昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

(原作)池田悦子(漫画)あしべゆうほ『悪魔の花嫁』その11 クズ男が多すぎる。その1

大雑把に解説すると

本作は悪魔デイモスが
主人公の美奈子を「花嫁」と
して黄泉の国に連れていく
目的で、

彼女が人間界に絶望するよう
人の愚かさを見せつける話。

というわけで本作には
多数のクズ男が登場します。

個人的にキングオブ
クズの称号で呼びたいのが

9巻「タロットは知っている」
登場のバンドマン。

簡単に説明すると

彼女と結婚の約束をしたが
占いが得意な彼女の姉から

言葉巧みに“年上の女と結婚すれば
金持ちになる”とタロットで
出たと言われて乗り換えます。

(妹は若く美人、姉は高齢地味)

しかし何も変化はなく
男はDV夫となって
金を稼いで来いと脅します。

姉が辻占い師として街角で声を
掛けた相手はデイモスでした。

デイモスに糾弾され、姉は
華やかで皆に可愛がられてきた
妹への対抗心から

カードをすり替え、結果を
捏造したと白状します。

後悔する姉に

デイモス「だがあの男の
運命はカード通りに
変らねばならぬ
私が見届けたのだからな」

デイモスが宣言した直後、
姉は帰宅途中に事故に遭います。

顔に大きな傷を負ったため
賠償金も多額に。

そして夫から自殺に見せかけて
殺害され、夫は遺産を手にします。

その金でバンドマンとして成功し、
妹のもとへ戻ってくるオチ。

クズ男ポイントが
髙い点は

・警察が偽装に気づかないなど
悪事の報いを受けない。

・姉を殺しておいて、一度は
捨てた妹とよりを戻す。

妹が喜んでるのも
モヤモヤする……。

同じく9巻の
「二次元半の恋人たち」に
登場するカメラマンも
なかなかのクズ男。

ただし殺した恋人の幽霊が
迎えに来るので、報いは
受けます。

女幽霊の罵倒が事情説明も
兼ねてるのが素晴らしい。

「あたしをモデルに
カメラマンとして
成功したくせに

麻薬中毒でズベ公の
あたしが邪魔になった」

というわけで心中を
持ちかけて殺害した流れ。

ズベ公なんて表現、
団鬼六花と蛇でしか
他に見たことない……。

続きはまたそのうちに。

誠実な男性キャラもいますが
ことごとく可哀想な目に
(合掌)