昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

(原作)池田悦子(絵)あしべゆうほ『悪魔の花嫁』その4 デイモスの魅力

本作の骨子は、悪魔デイモスが
恋人である妹女神ヴィーナスを
助けるために美奈子を
かわりに死なせるか、

美奈子への愛を選んで
生きたまま腐る罰を受ける
ヴィーナスを見殺しに
するかという二択に悩む話。

当初は前者のつもりで、
美奈子が絶望するように
周囲の人々を破滅させて
いきます。

恐ろしくも美しく、
愛に苦悩するのが
デイモスの魅力……な
わけですが

今見るとツッ込みどころを
含めて愛おしい……。

1:ファッションセンスがおかしい。

75年から連載開始の
作品なので、当時の流行の
ことは言いませんが

ドクロ愛用しすぎだろ!

ドクロの小さいプリントが
沢山入ったネクタイの医者とか
厨二病か!!
(14巻「悪夢の遺産」)

ひらひらしたブラウスは
ともかく、ベルトの
バックルがドクロって……。
(5巻「命の終章」)

基本半裸のヤツは
これだから……。

2:なんか雑に扱われてる。

ゲストキャラとの出会いの
エピソードになってたり、
最後は逆転するからとはいえ
悪魔なのにあまり敬われない……。

・ティナにロープで逆さ吊りにされる。
(2巻「砂漠に堕ちた星」)

・親指姫から怒鳴られ、
水を掛けられる。
(2巻「さようなら親指姫」)

・蜘蛛女に馬鹿にされる。
(3巻「恋の勝利者」)

雌のクモの恋は、基本相手を
死なせて成立するので
悩んでるデイモスを
笑いたくもなるでしょう。

・死神にも馬鹿にされる。
(3巻「死神の誘い」)

ヴィーナスの頼みで美奈子を
殺しに来るくらいだから……。

・鳥と間違えられて
猟銃で撃たれる。
(4巻「シデムシの鎮魂歌」)

これは撃ったゲストキャラ・
かおると出会うきっかけなので
仕方ない。

・女吸血鬼にも馬鹿にされる。
(7巻「血まみれの伯爵夫人」)

私の花嫁だと主張してるのに、
骸なら血を吸いつくしたら
渡してやるとか嘗められ
すぎだろ……。

・櫛に宿る幽霊に髪を引かれ、
井戸の底に落とされそうになる。
(10巻「恋風土記」)

・砂をかけられて目に入る。
(15巻「予期せぬ目撃者」)

これもゲストキャラが出した
鏡が重要アイテムなので……。

続きます。