昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『ジャッカー電撃隊』その3(クローバーキング話)

ジャッカー電撃隊」は
ビッグワン登場まで4人組。

リーダーはレッドに該当する
スペードエース。

オリンピックを目指してた
アスリート=スポーツマンの
優等生タイプ。

この当時は「リーダー役」とは
そうしたものだったのでしょうが、
あまり派手に動き回らないので

斬り込み隊長的な役割を持つ
ダイヤジャック(青)の方が
目立ってる印象です。

ハートクィン(桃)は
紅一点というだけで目立つ
わけで、

一番影が薄いのは
クローバーキング(緑)=大地文太。

第4話のメイン回までほとんど台詞も
ありませんが、海洋学者の卵=
科学者ということで

3話では遺品の靴についてた
土の分析とか地味地道に協力してます。

 そもそもジャッカー電撃隊
入った事情が、事故死したのを
ジョーカーこと鯨井長官が

「助けられるかも」とサイボーグ
手術を施した結果という……。

4話では彼の重い過去が
判明します。

冒頭、ひょんなことから
空港へ向かう少女・エミと
両親の三人家族と知り合った
クローバー。

しかしその家族が乗った
飛行機は墜落、乗客全員が死亡……。

クローバーは必死に
原因を追究します。

視聴者には既にクライムが
武器の実験及び保険金目当ての
犯行と明かされていますが

ジャッカー側は知る由もなく、
クローバーの態度を訝しんで

スペードエース「少し異常では?」

お前言い方ってもんが……。

クローバーが飛行機事故で両親と
幼い妹を亡くしていて、
旅客機は未だ行方不明なことを
ジョーカーが説明します。

なかなか事故の原因を
解き明かすことが出来ないまま、
事故死した時の悪夢を見る
クローバー。

しかしそれがきっかけで
少女の形見となった人形の
背中に小さな穴を見つけ、

原因がレーザー兵器=クライムの
仕業と判明します。

犯人が分かれば後は
定番の流れ。

敵を倒した後、少女の形見の
ピエロの人形を手に
夕日に向かって「エミちゃーん……!」が
なんかこう……シュール……。

続きはまたそのうちに。

ハート・クィン共々9話以降、
髪型が変ります。
ハンチング帽に長いマフラーが
実に昭和のヒーローっぽい……。

ジャッカー電撃隊 VOL.5 [DVD]

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  • 発売日: 2003/10/21
  • メディア: DVD
 

獣木野生『PALM』シリーズその6(「星の歴史」─殺人衝動─)

出所したボアズは
ナイトクラブのバンドの
メンバーの仕事に就きます。

音楽に関わりたいという
念願は叶いましたが

もっと大きな場所で
実力を試したいとも思って
いました。

しかし自分は前科者の
黒人だし……という
葛藤の中、

オーディションテープを
聴いたプロデューサーが
店に現れ、NY行きの話を
持ちかける。

そんな中、サロニーも
ジェームスを殺害するため
本格的に動き始める……。

何故長年ジェームスを
狙ってたかというと

ジェームスは誘拐された11歳の
時に、3人組の犯人のうちの
2人を返り討ちにしてるから。

生まれつきの殺人鬼である
サロニーにとっては
「同類」に思えたようです。

一度は囚人になりすまして
刑務所に入り込んだものの失敗、

二度目は地元のマフィアを
利用してボアズとカーターを
拉致します。

ヘロインを撃たれたカーターが
少年時代のジェームスの幻を
見たり、

救出後のジェームスとの
やり取りが実に素晴らしい……。

サロニーの呼び出しを受け、
ジェームスがボアズを
取り戻しに向かいます。

(電話でのやり取りは数少ない和み)

最後の別れのような
言葉を残していく
ジェームスに

アンジェラ「お願いだから帰って来て!
どこへも行かないでよ……!」

いつも勝気なアンジェラが
泣くシーンは目が潤みます。

ジェームスは足を大ケガした
ボアズを救出し、サロニーとの
最終対決に向かうのですが

マフィアにFBI、CIAまでも
参戦してくるのが更に
ハリウッド映画的。

アクションの傍ら、
その間に挟まれる回想シーン
含めての台詞やモノローグ、
全てが文学的……。

アンディ「──サロニーを
憎んではいないんだな?」

ジェームス「憎い人間など
誰もいない。
いっしょに居られない
人間がいるだけだ」

ジェームスの壮絶な人生を
知った上で聞くと、
この言葉は深すぎる……。

泣いてるティナを抱きしめる
ジェームスを見ながら
ボアズはNY行きを決意
するのでした。

旅立ちのシーンが
爽やかで、シリアスを
一掃するのがまたいい。

続きはまたそのうちに。
パームは本当に名作です!!

獣木野生『PALM』シリーズその5(「星の歴史」─殺人衝動─)

久々なので解説すると
PALM』シリーズは80年代の
ロサンゼルスを舞台にした、

時にシリアスで時にコミカルな
アクションありのヒューマン
ドラマ。

主人公は3人。

元医者で探偵のカーター、
その助手で子供時代に
誘拐された壮絶な過去を持つ
ジェームスに

カーターの親戚で、アフリカ
育ちの青年アンディ。

7~10巻にあたる
「星の歴史─殺人衝動─」の
章はシリアス+アクションが主体。

6巻までの集大成でもあります。

 一言で説明すると

ジェームスを子供時代から
狙っていた、ストーカー兼
CIA兼連続殺人鬼サロニーとの
全面対決。

今回はジェームスの刑務所
時代の仲間で黒人の青年
ボアズの視点が多く、

彼の成長と変化が描かれるので
この章の彼が主役と言っても
過言ではありません。

荒んだ環境で生まれ育ち、
犯罪者になった青年が

刑務所で心を許せる親友
(ジェームス)と出会う。

あるきっかけから
知識欲に目覚め、

子供時代好きだった
音楽への興味を取り戻し、
プロになる夢を抱きはじめる。

しかし出所した親友は殺人鬼に
狙われ、彼をおびき寄せるため
自分も拉致されてしまう……。

と書くと本当に昔の
ハリウッド映画のようですね。

敵がCIAの殺し屋だし……。

  ボアズの姉が刑務所に
差し入れてくれた詩集の
タイトルが「星の歴史」。

 最初はろくに読めなかったのに
ジェームスに朗読+解説して
もらって以来、知識欲に
目覚めていきます。

序盤のカーターとジェームスの
印象的な出会いの場面が、

7巻ではボアズの成長を
示すエピソードも兼ねていたと
わかるのがいい。

ジェームスの出所が決まった際、
カーターを紹介した弁護士
(カーターの友人でもある)が
ボアズと話をするシーンで

長いので要約しますが

「長いこと自分をクズだと
思い込んでいたけど

ジェームスは相手が何でも
当たり前のように受け入れる」

ボアズ「クズだって飛び上がって
人間にならねえわけには
いかねぇぜ!」

そう言って笑ってから
ジェームスがいなくなる
ことを泣くシーンは
何度読んでも目が潤みます。

続きます。

よしながふみ『大奥』その12(家斉編)

「赤面疱瘡撲滅」に
関しては

9・10巻がプロローグで
11・12巻が本編という
構成になっています。

そして何より最大の特徴は

11代将軍家斉の母、
治済(はるさだ)のサイコパスっぷりが
怖すぎる……。

青沼たちの人痘接種を
息子に受けさせ、成功すると

治済「これでもういつ田沼意次
手を切っても何の後腐れも無うなった」

 →意次の娘・意知を惨殺させる。

意次は本当に人格者で
人痘接種の成功を心から
喜んでいたのに……。

→意次失脚・大奥粛清。

赤面疱瘡撲滅への
大きな一歩が台無しに。

 →10代将軍家治を毒殺。

意次がひたすら
可哀想すぎる展開です。

息子の家斉を11代将軍に
就け、自分が実権を握ります。

家斉は子沢山で有名なので
流石に女将軍にするには
無理があったのでしょう。

次の老中・松平忠信も
失脚に追いこむと、

家斉の子(=孫)たちを
退屈しのぎに毒殺。

 我が子の死に動揺する御台や
愛妾たちに猜疑心を植え付け、
憎み合わせようとします。

そのため愛妾お志賀の方は
治済の忠実な手下となり、
御台は気がふれてしまうのでした。

家斉はそんな御台を見捨てず、
また赤面疱瘡撲滅のために
追放された蘭学者たちを
ひそかに集めようとします。

青沼の処刑後、大奥を出て
町医者になっていた黒木は
最初は拒否したものの

息子が生まれたこともあって
この業病をなくそうと協力する
ことに。

しかし彼らの努力も治済に
気付かれれば水の泡。

あちこちにスパイが
いるので、読んでて
ハラハラし通しでした

治済は怒ると目のハイライトが
すっと消えて真っ黒目に
なるのがめっちゃ怖い。

そして遂に知られてしまい、
家斉は殺されそうに……。

そこで衝撃のどんでん返しが!!!

詳細は言いません。ぜひ読んで
確かめてほしい!!すごいから!!

家斉は優しい人だけど
「可哀想な人」が好きだというのは
序盤から描かれてますね。

後を継いだ12代・家慶が
祖母譲りのエゴイストで

言いなりにならない娘や婿に
毒を盛る鬼畜野郎なのがまた
皮肉です。

 続きはまたそのうちに。

大奥 11 (ジェッツコミックス)

大奥 11 (ジェッツコミックス)

 

旧アニメ版『銀河英雄伝説』その2 オーベルシュタイン

本日5月5日は
パウル・フォン・
オーベルシュタインの
誕生日です。めでたい!!

最近知ったんですが
(似合わないにも程がある……)と
まず思いました。

というわけでオベさんの話を。

基本的に無口無表情で
冷徹な策謀家。

時々義眼が奇妙に光り、
余計に不気味な印象を
与えます。

階級が上がるにつれて
政争のことも考えなくては
ならなくなったラインハルトに
とって

オーベルシュタインは
参謀役として欠かせない
存在でした。

彼の言動に関しては

「言ってることは正しいが
言い方(やり方)ってもんが
あるだろう」

と、大抵の人は反発を
覚えるようなことばかり。

ラインハルトでさえ
「奴を好いたことは一度もない」

と言ってます。

(その後「それでも奴の
助言を何度も受け入れている」と
続きます)※意訳。

しかし「私利私欲がない」
ことはどんなに嫌ってる
人でも認めるところ。

キルヒアイスが死んだ
エピソードでは

暗殺者のアンスバッハを
取り押さえようとしたのが
キルヒアイス

オーベルシュタインは
ラインハルトの前に立ち、
我が身を盾に庇っています。

でもみんなそこを評価する
どころか

キルヒアイスが死んだのは
武器を取り上げた
オーベルシュタインのせい」
ってヘイト溜めるばかり……。

みんなが呆然とする中、
アンネローゼに連絡取ったり

この事件を利用してリヒテン
ラーデ公失脚を図ったりと
一番精力的に動いてたのに……。

最終話近くでは
「病床のラインハルトを囮にして
地球教徒の残党を一掃する」

と言い出して幕僚たちを
憤らせますが

実際に囮になったのは
オーベルシュタイン本人
だったという……。

作中でも「それが計画だったか、
本人も予想外だったかは謎」と
されていますが

そこは明言しない方が
正解でしょうね。

個人的には前者だと思います。

捨て犬(老犬)を飼ってる
エピソードも、
最期に犬に関しても
言い残したの大好きなんです……。

続きはまたそのうちに。

オベさんが犬のために
肉屋に行ってるの見たらしい
ミュラーさんはいつも
変なとこに居合わせる……。

銀河英雄伝説 主題歌集

銀河英雄伝説 主題歌集

 

和月伸宏『るろうに剣心』その4

個人的には忠義者好きなので
方治推しです。

主従関係は忠誠を捧げる
相手をどう扱うかで、
対象者のキャラが
描かれます。

志々雄は鷹揚でありつつも
決して甘いボスではなく、

復讐者なわりにどこか
サバサバしてるし
天下取りを目指すしで

(一応)維新志士というより
戦国武将みたいな気質の
持ち主でしたね。

情と非情が絶妙な
バランスのキャラでした。

方治は実は銃の名手ですが
戦闘シーンは本編になく
参謀役の印象が強いです。

※銃の腕は番外編で披露してます。

基本的に眉間にシワ
寄せてる表情多めなのに

由美から剣心の奥儀が出た
という報告に喜びながらも

「見えなかった」オチで
ギャグ顔してるのいい……。

(隣で爆笑する宗次郎込みで)

絶望の果ての自死、という
張の報告の後に描かれる
方治の死後のシーン、

(気の毒に……)って
凹んだ数ページ後に

方治の前に志々雄と
由美が現れての

志々雄「決まってんだろ
閻魔相手に地獄の国盗りだ」

「どうした方治
何ぐずぐずしてる」

「てめえにはイの一番に
俺のそばで勝利を味わわせて
やると約束したはずだぜ」

方治「ハッ 只今!!」

こんなん泣くだろ……!!

方治がすごく嬉しそうな
顔してますが、読者も多分
大半が同じ顔してたはず。

剣心も方治の死を悼んで
くれてありがとう……。

志々雄と由美との出会いを
描いた番外編では、方治にも
淡いフラグが……。

悲しい結末で
終わったものの

気難しい方治が心安らげる
相手が短い間でも
傍にいてくれたのは救いかも。

※『るろうに剣心 裏幕
─炎を統べる─』に収録。

この番外編が初陣の十本刀の
頼もしさがすごい。

このエピソードでは由美が妹分の
禿二人を助けてもらうかわりに

由美「私の命 好きな時に
好きな様に奪って結構!!」

という取引がなされて
いたことが描かれます。

ラスボスに仕える愛人という
役割の女性キャラは多いけど
由美さんは独特でしたね。

殺伐とした組織の中で
華も色気も振りまいて

左之と言い合いしたりして
コミカルも担当してるの
ホントに偉い。

続きはまたそのうちに。

るろうに剣心 裏幕―炎を統べる― (ジャンプコミックス)

るろうに剣心 裏幕―炎を統べる― (ジャンプコミックス)

  • 作者:黒碕 薫
  • 発売日: 2014/10/03
  • メディア: コミック
 

和月伸宏『るろうに剣心』その3

実写映画版『るろうに剣心
最終章 THE Beginning』
公開中!!

記念に語ります。

ジャンプのバトル物だと
次々に強い相手が登場し、
しかも数が増えてるのが
お約束。

というわけで
蒼紫+御庭番集4人、
石動雷十太などを経て、

(6巻は月岡津南と
左之介の話も大好き……)

作中最も人気のエピソード、
志々雄+十本刀戦が始まります。

通称「京都大火編」

念のため大雑把に解説しますと
剣心が人斬りをやめた後に
その任についていたのが
志々雄真(ししお まこと)。

十年前に危険な存在として
処分されたはずが生きており
部下たちを従え、日本転覆を
図る……。

全身包帯のあのデザインで
めちゃくちゃカッコよく
思えるからすごい。

ほとんど顔が出ないのに
藤原達也に演じさせる
だけのことはあります。

「この世は所詮 弱肉強食」

「強ければ生き 
弱ければ死ぬ」

という揺るぎない信念を持った
強烈なキャラで、カリスマ性と
大物感を最期まで保っていました。

直属の部下である十本刀たちも
強いだけでなく魅力ある
キャラ揃いだったからこそ

現在連載中の新章にも
再登場してるわけですし。

「十本刀」と言っても
由美と方治、才槌に戦闘力はなく
夷腕坊は逃走したので

バトルがあったのは
実質6人でした。

張は初登場時は赤ん坊を
人質にする外道でしたが

獄中で左之とケンカした
後は、関西弁の愉快な兄ちゃん
キャラになりました。

志々雄の死後、生きる目的を
失ってる鎌足に嘘でも
元気の出る言葉をかけたの
好きです。

安慈が敵とは知らず
左之に「二重の極み」を
教えたり

師匠が不二を巨大な化け物でなく
武人=人間として認めた上で
戦ったりとエピソードも
それぞれ素晴らしかった……。

宗次郎も大人気でしたね。

 維新の英傑、大久保利通
暗殺の真犯人として登場。

優しげな顔立ちの美少年ながら
べらぼうに強い、という
沖田総士を連想させながらも

感情が欠落しているという
ワケありを匂わせる
気になって仕方ない設定。

 「縮地」は宗次郎だけでなく
テニプリ』でも使われましたね。

続きます。

るろうに剣心 完全版 14 (ジャンプコミックス)

るろうに剣心 完全版 14 (ジャンプコミックス)

  • 作者:和月 伸宏
  • 発売日: 2007/01/04
  • メディア: コミック