昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

菅野文『薔薇王の葬列 王妃と薔薇の騎士』その5(2巻感想2)

グロスター視点だと

兄の息子というだけで
赤ん坊が王となり
弟の自分は臣下として
仕えなくてはならない。

それがムカつくのは
わかりますが

→じゃあその子が
世継ぎを作れないよう
母親の密通を利用して
トラウマを抉り続けよう。

(マガ様は勿論)

リチャードが絶望することに
なったのは貴様のせいかーー!!!

精神的に去勢されたも
同然の夫と子作りしなくては
ならないマガ様が
お気の毒すぎる……。

更にグロスターは
ヨーク公を引き込んで
何やら陰謀を……。

今回ヨーク公=リチャード父の
父親が謀反の罪で処刑されて
いたことが判明。

サマセット「王のご慈悲が
なければ今でも
貴様は罪に汚れた
無紋の田舎兵士だ!」

ヨーク公「父上は
謀反人じゃない……!!」

「無実の罪で
殺されたんだ……!」

サマセットの胸倉を掴んだ
ため、周囲から止められます。

イングランド人同士で
戦でも始める気か……!」

ヨーク公「それも
いいかもしれませんね……」

不穏なフラグが立つ中、
ヘンリーとマーガレットは
船の上で二人きりで
いい雰囲気。

ふと平民同士のケンカを目撃し、
ヘンリーが割って入ります。

ヘンリー「殺したければ
私を殺せ それで争いが
終わるなら……」

ヘンリーの平和を愛する
心は本物だと胸打たれる
マーガレットですが

こいつ、自分の目の前で
争ってるのを見たくないだけで
原因とかどうでもいいタイプです!

それが「優しさ」だと
カン違いすると痛い目に
遭いますよ……これから……(合掌)

本作にはリチャードが
飼ってた白イノシシ、
「白いの外伝」も収録。

Ⅲはバッキンガムと
暗殺者ティレルの話。

白いのがティレル
捕まって喰われそうに
なる→

バッキンガム
「おい そいつは
食べものじゃない」

真顔でツッ込んでるのが
じわじわきます。

Ⅳはそうならなかった世界の話。

「バッキンガムが勝利して
リチャードを嫁にした世界」

もし成立したとしても
確実に破綻するでしょうし
この場合、子エドはどうなる!?
と思うと妄想でも受け入れがたい。

料理するバッキンガムを
遠巻きに眺める家人の
皆さん……。

そんな珍しい光景なんだ……。