院を舞台に ある事情から剃髪を禁じられた元騎士の修道士ファルコがアクションにミステリーにと活躍する物語です。 活劇メインなのでキリスト教や中世ヨーロッパの歴史や文化を知らなく…

(原作)池田悦子(絵)あしべゆうほ『悪魔の花嫁』その6 トラウマ回

『悪魔の花嫁』はホラー要素も強いので、衝撃のシーンが多数出てきます。 繊細で美麗な絵で描かれる残酷かつグロいシーンは未だに忘れられない……。 ※痛い話、グロい話が苦手な人は読まないでください。 1:生きたまま虫に喰われる。(2巻「砂漠に堕ちた星…

(原作)池田悦子(絵)あしべゆうほ『悪魔の花嫁』その5 デイモスの魅力2

3:デイモスにも予想外のことが起きる。 目をつけた人間を確実に破滅に導くデイモスですがたまに思わぬ事態が……。 万能じゃないからこそ人間くさくていいのかも。 ・重要な証拠を持って来たら犯人の無罪が証明された。(2巻「悪魔より愛をこめて」) 「コ…

(原作)池田悦子(絵)あしべゆうほ『悪魔の花嫁』その4 デイモスの魅力

本作の骨子は、悪魔デイモスが恋人である妹女神ヴィーナスを助けるために美奈子をかわりに死なせるか、 美奈子への愛を選んで生きたまま腐る罰を受けるヴィーナスを見殺しにするかという二択に悩む話。 当初は前者のつもりで、美奈子が絶望するように周囲の…

池田悦子(原作)あしべゆうほ(絵)『悪魔の花嫁』その3「雛の宵に」

雛祭りが近くなると14巻のエピソード「雛の宵に」(ひいなのよいに)を思い出します……。 念のため本作のあらすじ。 ある日、主人公の美奈子の前に現れた悪魔「デイモス」は美奈子を花嫁と呼び、黄泉の国へ連れて行こうとする。 美奈子は拒絶するが、デイモ…

菅野文『薔薇王の葬列』その9(アニメ放送前の設定おさらい)

原作つきアニメあるある→ 最近の原作のストーリーとアニメ化する序盤の部分とで全然キャラや設定が違う。 というわけでおススメも兼ねて序盤のおさらいを。 本作は中世イングランドの王位を巡る内乱、通称「薔薇戦争」をベースにしています。 史実を詳細に描…

菅野文『薔薇王の葬列』その8(16巻感想)

来年一月にはTVアニメも放送開始です!! 詳細はぼかしますがネタバレしてますので未読の方はご注意ください。 念のためあらすじ: 舞台は中世イングランドの薔薇戦争。 白バラの徽章を持つヨーク家が勝ったけど、今度は身内や臣下と内輪揉め開始。 混乱に乗じ…

河惣益巳『マリン・ブルー・マリン』(短編集)

前半は80年代初期、後半は平成初期の作品を集めた短編集です。 表題作の『マリン・ブルー・マリン』(82~)は、80年代のイギリスが舞台。 簡単なあらすじは 主人公のウィルはシスコン気味の青年で海軍の重要な地位にある父とはずっと不仲だった。 と…