昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

緑川ゆき『夏目友人帳』その9(29巻感想続き)

降妖術のやり方は降霊術+
コックリさん。

詳細は省きますが「絶対に
手を放してはいけない」は
前フリのようなもの。

落雷の衝撃で停電、
蝋燭の火も消えたはずみに
皆が手を放してしまいます。

再び明かりがついた時、
妖降ろしの箱は開いていた……。

次々に起きる怪奇現象、
誰もが意味ありげな
言動で夏目を惑わせます。

この館はオカルトグッズが
溢れてるのもあって、
ニャンコ先生も妖の気配が
はっきりとはわかりません。

正統派ホラーかミステリなら
連続殺人でも起きそうですが

そこは本作ですから
優しいほっこり展開に
落ち着きます。

(何をかは言わないけど)

初体験の田沼くんが
嬉しそうで何よりです。

参加者もみんないい人たち
だった……と安心したところで

バスに乗り遅れた田沼くんを
車に乗せてくれた人がいたと
話して、不穏な伏線が登場して
終わります。

25巻登場、ニャンコ先生
欲しがった術具コレクターの
「伴」とその主の名前が……?

怪奇現象は伴のせいでも
あった……?

第百十九話は夏目と
犬の会のお話。

強力な妖二体の勝負に
ゲストに来いと
夏目レイコあてに
招待状が届きます。

この件で助けを求めに来た
弱いあやかしの頼みを聞いて
レイコに化けて参加する夏目。

レイコ大好きなヒノエが
ノリノリでレイコさんの
仕草を夏目に伝授します。

三篠とニャンコ先生まで……。

弱いあやかしの依頼は
「包くらべ」という勝負のため
捕えられてしまった一角獣を
助けたいというもの。

しかし「相手に見せるのが
目的だからすぐ解き放つ」と
言われて何もすることが
ありません。

安心したら、もう片方が
捕えてきた妖は解放されては
困る危険な代物でした。

折角封印された状態なので
このままにしたいと、
別の妖に頼まれた夏目は
もうひと肌脱ぐことに。

・夏目が一度で二回、
弱いあやかしを助ける。

・粗暴なあやかしも微笑む
この世ならぬ美しい光景。

・犬の会と夏目の絆。

・ヒノエとレイコの関係性。

短い一話の中に色々
詰まってます。

相変わらずほっこり優しく、
時々切ないお話です。

次巻も楽しみです!!