昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

倉尾宏『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』その6(4巻感想3)

人質を抱えたアミバ
VSケンシロウでの
対決シーンを撮る際、

お互いあまり動けないため
今一つ迫力が出ないから
どうしようと訊かれて

嘉崎「人質ごと
ワイヤーで吊る……」

大石(復帰早々
この世紀末な思考回路……
恐ろしい……)

嘉崎くんもすっかり北斗脳に
染まったなぁ(ほっこり)

高笑いするアミバのシーンで
本人が内心

大石(もう笑うしかないよ
こんな撮影!)

ここ好きです。

レイが偽トキの正体を
明かす際の台詞

レイ「アミバ 他の男は
だませてもオレの目は
ごまかされんぞ」

この一言がダメ押しとなり
(ケンが間抜けみたいだと)
優李が本番中に泣き出して
しまいます。

咄嗟のフォローで

監督「アミバは才能はあるんだ!
ケンが騙されても仕方ない!」

大石「お……おれは
天才だ~~~~!!」

「だが誰も認めようと
せん!」

ここに来て「偽トキ」でしか
なかったアミバに個性と
成りすました理由が
生まれます。

これは素晴らしい流れ。

そしてアミバがトキを
恨む理由になる、二人の
出会いシーンが撮られます。

似た人を連れてくるのかと
思ってたら時間がなくて

まさかの一人二役

片方ずつ演技して、後で合成と
いうことになりましたが

監督「あれ……人影が
見えるか!?」

「まるでそこにトキが!」

このくだりガラスの仮面
思い出しました。

大石、恐ろしい子……!(白目)

アミバ退場の爆死シーンでは

監督がセットから後ろ向きに
時間をかけて喚きながら
飛び降りようと発案。

しかも後ろ向きなのは

監督「アメリカのダンサーが
やってるの見て面白いなって……」

あれムーンウォーク
だったのか……。

アミバ「天才のこの おれが
なぜぇ~~~!!」

大石(いやほんと何故!!)

ここ声出して笑いました。

必死の形相がよりじわじわきます。

断末魔の「うわらば」って
そういうことだったんだ……。

大石さん「これ視聴者は
納得してくれるんでしょうか?」

監督「自分の演技と
北斗の視聴者を信じろ!!」

→面白ければ問題なし!!!

むしろおかしいと分かった上で
長く愛されることになるんだから
不思議なものです。

続きます。