昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

菅野文『薔薇王の葬列 王妃と薔薇の騎士』その4(2巻感想1)

第二巻、発売中です!!

記念に語ります。

詳細はボカしますが
ネタバレにご注意ください。

大雑把な解説:

『薔薇王の葬列』序盤の
ラスボス、ランカスター家の
王妃マーガレットが主人公の
スピンオフ。

ジャンヌ・ダルクに憧れる
フランスの公女
マーガレットは

イングランド国王
ヘンリー6世の妃に
選ばれる。

しかし彼女を待ち受けて
いたのは

・権力は全て先王の弟、
叔父のグロスター公が
掌握している。

・ヘンリーはお飾りどころか
玉座に座る叔父の傍らに
小姓のように立たされてる
有様。

そういう現状を一切
説明せずに連れて来て

頼りにならない夫のために
一人で戦えってひどすぎない?

ヘンリーが無力=その側近、
サフォーク伯も大して権限が
ないということですが

それでもサフォーク以外は
頼れないマーガレット様、
お労しや……という話です。

今回、グロスターの妻
エレノアを罠にかけて
失脚させることに成功。

しかし敵ながら天晴れな
退場を見せたエレノアに
対して

夫のグロスターは……と
いう対比が描かれます。

一般大衆に罵倒されながら
追放されるエレノアへの
マーガレット様の
ツンデレな見送り……。

危険な賭けに勝って
王の証である王笏を
グロスターから取り上げたのに

ヘンリー「叔父上を
宮廷に呼び戻したいんだ」

全部台無しにする背中撃ち。

更に妊娠の気配がない
ことから

ウォリック「国王陛下を
寝所から叩き出したとか」

そんな噂まで出ていると
知って衝撃を受ける
サフォーク。

若きウォリックの出番
ここなん……?

実は夫婦の営み(婉曲表現)
には無知のままだった
マーガレットは

マーガレット(こんな
恐ろしいことをしなければ
ならないのね……)

サフォークの指南する手紙を
読んで身構えつつも
彼への恋心を募らせて……。

詳細は書きませんが、マガ様が
心と体の準備を整えていくのに
対して

母親の密通を目撃した
トラウマもあって
性=罪の意識に怯える
ヘンリー。

史実では彼の母親は私生児
四人生んでます。

「愛欲に溺れた」って印象も
仕方ないかと思ってたら

グロスターが傷口に
塩を塗り込み続けて
いたのが発覚。

続きます。