昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

高階良子『毒とペン』その8(推理物への挑戦)

怖い思いをした新居で
名作が誕生したものの、
やはりオカルト案件の
部屋には長居できず

自分で買った家に
戻りますが

毒母「私が管理して
やってるんだから
これはお前のお金とは
言えないよ」

ナレーション
(税金対策だと言って
預金の半分は母名義に
変えられた)

この母親が一番の
ホラーでは?

同じ頃、自分を敵視して
いた担当が交代しますが

次の担当も前任の影響か、
無礼極まる態度で
遂には仕事が来なく
なります。

しかし新居に引っ越した
後、運が向いてきます。

A田書店、月刊
「小皇女」から
仕事の依頼が。

なかよし編集部でも人事
移動があった後は何故か
担当が優しい態度に。

担当「少女向けで
本格的な推理もの
描いてみない?」

涼(描いてみたいとは
思っていたけど
描かせてもらえるとは
思ってなかった)

これが本当にフィクション
なら、そういう新ジャンル
挑戦を後押しするのは
理解者キャラのはずですが

「チャンスを運んで
くれるのが自分にとっての
善人とは限らない」と
いうのが現実の不思議。

(何があって好意的に
なったのか、謎のまま
なのもリアルです)

かくして第一弾
ピアノソナタ
殺人事件』誕生。

トリックに悩む涼に
ヒントをくれたのは

時計職人で、動力を
研究している弟さん。

その後のエピソードで

ナレーション
(仕事のオファーより
先に予告が出ていたり
……)

つまりそれだけ
好評だったわけです。

それにしても高階先生の
凄いところは

どんな嫌な奴であっても
その人物の思考回路を
きちんと描いていて、

どんな人物でも理解
しようとする公平さ、
優しさを感じます。

何より

涼(このチャンスの
尻尾 なにがなんでも
捕まえなきゃ)

それがチャンスだと
嗅ぎ分けた勘の良さも
素晴らしい。

何が裏でもあるのかと
疑ったりしてたら
あの傑作たちは
生まれませんでした。

そして何より

A田書店からの仕事も
次々来て大忙しに
なりますが

ナレーション
(泥沼の底に沈んでいた
1年間が原動力になって
いたようで……)

(むしろものすごく
快感だった!)

このタフさが素晴らしい。

続きはまた後日。