昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

倉尾宏『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』その10(5巻感想3)

第46話はラオウ役を
決めるオーディション回。

ところが脚本家の
武藤さんは不機嫌で

武藤「あぁそうだよ
難航してるよ!!

話全部作り変えるの
大変だからね!!」

週刊誌ゴシップから
撮影中のアクシデント、
更には事務所の意向と

何かあるたびに一から
書き直しって気の毒すぎる……。

(しかも現場で勝手に
書き変えられる)

武藤「ラオウのイメージ
全然できてないよ!!
どう審査しろって
言うのさ!!」

プロデューサーが
武藤さんを宥めて
オーディション開始。

とはいえ武藤さんの
台詞はメタ的には前フリ。

ラオウは大柄な設定と
いうことで、まず応募者の
中で一番背が高い人を
チェック。

→元バレーボール選手の
島田さんが210センチ。

「身体は細いから
ラオウのイメージには
合わないかも?」

→応募写真とは別人の
ようなムキムキ具合。

島田「北斗の拳
相応しい身体に
してきたぞ!!」

回想が入り、事務所から
ラオウ役のオーディションが
あるから挑戦してみませんかと
言われた島田さんは

「でも出演者は皆
マッチョ……」

「その日から……地獄の
鍛錬が始まった!!」

監督「あれは
肉襦袢着てるの!!」

出演者が自前の筋肉で
ないことを監督が説明。

ショックを受ける
島田さんを見て、涙出るほど
大笑いする武藤さん。

武藤「いや面白いよ君!!
君見てたら いくらでも
話書ける気がしてきたよ!!」

「これ以上のラオウ
もう居ないでしょ!!」

流石にプロデューサーや
監督が「全員の審査
してからでも……」と

他の応募者を気遣い
ますが、本人たちは
潔く諦めます。

監督「全員納得!?」

「圧倒的な存在感!!
北斗の長兄に相応しい!!」

というわけでラオウ役が
決定。

(規格外の化け物が
北斗の現場にやってきた)

という〆のナレーションが
読者に嵐を予感させます。

47話では島田ラオウ
現場入り。

挨拶しようとした
ケンシロウ役・優李が
まず度肝を抜かれます。

「バレー選手の
面影はどこへ!?」

ラオウの顔出しの
初登場シーンは回想で
ケンシロウと共に
虎と対峙するシーン。

続きます。