昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

倉尾宏『北斗の拳 ドラマ撮影伝』その12(5巻感想5)

第48話では遂に
見えたら死ぬ星、
死兆星」の設定が登場。

冒頭は原作者の
武藤さんと監督の
打ち合わせから。

監督「(星が)見えたら
死ぬってどういう
ことですか!?」

武藤「そのままの
意味だよぉ!!
死ぬの!!」

妙にハイテンションな
武藤さん。

人気キャラのレイや
マミヤまで、死なせる
気かと驚く監督に

武藤「顔のいい人物が
馴れ合う時間は
もう終わり!!

緩み切ったお茶の間に
世紀末の過酷さを
今一度叩きつけるんだ!!」

事務所との契約など
常識的なことを
言い出す監督ですが

暴走気味にノってる
脚本家を止めることは
できません。

しかし、先の読めない
新展開の設定を前に

監督「撮影者として
非常にそそられる……!」

監督も撮ってみたく
なります。

撮影当日、監督は
トキ役の大石さんに

マミヤ役・二見さんと
レイ役・嘉崎くんには

死兆星のことを)
黙っていてもらいたいと
口止めする監督。

監督「死ぬ展開は
大石チャンの本にしか
書いてないんだ」

今の段階で死ぬ
=現場からの離脱を
知ったら戸惑って、

いい演技ができなく
なるかもしれないと
説明します。

大石「役者を
騙してるような
ものですよ!!」

抗議しますが
そのまま撮影開始。

ユリアの影響はあまりに
大きいと、マミヤが
トキに弱音を漏らし、

その上でケンシロウ
傍に寄り添い続けると
語るシーンで

マミヤ「でも いいんだ
わたしはあの星で」

「あの北斗七星の横で
いつもひっそりと
光っている……
あの小さな星で」

トキ「み……みえるのか
あなたには あの星が!!」

健気なマミヤに対して、
驚愕の表情を浮かべる
トキの落差が効果的な演出に。

二見さんはトキの演技を
見ても気づかず

「マミヤに視力あるの
そんなに驚くところ?」

大石「これ黙ってるの
しんどいなぁ……」

悩める大石さんだった……。

続きます。

関係ないけど聖闘士星矢
アニメオリジナルの北欧編には
北斗七星モチーフの敵、

「神闘士」(ゴッド
ウォーリアー)が登場します。

ゼータ星の神闘士は
双子で、影の存在扱いの
「アルコルのバド」は

死兆星の神闘士だと
よくネタにされていた
ものです。