昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『海賊戦隊ゴーカイジャー』その2

ゴーカイジャーの最大の魅力は、
勿論6人の海賊たち。

話が進むにつれて彼らの関係性や
海賊になった理由も
明らかになっていきます。

個人的にお姫様のアイムが
加わった理由、

(彼女の星は滅ぼされたけど)

「手配書に載ることで、生き延びた国民に
自分がザンギャックと戦っていることを
伝えるのが目的」には惚れました。

アイムとハカセは戦闘力こそ他の3人に
比べて低いのですが

マーベラスとルカとジョーだけだと
生活から空気から雑で殺伐とするため
二人の存在が必要不可欠という……。

先日放送のTVスペシャスーパー戦隊
最強バトル!!』では

ルカが強い戦士に取り憑く鎧に体を奪われてしまい、
マーベラスが命がけで彼女を救い出します。

ルカ「遅い!」(倒れたマーベラスを踏みつける)
マベ「いい蹴りだ……」

(ドン引く他の戦隊キャラ)

なお、二人ともツンデレなので
翻訳すると

ルカ「こんなに無理しちゃってバカね……」
マベ「元気そうで何よりだ」

ね、仲良しでしょ?

でもふんわり優しいお姫様の癒しや
ハカセの美味しい料理も欲しいと
思いませんか?

普段彼らは海賊船ゴーカイガレオン内で
生活してますが、

(鎧くんは自宅から通い)

敵襲来やお宝の気配のない
「何もない平穏な時間」の過ごし方も
個性が出ていて好きです。

普段は黙々と体を鍛えているジョーが
実はお菓子作りが得意だったりする
意外性もいいですね。

ハカセは他のメンバーより常識人なぶん、
怖がったり悩んだりも多いのですが

彼のアイデアや知恵で勝利を得た
ことも多数。

つまりダイ大のポップ的キャラです。

これだけの個性溢れる面子に合流する
追加戦士は大変だぞ……と思ったら

更に濃い人キター!!
という印象の鎧(がい)くん。

「追加戦士は面倒くさい性格」というのは
お約束の一つですが、彼はとてもいい人です。

明るくフレンドリーで情報通で料理上手で
強くてとっても頼りになるけど……

テンションが高すぎて面倒くさい。

続きはまたそのうちに。

 

 

『おそ松さん』その2

おそ松さんのヒット理由は、繰り返しますが
6つ子の個性とその関係性にあります。

長男おそ松は一切ブレない陽気なバカ。

次男カラ松はナルシストでお人好し。

三男チョロ松は自称常識人のドルオタ。

四男一松は厨二病をこじらせた毒舌家、
猫だけが友達。

五男十四松は突き抜けた暴走特急
無邪気とサイコパス紙一重

末っ子トド松はちゃっかり者でドライ。

個性がわかると、顔は同じでも
表情や眉の角度、髪のハネだけで
区別がつくようになります。

カラ松には当たりがキツい一松が
十四松には素振り練習につきあって
くれたり、

普段ツッコミ属性のチョロ松が
女の子絡みになると理性をなくして
皆にツッ込まれたりと

兄弟の組み合わせや、話の展開によって
意外な一面が見えるのも面白いです。

ちなみに私はカラ松推し。

「フッ……、○○だ」と一言喋るたびに
冷たい目で見られ、
酷い目に遭わされてるのに

自分から暴力振るったり罵倒したりは
しない優しい子です。

※全員が結束する場合は除く。

パチンコで勝ったことは皆に内緒な、と
十四松に言い含めたのに

「CRただいまー」などパチンコを
連想させることを次々にやられても

「じゅうしまぁぁぁつ!!!」
「アイニーじゅうしまぁぁぁぁつ!!」
と必死に叫ぶだけだったり。

十四松の方はカラ松をぶん投げて、白桃桃の
丸太みたいな移動手段にしてたのに……。

一緒に屋根の上でギター片手に歌ったりと
案外仲いいですよねこの二人。

個人的に一松が、昼寝中のカラ松の
革ジャンとサングラスを
何気なく身に着けてみたら
おそ松が帰ってきてしまい、

カラ松を演じ続けるしかなくなって困ってると
起きたカラ松が事態を察し、

一松のふりをしようと頑張るほどに
不自然になる場面、大好きです。

一松も内心感謝しつつも素直に言えず、
結局カラ松がどこまでも報われない
オチに更に萌えました。

サマー仮面は……一体何事?

謎解き要素もあるため、ネタバレ防止に
劇場版の感想を語るのはだいぶ後にします。
ただ一言「おそ松兄さんは最強」

おそ松さん 6つ子のお仕事体験ドラ松CDシリーズ カラ松&一松『弁護士』

おそ松さん 6つ子のお仕事体験ドラ松CDシリーズ カラ松&一松『弁護士』

 

 

『おそ松さん』その1

おそ松さん(15~)赤塚不二夫
人気マンガ『おそ松くん』(62~)を
元にしたギャグアニメです。

16年、18年には実写舞台化、
17年には二期も作られました。

劇場版公開記念に語ります。

88年に作られたアニメ版『おそ松くん』も
含め、原作の六つ子はワンセットが前提で
個別のキャラ立てはなく、
イヤミやチビ太が話を引っ張る存在でしたが

おそ松さん』では、六つ子に
それぞれ強烈な個性が与えられました。

一口にギャグアニメと言っても
回によってジャンルも雰囲気も違い、

1:ドタバタギャグ
2:シュールギャグ
3:ショートコント
4:パロディ

など様々。更にこれを組み合わせたり

「イケメン化」「不良バージョン」「女子化」
「刑事モノ」「会社員」「教師」「原始時代」など
その場限りの設定で話を進めることも。

ブラックなネタや悪ふざけが続くかと思ったら
ほのぼのやいい話で終わる回が来たり、

そうかと思えば投げっぱなしジャーマンのような
勢いだけで〆たりと
何が出てくるかわからない不思議な作品でした。

監督が『銀魂』の藤田陽一さんなので
ノリが近いのも女子受けした一因かも。

パロディがアレすぎて円盤化されなかった
回もいくつか……。

また最大の人気理由は「個性豊かな
魅力的なキャラ」というだけでなく、

そのキャラ同士の「関係性」の巧みさ。

これを持った作品の強さは
聖闘士星矢』『鎧伝サムライトルーパー
ガンダムW』『テニスの王子様』などの
人気を思い浮かべれば十分でしょう。

今挙げた作品たちは皆キャラに「美形の」
「すごい能力を持った」「選ばれた存在」
などのプラス要素が盛りだくさんなわけですが

それらを全て放り投げ、むしろマイナス要素の
「同じ顔が6つ」「ニート」「ダメ人間」などを
散りばめてもなお、

「関係性」だけで人気を不動のものに
したのだから、社会現象も起きるわけです。

劇場版では6つ子の意外な過去が
大スケールで描かれますので、ぜひ映画館で
ご覧になることをお勧めします。

折角なので続けます。

 

 

(おまけ)昭和のマンガに登場する、作者以外の関係者

作者が自分のマンガに出るのはよくあると
前回書きましたが、

別パターンで担当者や同業者を
出すこともありました。

『Dr・スランプ』に登場するDr.マシリト
=担当・鳥嶋さんが特に有名でしょう。

ダイの大冒険』のマトリフでもあります。

ついでにとんちんかん(84~)では
担当の茨木さんが大富豪茨木など
様々なゲストキャラとして使われ、

『THE MOMOTAROH』(87~)
にもレフェリーの「マーサ茨木」として
登場していますね。

『実録!神話会』に登場する車田正美
担当「クンタ鈴木」さん。

元ネタは昔の有名アメドラに登場した
「クンタキンテ」というキャラだと
知ったのは

巻来巧士のコミックエッセイ
『連載終了!』ででした……。

江口寿史『ストップ!ひばりくん』(80~)
では、作者本人のツッコミ役として
担当編集の奥脇さんや中平さんも登場。

 担当がしょっちゅう代わると
本編で語られてました。
何故だろう(棒読み)

他にも『キックオフ』のちば拓先生、

車田正美先生も自画像まんまのキャラで
描かれました。

車田正美『実録!神話会』でも
「なにぃ!江口がまた落とした!?」と
編集部内の台詞に名前が出てきます。

車田正美がトップになるために
他の漫画家を神話会メンバーが惨殺して回り、
本宮ひろ志にお仕置きされる話もありました。

(※夢オチのギャグ漫画です)

Dr.スランプには桂正和先生も登場。

時間を止める時計が完成してはしゃいでる
センベイさんと出くわし、
いなかもん」と顔に落書きされます。

同じページで鳥山先生と「住んでいる場所、
どっちが田舎か?」という論争が
あったことが描かれました。

本編に一切関係ねぇ……!

 

今はSNSやコミックエッセイなどで舞台裏や
作者本人のことを知る機会も増えましたが

当時は人となりや交友関係、仕事状況などは
滅多に表に出なかったため
貴重な場面として印象に残っているのかも。

本物のマシリトやマーサ茨木の画像を見た時は
絵のまんまで妙な感動を覚えました。

 

野田サトル『ゴールデンカムイ』その2

ゴールデンカムイで真っ先に語りたい魅力は
やはり主人公杉元と、ヒロイン・アシリパ
キャラと関係性。

「俺は不死身の杉元だッ!!」の叫びと共に
一体どれほどの死線をくぐって生き延びたのか
心身ともに強靭な、無敵の殺戮マシーン。

しかし素の性格は優しく温厚。

年下であっても「アシリパさん」と呼び、
アイヌ文化に対しても敬意を払います。

懐の小熊をアシリパに見つかり、食べられると誤解しての
「こいつは俺が面倒見るッ 母親代わりになるんだあ」
と必死に守ろうとしたり

アイヌの伝承で)「恋のお話?聞かせて……」
ときめいたりする乙女な一面もあります。

そんな杉元が戦闘スイッチが入った瞬間、
さっきまで仲良くしていた相手を殺しにかかる
強烈なギャップは

濃いキャラの多い『ゴールデンカムイ』の中でも
決してひけを取らない存在感を与えています

アシリパは年頃のアイヌの女がする風習の
口元の刺青を

「わたしは新しい時代のアイヌだから」
きっぱり拒否し、

織物や裁縫はできないが、狩りの達人という
強く凛々しい少女です。

序盤には白い狼レタラが彼女を助けに
現れるなど、『もののけ姫』のような
神秘的な印象すらありました。

しかし一巻後半から彼女の見事な
変顔がはじまります。

「じゃあ脳ミソ食べろ」「うまいか?」

顔が……別人と言うかこう……(困惑)

食べ物に執着を見せたり、容赦なく
お仕置き棒で折檻してきます。

それは杉元との距離が縮まっている証でも
ありましたが、読者からすると

「美少女ヒロイン……だったはず……?」と
疑問を抱くほどのインパクトがありました。

最初は金塊と父の死の真相解明という
違う目的で手を組んだ二人でしたが
次第にかけがえのない相棒になります。

「心がずっと戦場にいる」杉元にとって
アシリパ人間性を取り戻せる救いであり、

また父親に意図的に狩り=戦う術を
仕込まれていたアシリパにとっては

他人の杉元の方が何の見返りもなく
護ってくれる存在という……。

まだまだ語り足りないので、続きはまた
近いうちに!!

 

 

野田サトル『ゴールデンカムイ』

ゴールデンカムイ(14~)
明治末期の北海道を舞台に、日露戦争
「不死身の杉元」と呼ばれた青年兵士・
杉元佐一と、アイヌの少女アシリパ

アイヌの金塊を巡る争いに身を投じ、
襲い来る試練に強くたくましく立ち向かう
アクション漫画です。

(本当はアシリパの「リ」は小文字)

18年にはアニメ化されました。

最新刊17巻、本日発売です!!

公式の通称は
「和風闇鍋ウエスタン」または

アイヌとグルメと濃厚変態。

ギャグやほのぼのした雰囲気から、
一瞬で殺し合いが始まる落差がすごい。

序盤、杉元は軍隊を除隊後、
北海道の山奥で砂金を探していましたが
うまくいかず。

死んだ戦友の嫁で、杉元の幼なじみでも
ある梅子の目を医者に診せるため、
大金が必要だったのです。

ある日酔っ払いの男から「金が欲しいなら」と
アイヌが隠した金塊の手がかりが、囚人の体に
刺青で掘られているという話を聞きます。

最初は与太話と思った杉元ですが、
男から「喋りすぎた」と殺されかけたこと、

そして熊に襲われて死体となった男の体に
奇妙な刺青を見つけるのでした……。

その後出会ったアシリパと共に
熊を倒すのですが

彼女は金塊を巡って殺されたアイヌの一人が
父親だったと語ります。

アシリパは真相を突き止めるため、
杉元は金のため、手を組むのでした。

その後、刺青人皮(いれずみにんぴ)が
囚人を殺して皮を剥ぐのが前提で
作られていること、

陸軍最強とうたわれた北海道第七師団が
刺青人皮を探していることが明かされます。

しかし杉元がそれを知ったのは、既に第七師団の
兵士の一人・尾方と戦闘態勢に入った後でした……。

目まぐるしく入れ替わる敵味方、
そんな中、深い絆で結ばれていく
杉元とアシリパ

次々に登場する頭のおかしい変態……もとい
魅力あふれるキャラクターたち。

回を追うごとに面白さを増していく
とてつもない傑作です!!

語り切れないので次回へ続きます。

 

 

昭和のマンガ名物 登場する作者

昭和のマンガでは、作者がキャラクターの
一員として登場したり、

作中でキャラが作者に対してメタなセリフで
突っ込んだりすることがよくありました。

手塚先生が何度もやってたので
皆当たり前のように続いたのでしょう。

青池保子『イブの息子たち』(75~)では
ジャスティンの家のやる気のないお手伝いさんとして
作者が登場(6巻にて正体ばらし)

一条ゆかり『わらってクイーンベル』(75~)でも
ヒロインの目の前で別の女とキスしようとしたジュノに
エルが怒って殴りかかるシーンで

作者が大喜びで「続きが見たい人はあせってページを
めくりましょう」登場しています。

車田正美『実録!神話会』(80~)では
主人公が「車田正美

全部読み切りなのでキャラは話ごとに違いますが
セルフパロディ『リングにこけろ』では
日本jrとボクシングで対決し、完全敗北というオチ。

新沢基栄『三年奇面組(80~)
ハイスクール!奇面組(82~)
にも作者がたびたび登場、

 本人をモデルにした「漫画家・新鱈墓栄」なんて
キャラもいました。

アラレちゃんでおなじみ鳥山明Dr.スランプ
(80~)でも、作者鳥山明が登場。

魔夜峰央パタリロ!(78~)には
作者・みーちゃん28歳が頻繁に登場。

今や娘さんが漫画家ですよ(遠い目)

岡田あーみんお父さんは心配症(84~)でも
あーみんはキャラの一人として存在し、

樹原ちさと『かん忍!茜』(83~)では
作者が終盤の結婚式に乗り込んだりしています。

北条司『CAT'EYE』など80年代前後は
作者がコマの外に解説やツッコミを
書いたりするのがお約束だったため、

当時の同人誌では、サークル仲間同士で
「この○○(キャラ名)カッコいい!ちょーだい♪」
「この××は全部~ちゃんに!」とか
そんなメッセージを欄外に書き込んでいたものです。

今でも銀魂で作者がゴリラの自画像で
登場したり、キャラに作中でツッコミを入れられたり
していますね。

メタネタは多用するものではないですが、
たまに見ると面白いから結構好きです。