昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

菅野文『薔薇王の葬列』その6(14巻感想)

本日、14巻発売です!!

&祝!!TVアニメ化!!

記念に語ります。なるたけ
ボカしますが、ネタバレには
ご注意ください。

感想:
ベスとエドワードjrは癒し。

母親に(娘じゃヨーク家を乗っ取る
復讐の役に立たないから)と
放置されたのが幸いして、

ベスはリチャードを慕う
優しいいい子に育ちました。

(お母様は私を利用して
何か企んでる……)と薄々
気づいていながらも

リチャードやエドワードjrに
会いたい気持ちが勝ってしまった
ベスの気持ちが切ない。

一方、強い絆で結ばれたはずの
リチャードとバッキンガムの間に
亀裂が入りはじめます。

「父親に似てない」と言われて
傷つくエドワードjrを優しく
慈しむリチャード。

微笑ましい親子愛が
バッキンガムにとっては
刃になるという皮肉。

「かつて愛したヘンリー6世の
血筋だから」愛情注いでる
わけじゃないのに……。

当のヘンリーがまだ若いので
お祖父ちゃんと孫という
感じはしませんね。

もともと戦いや政治より信仰
第一で、羊飼いになって穏やかに
暮らしたい草食系が

記憶喪失のところを暗殺者に
仕立て上げられて厄介なキャラに。

なんかますます拗らせとる……!

庶子にされた前王の遺児たちの
脱走騒ぎと、エドワードjrへの中傷は
無関係なはずはなく

 まだ政情不安定な中、
リチャードの体に異変が……。

身も心も一つになったからこそ
リチャードの言動の一つ一つに
激しく動揺するバッキンガム。

策士気取りの腹黒メガネが
恋人の言動に舞い上がったり
苦悩するのは見てて楽しいですが

(不器用同士の恋は……大変だな……)

リチャードももう少し言い方って
もんがあるだろ……。

 この物語は「家族」がテーマとも
言えます。

復讐のため息子や娘を利用する
前王妃エリザベス、

本当の夫婦でなくても「息子」
エドワードjrを愛し、共闘する
アンとリチャード。

リチャードの精神的支柱の
父親と、虐待する母親……。

そういえば特大の地雷がまだ
野放しのままだ……!

先が気になって仕方がないけど
見るのが怖い!!

 あとアニメも楽しみです!!!

薔薇王の葬列 14 (プリンセス・コミックス)