昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

倉尾宏『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』その4(3巻感想続き)

※(原案)武論尊原哲夫

牙一族編ではレイの妹・
アイリも登場します。

ずっと探してたアイリが
目の前にいるのに罠のせいで
近づくこともできない、と
いうシーンで

感情がこもってないと
ダメ出しを喰らい続ける
嘉崎くん。

優李や二見さんも協力し、
大きく感情を揺さぶられる
ような例を挙げて
反応や台詞を誘導します。

(レイを羽交い絞めして
制止してるケンシロウに)

レイ「はなさないと
きさま殺すぞ~!!」

嘉崎くんが制作側の要求以上の
いい演技をしている、という
シーンなので

いつも以上に原作に似せた
気合の入った表情になってます。

それがまた熱い原作リスペクトを
感じさせるという、ファンには
一粒で二度おいしい作り。

3人の仲も深まって
めでたしめでたしです。

ところでこのシーンで
熱演する嘉崎くんに対して

スタッフ「アドリブ……!?
殺すはちょっと引く!!」

この反応は確かに令和の
マンガだなって……。

80年代どころかつい最近まで
「殺す」は気軽なツッコミの
台詞だったのでは?(昭和脳)

この後登場のジャギ役の俳優・
朽木さんが役になりきる
タイプだったため、

粗暴な言動で撮影現場を
荒らします。

アイリ役の女優が絡まれ、
止めに入ったら胸をわし掴みに
された二見さんが遂にキレて
顔をグーで殴る→

反撃しようとする朽木
さんとの間に割って入った
嘉崎くんまで顔にキズを
負います。

朽木さん側の事務所は
本人に原因があるからと
穏便に済ませようとしますが

嘉崎くんの事務所は
大激怒で……。

これ令和の今だから
二見さんの気持ちは
分かるけど、と
理解を示されたり、

しばらく出番なしで
済むんだろうな…

昭和だったら一切の
慈悲はないだろうから
優しい時代になりました……。

順番が前後しますが
牙大王の最期のシーン、
脳天をかち割るので
当然、人形を使います。

監督「殴りやすいように
首だけにしといたぞ!」

優李「鏡開きじゃ
ないんだから」

ケンシロウの姿で言うから
余計に面白い……。

背後で牙一族の皆さんと
牙大王役本人が拍手
してるのも好きです。

続きはまたそのうちに。