昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

浦沢直樹『YAWARA!』その9

慈悟郎「(試合に)勝ったら
どこにでも就職するがいい」

一見、折れたかと思わせておいて
対戦相手に用意したのは
フランス最強の女子大チーム。

三つ葉女子側も
相手やら試合の段取りやら
何もかも丸投げしたのに

「勝ち抜き戦じゃない!
ひどい!」はないだろ……。

しかし意外に健闘し、
勝負は二勝二敗で
大将の富士子さんへ。

今の彼女の実力なら
勝ってしまうのでは!?
と不安に陥る祐天寺監督に

周囲を焚きつけ、富士子さんを
応援させてガチガチに緊張させる
お祖父ちゃんの見事な策士っぷり……。

富士子さんをリラックス
させろと風祭さんが
アドバイスした時の

花園「この試合が終わったら
お茶飲みにいきましょ──!!」

風祭「バ……バカかこいつは!!
今更お茶に誘ってどうするんだ!!」

(緊張がほぐれる富士子さん)

この流れ最高でした。

ポイントリードした富士子さん
でしたが、お祖父ちゃんの
以降は逃げるだろうという
予想を覆し

「一本取る柔道」を続けますが
今一つ技が決まりません。

「なんで……!?」と
焦る富士子さんにお祖父ちゃんが
アドバイス

慈悟郎「左の引きが甘い!!」

「この勝負、一本取って……
勝てィ!!」

柔の就職を潰したい気持ちより、
愛弟子が自分の柔道を貫いて
いるのを応援したい気持ちが
勝った名場面です。

師匠を信じた富士子さんの
師弟愛も素晴らしい。

富士子さんが勝ったことで
柔は念願の鶴亀トラベルへの
就職が決まるのでした。

鶴亀トラベルの社長は
悪い人ではないのですが
金メダリストを預けられるかと
いうと不安になるタイプ。

それを松田さんに言わせることで
散々邪魔してきたお祖父ちゃんに
ヘイトが向かないのは
巧いと思いました。

そして遂にさやかさんが
復活……!!

お祖父ちゃんは富士子さんを
(さやかさんが指名してきた)
全日本選手権に出すよう推薦。

柔が富士子さんを一人で
さやかさんの矢面に
立たせるわけはない……という

計算でしたが、柔は仕事で
北海道ツアーに同行する
日程と試合が重なってしまいます。

続きます。

蛭田達也『新・コータローまかりとおる!』帝真紅郎

オリンピックが熱いので
柔道話を。

 帝真紅郎(みかど しんくろう)は
『新』から登場するキャラの一人。

資産家の御曹司で
通称バカボン

第一柔道部の伊賀くんに
過去の試合で負けて以来

彼に執着し、常に盗撮している
ストーカーキャラ。

(伊賀くんも知っているので
功太郎相手に決め技を
出し渋ったことがありました)

柔道の実力は本物ですが、
年中アホなことばかりやって
場を引っ掻き回します。

所属チームの勝利のため、
他校から有名選手を
引き抜くのはよくある
ことでも、

全員自分と同じ髪型、
長い前髪を上にはねあげる
クセまでも同じタイミングで
させる意味は……。

挙句、チーム敗退が決まると
ヘリから札束をばらまいて
観客たちを買収しにかかり、
サドンデスを要求します。

試合中、格下扱いしていた
三四郎が手ごわいことを知って
険しい表情だったのが
やがて笑顔を浮かべるように。

※試合中に笑い続けたら
反則らしいです。

(でも審判が極端流嫌い
なのでスルー)

ここは気弱な三四郎
「怖い……でも楽しい!」と
成長を見せる熱いシーン
でもあります。

結局負けてしまい
「練習試合でもよければ」と
伊賀くんにフォローされ

帝「気がつかなかった……!!
その方法があったとは……っ!!」

アホだ……。

 三四郎に敗けた後は
彼にもつきまとうように
なります。

(いじめられっ子なのを知って)

三四郎「ガッカリしたでしょ……?」

帝「違う!ビックリしたんだ!!
きみの境遇があまりにも──
伊賀くんと似ているんでな!」

このエピソードはメタ的には
伊賀くんの過去回想の
入り口の役割ですが

「その程度の奴に敗けた」と
プライドが傷ついてもおかしく
ないのに、

「よほどイジメられっ子と
相性が悪いということになるな……」

こういう台詞が出るあたり
憎めない奴です。

個人的に多古VS三四郎戦で
両手で前髪を上に掴みあげて
見入ってるシーン、大好きです。

ギャグ色が強いのもあって
格闘技漫画」の中に
カウントされづらいですが

素晴らしい名作なのでぜひ
この機会に読んでほしい!!

紫堂恭子『東カール・シープホーン村』

『東(エド)カール・シープホーン村』
(01~)は、シープホーン村を
舞台に、主人公の少女メリーアンの
成長を描いた、優しく不思議な
ファンタジー作品です。

同作者の辺境警備と世界観は
リンクしていますが、知らなければ
知らないで楽しめます。

ちなみにあちらは西(ルーマ)
カールが主な舞台。

大雑把なあらすじは

主人公の10歳の少女
マリーアンはある日突然、
縁もゆかりもない田舎の村へ
一人置き去りにされてしまう。

目が覚めると羊や猫などが
人間のように服を着て喋る
不思議な世界が広がっていた。

自分の他にも人間の少年・
エディを見つけて話しかけるが
ヘンなヤツ呼ばわりされた
だけ。

マリーアンの世話をしてくれる
のは、羊のデール夫妻。

二人はマリーアンの両親が
亡くなっていると
知ってはいるものの

詳細がわからないことには
説明もできないと
手紙で問い合わせ中。

そのためマリーアンは
両親の死も知らないまま
迎えを待ち続けます。

甘やかされ、世間知らずの
わがまま娘だったマリーアンは

デール夫妻やエディ、
他の村人たちと関わることで
精神的に成長していきます。

実は「マリーアンには
動物に見えている」だけ。

原因が魔法とかでなく
物理的に説明がつくのが
紫堂さん作品らしい……。

マリーアンが「人間」に
見えている人はエディの
他にもいました。

狩人のヒルランドは
一見、人間ですが実は
オオカミかも?と思い込んだり。

また、彼が狙う白い鹿の
水に映る姿は人間の女性。

(女性はエディやヒルランド
にも見えていて、話もできる)

このお話は辺境警備
にも登場する、千年前の
冥王と英雄の話にも触れており、

冥王に呪いをかけられ、
鹿の姿でさまよい続ける
女性が、遂に呪いから
解放される物語でもあります。

疲れ果て、楽になりたいと
願っていた女性は
マリーアンのために
ある覚悟を決めるのでした。

あちこちのエピソードで
涙腺が緩み、とどめのように
ラストでボロボロ泣きます。

 いい話なんですよ!
もっと世に知られてほしい!!

板垣巴留『BEAST COMPREXⅡ』

 祝!!板垣巴留先生の
新作『SANDA』
チャンピオンで連載開始!!

記念に語ります。

1巻収録の短編は『BEASTERS』
本編とはあまり関わりは
ありませんでしたが

2巻ではレゴシと同じ
アパート「コーポ伏獣」の
住人(獣)たちが
主役として登場します。

第7話(本巻だと1話目)は
ブタの剥製師オイゲンと
クジャクの警官ガーベラの話。

ふとしたきっかけから仲良く
なった二匹でしたが
ある時ガーベラが「自分を
剥製にしてくれ」と依頼。

オイゲンの返事は……。

第8話はカレンダーの
モデルを務めるオスの
シバイヌ、ムギの話。

既に劣化が明らかな
芸能人(獣)がトラブルを
起こしたのに

「君を見捨てはしないよ」
と言ってくれる事務所のネコは
優しい……。

第9話はアルビノの白い
カラス、エビスと
白いメスのカンガルー、
オリオンの話。

彼女が今巻の表紙です。

0(ゼロ)地区という
全身が白くなければ
住めない地域で
エビスはある日、

特殊な秘密を抱える
オリオンと出会い……。

本編でも肉食獣と草食獣が
共生する世界の歪みや
窮屈さが語られましたが
9話はまた更に独特。

嫌なことを受け入れ
続けるより、蹴飛ばした
方が楽だし、案外簡単だと
言ってるようです。

 第10話はスナネズミ
OLフィーナと、
そのヒモのオオワシ
イカの話。

通勤が大変なフィーナは
イカに乗って空から
通勤していましたが

結婚が決まったのでライカ
クビを宣告。

安楽な生活を手放したくない
イカは、妙な根性を
見せはじめますが……。

第11話はシマリスの女性編集者
キムと、謎の多い作家イチジクの話。

新人編集者が繊細な作風で知られる
作家のもとに原稿取りに行ったら
ツキノワグマで……。

ブリーフ一丁の熊は怖い……。

第12話は『BEASTERS』主役
カップル、レゴシとハルのその後。

成獣式を迎えるハルはレゴシを
「牙落式」という儀式に誘う。

要はお祓いなんですが
末永くバカップルしてろよ!

ルイとビルも参加したのには
ほっこりしました。

 笑顔になれる話が多くて
どれも好きです。

『機界戦隊ゼンカイジャー』その2 

祝!!7月22日より劇場版
『セイバー+ゼンカイジャー
スーパーヒーロー戦記』公開中!!

YoutubeでBD特典のおまけ
人形劇「ゼンカイ豆劇場」も
数話公開中ですよ♪

今回は前回語れなかった
メンバーたちの話を。

ゼンカイジャーのメンバー構成は
人間1人+キカイノイド4人
(=着ぐるみ+声優)。

一人ずつ出てくるのも
珍しく、キャラの掘り下げが
登場と同時にできる利点が。

第一話ではジュラン(赤)が
登場。

「ぶっちゃけ」「よろしこ」
「ちょ、待てよ」

が口癖な、ちょっと若ぶってる
(自分ではイケてると思ってる)
おじさんキャラ。

でもノリが良くて面倒見もいい、
頼れるおじさん。

冴えわたるツッコミは
中の人(浅沼さん)由来?

ガオーン(黄)は
第二話登場。

基本的には温厚な性格で
料理上手。

自分もキカイノイドなのに
固くて冷たいキカイノイドが
嫌いで、

柔らかく温かい地球の生物が
大好きという……。

 ジーヌ(桃)は3話登場。
「ぬぬぬ」「~っす」が
口癖の、オカルト好きな
オタク気質のドジっ子。

好きなモノをけなされると
すごい剣幕で怒り出します。

元いた世界ではジュランと
ご近所さんで、彼を「おじさん」と
慕っていました。

普段は気弱ですが同じオカルト
趣味の子供たちと意気投合し、

学校の怪談を探検しに行こうと
したところをトジテンドに
邪魔された時は

五寸釘で相手に容赦ない
攻撃を……
どこの釘崎さん?

ブルーン(青)は4話登場。
知的好奇心旺盛で、知識欲から
敵組織トジテンドの掃除係に
なってましたが脱走。

常に大真面目ですがそれ故に
暴走しがちなタイプ。

近所の図書館で彼のオススメの
本がPOP付きで棚の一角に
並べられているあたり、

彼がこの世界に受け入れられてる
感じがして、ほっこりしました。

これは怪人の能力でブルーンに
恋した女性とのエピソードの
ための演出ですが

実際、キカイノイド世界と
人間界が融合した直後から
みんな馴染んでる……。

結論;(あの世界の人類も視聴者も)
ゼンカイ脳に染まると楽しい。

続きはまたそのうちに。

『蒼穹のファフナー』その6(BEYOND8~9話感想)

 8話の続きです。

順番が前後しますが、
総士と美羽の会話で

「~しなきゃいけない」と
自らを縛ろうとする美羽に

フェストゥムっぽい」
と言う小総士が印象深い。

使命や義務よりも
自分の意志を優先するから
こそ、

誰よりも身軽に動ける
ことが示唆されます。

そもそも美羽は操に
(自分を)「食べていい」と
平然と言う子だから、元々
感覚が人間離れしている……。

その後、新国連側からの
通信で、敵がアルヴィス側に
大量移動してると知らされます。

今回静かだと思ったら、あっちは
あっちで戦ってるらしい。

とりあえず現状は共闘してると
見ていいでしょうが、経緯が
経緯だから……。

(クーラーボックスとか色々
忘れてないからな……!!!)

ここにきて司令が
第二次L計画発動宣言、
クライマックスに向かいます

剣司が再び最前線へ……!
生きて帰れよ絶対!!!!

総士が言ったように
フェストゥムは基本
個人的な感情のない
無機質なイメージだったのに

レガート「復讐してやる……!」

恐怖を味わい、それを
相手に返そうとするなど

どんどん悪い意味で
人間くさくなっていきます。

9話では早速計画が
嗅ぎつけられます。

零央くんが突出してマリスを
狙ったのは死亡フラグ確定かと
ハラハラしました。

もう死が止められないのなら
せめて美三香と二人一緒が
せめてもの救い……

と、視聴者も二人も
覚悟を決めたところで

総士覚醒……!!

連れて行かれそうになった
美羽も救って
ゴウバインも受け継いだ!?

二人がまだ消滅してない
ことを知って大泣きしました。
ありがとう、本当にありがとう……!

バックドアも判明して、
里奈の意識が戻る可能性も
出てきて、反撃開始なるか……!?

ところで小総士の師匠格として
イケメンに育った零央くん。

袴姿に日本刀が似合う、
古風な凛々しい日本男児

 実家は洋菓子店。

瞬間移動の超能力を持ち、
密かに想いを寄せる
幼馴染の元に

無意識にテレポートした
ことがあると書くと
なんかラブコメっぽい……。

(逃避中)

 続きはまたそのうちに。

河惣益巳『蜻蛉(せいれい)』その3

この作品はとにかく
情報量が多く、様々なキャラと
勢力があちこちで動いています。

・弥夜姫とその一行が旅の途中。
(彼女のお付とアマーラ姫、
クーラン姫)

・捕らわれていた弥夜姫の父王が
解放され、尚和国へ帰国の船旅中。

8巻末で無事尚和国に辿り着き、
お迎えが目の前まで来ています。

・弥夜姫の兄の一人で尚和国の
第二王子、朔弥(さくや)と
その叔父の「地基」(ちき)の旅。

目指すは皇太后の故郷。
地基と彼女は面識が
あるようでしたが……。

・弥夜姫を追いかける亡国の貴公子
コンビ、アルデシールとナガルの旅。

アルデシールは金髪碧眼で
ペルシャ風。

ナガルの滅ぼされた故郷・
アムド国はチベットっぽい。

・海で死亡した(ことになってる)
弥夜姫たちの死を悲しんでいる
皇太子とその妃一行も、
帝都へ戻る途中。

弥夜姫たちと仲の良かった
二人の姫君は脱走の共犯で、
悲しむフリをしています。

妃候補の一人、
梨花(イファ)姫は
何も知らされておらず、

チャンスばかりに傷心の皇太子に
アピールするのですが
かえってウザがられています。

仮病を使ったら優しく
置き去りにされたので

慌てて馬に乗って駆け出す
バイタリティは結構好き……。

お付きの女官・順恵(シルヘ)も
彼女が馬に乗れたことを
知らなかったりと
意外と謎が多い。

個人的にはいいぞもっと
やれと思ってます。

彼女の父、安寧国(アンニョンこく)の
王太子や呪術師たちも
暗躍します。

・皇城では皇太后が自分の
一族の姫君・零姫を、
皇太子の正妃として
迎えています。

※彼女の独断ではなく、
そういうしきたりになっている。

しかし皇太后と零(リィン)姫の
意味ありげな会話がとても
気になるところ。

零姫「もしこの虯王朝が
存続に値しないのであれば
失えても致しかたないでしょう?」

基本は中華ファンタジーですが
弥夜姫周りは日本風、

イスラム風、中央アジア
チベットなど様々な史実や
伝承文化が混ざってなんとも
壮大な作品になっています。

これからどう展開していくのか
すごく楽しみです。

続きはまたそのうちに。