昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』その6(4巻感想2)

「善人時代なのにそう見えない」
対策として

折角作った悪役メイクを
全部落とすことに。

(大石さんの素の顔のままなら)

監督「これならケンシロウ
慕うだろうし

人を変えてしまう世紀末の
過酷さが表現できそうだ!」

ではトキの身に何が
起きたのか?という
過去設定も必要になり

「自分が守っていた村人
たちが惨殺され、怒りに
飲まれて暴力に酔ってしまう」
シーンが新たに追加。

ローディストがネタにしまくった
「ドォォン(血涙)」
懐かしいな……。

ケンシロウが変貌したトキを
同一人物と確信する証拠として

子供時代のケンシロウ
トキが助けた際に背中に
大きな傷を負う、という
シーンも撮られます。

スタントでなく自分が出ると
言い出す大石さん&
子役の榎本くん。

監督「決意と自信が
漲ってる目だ!!
気持ちよく送り出して
やろうじゃあねえか!!」

スタッフ「そんな戦場みたいに!!」

昭和特撮の現場って
絶対こんなノリだと思う……。

しかし撮影がスムーズに
進むと、必ず何かアクシデントが
発生するのはお約束。

ケンシロウと直接対決して
退場という直前になって

大石さんの所属事務所が
彼の続投を要請します。

(次のドラマの撮影が
主演俳優の不祥事で潰れたため
大石さんのスケジュールが
空いたから)

力関係で断りきれず、
さんざん悪人として
描いたキャラを

どうやって仲間として
迎えれば……!?と
現場はまた悩むことに。

思いついたアイデア
「実はトキを騙る偽物だった」

しかし既にケンシロウ
本物と確信したシーンの
撮影後だったため

優李「ケンシロウが……僕が
……おかしい人じゃ
ないですか……!!」

当時からアホだとツッ込み
まくられてましたね……。

というわけで偽物になったので
互角に戦ってたはずが
次の回では途端に弱体化。

突然、別人と言われても
視聴者がついていけるのか?
という対策として

→実は元同門だったと
説得力のある説明役として
レイを登場させることに。

事務所に頼み込んで
嘉崎くんに復帰して
もらいます。

続きはまた後日。