昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

菅野文『薔薇王の葬列』その10(17巻感想)

最終巻、本日発売です!!

※詳細はボカしますが
ネタバレに触れずに
語れそうにないので

気になる方は、17巻
から先にご覧ください。

念のためあらすじ。

中世イングランド薔薇戦争
舞台の歴史ドラマです。

赤い薔薇の徽章を持つ
ランカスター家と
白薔薇のヨーク家が
王位を巡って対立。

ヨーク家が勝ったものの、
今度はエンドレス内輪揉め。

その結果、三男坊の主人公・
リチャードが王位に就きますが
内紛はやがてランカスター家の
復権を招きます。

前巻までのあらすじ:

味方は次々いなくなるのに、
敵はどんどん増えていく。

病で亡くなった王妃アンの
少女時代の手紙が、冒頭から
心を抉ってきます。

父の望みだった王座だけは
守り抜こうと決意する
リチャードでしたが

戦場へ向かう彼の前に
現れた母セシリーが
告げた言葉は(秘密)

彼女が自爆覚悟で
公の場で言わなくて
良かった……。

また、ティレル=記憶喪失の
ヘンリー6世もリチャードと
直接、接触してきます。

白いの、本当に便利な
キャラだな……。

「僕と友達になって
ほしいんだ」

「ああ……友達になろう」

かつて交わした言葉が
再現されたシーンの
リチャードの表情に泣けます。

そしてランカスター側を
率いるリッチモンド
ヘンリー・テューダーは

自分に足りないもの=
イングランド王の血を
引くベスと強引に結婚、
王位への正統性を得ます。

味方が次々寝返る中、
リチャードは最期まで
戦い抜き……。

詳細はあえて言いませんが

今回、リチャードは
二つの戦いを経験します。

自分を長い間苦しめてきた
毒親の呪いと、現実の戦場。
その二つから遂に解放されます。

(最後は読者に判断を委ねます)

幸せになったと
信じてる……!!!!

どうかベスも幸せに……!!

あいつ人をビビらせて
主導権を握るタイプだから
どっしり構えて尻に敷いて
やれ!

あとヘンリー(6世の方)が
やればできる子だった……!!

菅野先生、素晴らしい
物語をありがとうございました!!

次回作も楽しみにしていますが
エドワードjrのその後も
読みたいです……!