昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

(原案)武論尊・原哲夫(漫画)倉尾宏『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』その2

第二巻、本日発売です!!

記念に語ります。

念のため解説:本作は
北斗の拳』という
オリジナルドラマ

役者とスタッフが体当たりで
作り上げていく、コミカルな
ドラマ撮影物語です。

原作漫画は存在しません。
ここ大事。

また、作中の舞台は
1983~4年の日本。

裸や流血、暴力表現などが
今ほど厳しく規制されてない
頃です。

1巻では北斗のあの独特の
コスチュームのままで
役者が普通の言動をする
ギャップの面白さが描かれ、

2巻では撮影所でのアドリブ
による名場面誕生や、
クレームのせいで予定変更を
余儀なくされるなど

より「ドラマ撮影」に
重きが置かれます。

今回冒頭は第一期の撮影
クライマックス、

ユリアとシンの退場が
描かれます。

1巻ラストで出た熱愛報道
(実は捏造)により
ユリア役の中沢さんが降板に。

最終回でヒロインと死別では
あんまりだと、既に死亡していて
人形が座ってたオチを思いつく→

シン「それだと俺は
人形に対して演技を
していたことになるが!?」

監督「何か問題でも!?」

シン「世紀末の暴君が
人形に話しかける
可哀想な人に……!」

ドラマ撮影話として読むと
(真剣に演じてたのにね……)と
気の毒ながら笑えるエピソードが

同時に原作に対する
ツッコミにもなっている
という、見事な流れ。

ユリア役・中沢さんといい
シン役・菱川くんといい

変な方にはっちゃけたとも
一皮剥けたとも解釈できる
「成長」が描かれてるのも
素晴らしい。

成長したのはこの二人
だけでなく、
バット役・守くんや

本来の才能に機転まで
加わったリン役・
さやかちゃん、

主人公のケンシロウ役・
優李もそれぞれ頑張りが
報われます。

レギュラーがレベルアップ
したところで、新キャラが
投入されるのはお約束。

二枚目が必要だと、菱川くんと
同じ事務所から選ばれたのが

レイ役、嘉崎(かざき)くん。

バレエ経験者で動きが
優美です。

しかし本人は舞台希望の
ところを、事務所が強引に
決めたという事情から
やる気もテンションも低め。

ここからどう壊れ成長
していくのか、

続きが楽しみです!!