昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

倉尾宏『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』その11(5巻感想4)

原作では北斗四兄弟
養父兼師匠のリュウケン

ラオウケンシロウの前に
虎を放ち、二人と虎の
反応を見て

どちらが暗殺拳の後継者に
相応しいか決めるシーン
です。

ケンシロウ→傍に来た
虎を撫でる。

ラオウ→虎が襲いかかって
きたのを即座に返り討ち。

リュウケンの理屈は
ともかく、子供の読者でも

二人の性格の違いと
ラオウの強さ、凶暴性が
はっきりわかる
エピソードです。

ドラマ版ではサーカス
から虎を借りてきます。
名前はハナコ

役者を近づけると聞いて
調教師さんも優李も
驚愕してるのに

島田「ハナコちゃ~ん
ラオウですよ~」

調教師さんが監督に
抗議してる間に、虎を
撫でたりと大物っぷりを
発揮します。

調教師「あの方が自然体
すぎて警戒心を
抱かないのかも」

監督「……自然っていうか
ありゃもう野生じゃ
ねえのか!?」

念のため麻酔銃持った
狙撃手まで用意して
撮影開始。

虎が近づいてくると

島田(橘君!
撫でてごらんよ!
モフモフして
気持ちいいぞ!)

優李(だ……だったら
ちょっとだけ……)

そして虎は島田さんに
襲いかかり……。

構える狙撃手に

島田「やめろっ!!」

「はっはっはっ
可愛いなぁ
こいつぅ~」

じゃれつかれ、舐められ
まくる島田さん。

監督「調教された虎
とはいえまるで
猫のように……!

これが島田チャンの
人間力なのか……!」

※島田さんが動物に
なつかれるのは、今後の
伏線でもあります。

ハナコとの撮影後、
今度は虎の人形を使って
ラオウが虎を惨殺する
シーンを撮ることに。

優李「さっきまで
虎を可愛がってた
人ですよ……」

監督「それもそうか……
躊躇するかな?」

→全力でぶっ壊したーー!!

優李「あれバレーの
アクションですよ!?」

監督「しかも本物を
撫でた直後に
この暴力……

躊躇がない!!
どんなシーン
どんな演技も
任せられる!!」

監督が太鼓判を
押す中、

島田「北斗の拳……
ラオウ……
こいつぁ 
楽しいなぁ!!」

他の役者たちは独特
すぎる『北斗』の
撮影現場や

監督の無茶振りに
困惑するのが大半
なのに

島田さん、あんた
すげぇよ……。

続きはまたそのうちに。