昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

(原作)池田悦子(漫画)あしべゆうほ『悪魔の花嫁』その13(「雪おこし」)

先日の『キングオージャー』
裁判が進まないためリタが
「雷おこしの準備をしろ」→

ウソつくと落雷級の電撃が
……という嫌な嘘発見機が
登場しました。

この回を見て思い出したのが

『悪魔の花嫁』7巻
「雪おこし」

「冬の雷を雪おこしと
言うのよ」

でした。

「雪おこし」=雷と分かる
視聴者は少ないだろうから
「雷おこし」にしたんでしょうね。

この話を大雑把に解説すると

冒頭、木の上で苦悩するデイモスを
木の陰から見つめ、自分のせいだと
悲しむヴィーナス(霊体)

ふと人が近づく気配に
化身である白い蝶の
姿で飛び去ろうとするが

登山姿の若い男は
冬にアゲハ蝶がいる?と
かえって興味を引かれて
追ってくる。

男は蝶を捕えたまま
崖から落ち、付近に住む
若い女性に介抱される。

(蝶は女性がガラスランプの
中に入れる)

ケガをした男は女性に
家族や会社が心配するから
連絡を、と頼むが断られる。

女性は生まれてから一度も
この山を降りたことがなく、
彼女を育てた祖父も亡くなって

自給自足と陶芸で
生計を立ててるらしい。

年に一度ツボを買いに来る
土産屋のおじいさんの他に
人に会うこともないと話す。

神秘的な美しさを持つ女性に
惹かれていく男。

しかし彼を心配した婚約者が
山小屋を訪ねてくる。

婚約者はロケットペンダントの
男の写真を見せるが
女は知らないと答える。

雪おこしの説明はこの時。

仕方なく立ち去る婚約者。

しかし落としたペンダントを
男が見つけて……。

もうすぐ吹雪が来るのに、と
慌てて婚約者を追って
行こうとする男を
女は殺害してしまいます。

男の骨を粉状にして
空へ舞いあがらせ

「ほら あなたは雪になって
わたしのところへ帰ってきた」

「私を抱いて……
もっと強く……」

女は吹雪の中で
そのまま死を迎えます。

風でランプが落ちて
抜け出せたヴィーナスは

(デイモス わたしも
あなたを雪にしてしまえば……)

でも信じて待っている、と
改めて誓うのでした。

この「殺して永遠に
自分だけのものにする」
思考は色んな作品に
出てきますね。

続きはまたそのうちに。