『仮面ライダーブレン』
『仮面ライダーブレン』(19~)は
『仮面ライダードライブ』のスピンオフ作品。
愛すべきネタキャラだったブレンに合わせて
全体的にコミカルなお話です。
現在、東映特撮FCにて前後編で公開中!
完結記念に語ります。
序盤はVシネマ『仮面ライダーハート』の
ラストシーンから。
言ってみるもんですねぇ♪と念願のライダーに
なれて浮かれてたら、昭和ライダー風の
いかにもな手術台に拘束されていた……。
叫んだら誰かが来て「無」という悪の組織が
(関智一さんが何人分も演じ分けて)
ブレンを復活させたことを説明してくれます。
拘束されてる状況で余計なことを言って
更に事態を悪化させる
自称「優秀で誠実で仲間思い」
言えた!!!遂に3つ目言えた!!!!!
東映さん、(脚本の)三条さんありがとう!!
頭脳を弄られる直前に基地に異変が生じ、
「めっちゃ既視感のある」博士が解放してくれます。
クリスタル・ペプラー博士、初登場なのに
すごく知ってる人な気がする……(棒読み)
アイデンティティであるハンカチを
探していたら、ポケットから
変身ベルトがポロっと出てくる仕様。
(ツッ込んだら負けです)
前編は二人がバイクで逃亡するところまで。
脳ミソついてるデザインなのに
バイクもライダー姿もめっちゃカッコいい……!!
後編ではなかなか変身できずに焦るものの、
覚醒後はチートっぷりを見せつけます。
そういえばこいつ毒使いだった!
結局夢オチとはいえ、ブレンも仮面ライダーに
なれたし、ハート様やメディックと
仲良しな姿が見れて良かった。
毒のハンカチなんかで倒されるアナザー
パラドクスは実在しなかったんだと安心していたら
剛がチェイス復活計画中……!!
(もともと『仮面ライダーハート』も
ハートの一時復活はそれが理由だった)
この上『ジオウ』のドライブ編で
チェイス復活が近まるか実現した日には
朝から祝杯で泥酔する!!
『ドライブ』がしみじみ好きだと
実感できる素晴らしい企画でした。
ファンはこれ観るだけでも東映特撮
FCに入る価値はありますよ!!
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みなもと太郎『風雲児たち』
『風雲児たち』(79~)は幕末を描く
ためにあえて関ヶ原から始めた、
壮大な歴史漫画です。
ペリーが出るまで20年かかったという……。
変態じゃ変態の所業じゃ(大絶賛)
作風はかなりデフォルメされており
基本はギャグですが
劇画タッチで進むこともあるなど
かなり自由自在。
見覚えのある絵だと思ったら、学研の5年の学習で
『とんでも先生』というギャグ漫画を描いていた
方でした。
登場人物は坂本竜馬や吉田松陰といった
誰もが知ってる有名人は勿論、
産科医を目指すシーボルトの娘のイネや
日露和親条約を結んだプチャーチンなど
あまり知られてないキャラも出てきます。
何故、幕府の対応はあんなに後手後手だったのか?
維新の勝利者が関ヶ原西軍(=外様)ばかり
だったのは何故なのか?
既得権益を守るのに必死で、
国益は二の次で足の引っ張り合いとか
老中がアメリカの要求を呑むかどうするか
長年のタブーを破って諸藩に意見を尋ねても、
諸藩の方は取り潰しに繋がるのを恐れて
事なかれ主義で適当な返答しかしないとか
今も昔も変わりませんね(遠い目)
詳細で綿密な資料に基づいて描かれており
そこそこ日本史の知識があっても
(そうだったのか……!!)と
鱗が何枚も落ちること間違いなし。
キャラはかなりギャグ調にデフォルメされていて
坂本竜馬など常にハナタレに描かれますが
ペリーの黒船を見ての
(皆の緊迫した空気の中)
竜馬「ええ船じゃあ
わしあれ欲しいーーーーっ」
すっとんきょうな大声で指差して
全員をずっこけさせる。
まさに坂本竜馬!!というリアクションです。
なんという見事なキャラの立て方……。
メタ発言も多く
(江戸に砲台を作るよう命令)
「場所はフジテレビのあるお台場にしようっ」
「これから築く砲台島をお台場と言うのですッ」
「読者に場所がわかっていいじゃないかっ」
など、常にわかりやすさ優先で説明してくれます。
『冗談新選組』『風雲児たち外伝 風雲戦国伝』
含め、戦国・幕末好きな人はぜひ読んでほしい
傑作です!!
高橋よしひろ『銀牙ー流れ星銀ー』その2
リキは記憶をなくしており、
銀の「父さん」という呼びかけも
お世辞の一種だと流されました。
しかし銀の言葉は、ベンを排除したい
司令官ことシェパードのスナイパーに
危険視されます。
(ジョンは一旦、飼い主の元へ戻るも
赤カブトと戦う様子がないので後に群れに合流)
リキは部下たちに三か月の間にもっと同志を増やすよう
命じ、ベンと銀の班は南へと向かうことに。
その際スナイパーは子分の白犬・ハイエナを
スパイとしてベンの班に潜り込ませ
自らも行く先々で、その土地の強いと評判の犬に
嘘を吹き込んでは、ベンたちと殺し合いになるよう
仕向けます。
しかし戦ううちに彼らはベンや銀の男気に打たれ
頼もしい味方になってくれるのでした。
この話は大きく分けて、
1:人間と犬が赤カブトに立ち向かう
2:犬たちが仲間を集める(犬同士の戦いとドラマ)
3:犬たちVS赤カブト軍団
4:犬たちが狼と戦う
流れになっています。(2~3が長い)
「強大な敵に立ち向かうため、国や
世界を巡って仲間を集める」と
いうのは古今東西の物語の王道です。
とはいえファンタジーや歴史モノなら
ともかく、現代日本はその舞台には
向かないはずでした。
しかし「犬の世界」にしたことにより、
時代背景を無視した設定やキャラづけでも
押し通せるという素晴らしい発想。
犬が集団で「男を探す旅」をし、
「奴を男と認めよう」なんて言ったり
タビネズミのように集団で海を泳いで渡っても
どれほどあからさまな罠にかかっても
伊賀と甲賀の忍犬が、この世にいない主人の
使命を果たすために巻物を巡って
長い間争っていても
犬なら許されます(真顔)
台詞回しもノリも、東映の任侠時代劇のノリで
赤目「どこへいく ここはオレ達のナワバリだ
あいさつなしで通り抜けることはまかりならんぞ」
モス「そこがわしの死に場所と見た!
皆のもの支度をせいーーーっ!!」
犬の旅支度……?などとツッ込まないように。
ぜひ読んで犬たちの熱い男気と人(犬)情に
涙してください!!
続きはまた後日。
高橋よしひろ『銀牙ー流れ星銀ー』その1
『銀牙ー流れ星銀ー』(83~)は
熊犬として飼われていた秋田犬・銀を
主人公に、犬たちが東北の奥羽山に
結集し、凶暴な巨大熊「赤カブト」の
群れを倒す熱い物語です。
86年にアニメ化しました。
今なお次世代以降を描く続編が出たり
日本だけでなく、北欧でミュージカル化
してる息の長い人気作です。
犬を主人公にした漫画は数多くても
擬人化でもペットとしてでもなく、
戦う犬という唯一無二のジャンルの作品です。
序盤は人間と犬が一体となって
過酷な自然と熊に立ち向かう姿が描かれます。
熊撃ちの老マタギ・竹田のじっさまと
銀の父リキのエピソードや、
リキが赤カブトとの戦いで行方不明になり
まだ子犬の銀が、竹田のじっさまに
容赦なく鍛え上げられる過程が描かれます。
(ちなみに赤カブトは片目の月の輪熊で、
頭から背中にかけて赤毛なのが名前の由来。
頭を撃たれたために中枢神経がおかしくなって
冬眠もせず、仲間を集めて群れを作っています)
銀の母親の飼い主の少年、大輔は
銀を心配してじっさまに抗議しますが
聞き入れてもらえません。
竹田のじっさまのライバルとして、
村長の息子で医者、ハンターでもある秀俊と
シェパードのジョンが登場します。
秀俊にじっさまの村田銃よりも洋弓の方が
威力があると聞いた大輔は訓練を重ね、
洋弓(ハンティング・ボゥ)を持って
銀と共に熊のいる森へ向かうのでした。
ジョンと銀が犬同士で初めて会話した上で
(二匹が顔を合わせるまで、犬たちに
台詞はなかった)
ある日銀とジョンのもとにグレートデンの
ベン率いる犬たちが現れます。
ベン「ある目的のために男を探している!
本物の男だけをな……」
読んだことのない人は「何言ってんの?」と
思ったことでしょう。
このマンガでは犬が人間以上に男らしいのです。
彼らの目的は仲間を集めて赤カブトを倒すこと。
熊にひるまずに立ち向かった銀とジョンは
「男」と認められ、ボスに会いに行くのですが
そこにいたのは死んだはずのリキでした……。
続きます。
『蒼き流星SPTレイズナー』その4
地球の支配者として君臨するグレスコ
提督の息子、ル・カインが
27話でグラドスからやって来ます。
故・塩沢兼人さん演じるライバルキャラなのに
キザでもナルシストでも変人でもないのは
珍しい。
グラドス至上主義のル・カインはその若さと
傲慢にまかせ、父よりなお苛烈に地球人を
支配しようとするのでした。
グレスコは地球の文化に触れ、気に入ってる
美術品などがあるのに対し
ル・カインは登場するなり、手つかずだった
NY州立図書館とメトロポリタン美術館の
収納物を燃やす暴挙に出ます。
民族としての心のよりどころを破壊する、
それも征服された側が加担した形を取らせると
いうのは実に悪意に満ちている……。
グレスコも「文化矯正隊」を組織し、
本や絵画、音楽などを所持した者を
取り締まるなど、地球文化を抹殺しようと
していましたが、
それにはル・カインとは別の目的も
ありました。
またル・カインはグラドス人と地球人の
融和と非暴力を訴える「クスコの聖女」
ジュリアに対して、配下の4人の
「死鬼隊」を差し向けます。
ホッケーマスクを被った北斗の雑魚っぽい
集団の中に、半分機械の体になった
ゴステロが……!!
以降、ゴステロと死鬼隊が大暴れします。
ゴステロのことはそのうちまた。
個人的にル・カインが愛機のシュミレーションで
無茶な数値を設定している最中に、
ジュリアを攫われたエイジが
「姉さんをどこへ連れて行った!?」と
基地内に乱入。
実はゴステロが勝手にやったことなのに
知らずにお互い意地になった挙句
エイジがシュミレーションの数値を更に
上げてしまい、ル・カインが機体の中で
命の危機を感じたエピソードがなんとも
間抜けで好きです。
後でロアンに八つ当たりする大人げなさも
含めて、人間味を感じるシーンですね。
後半、大人の事情で巻きに巻いた展開に
なりましたが
もっと話数があればロアンとの複雑な
友情や、
ジュリアやエイジへの気持ちの変化が
じっくり描かれていたかもしれません……。
続きはまた後日。
江口夏実『鬼灯の冷徹』その2
『鬼灯の冷徹』のすごいところは
どんな小ネタや豆知識も、鬼灯様を中心に
据えることで、話の中に吸収できること。
例えば第一話、桃太郎ファミリーと対決した鬼灯様は
お供の動物たちを獄卒としてスカウトします。
※不喜処(ふきしょ)地獄は動物をむやみに
いじめたり捨てたりした者が落ち、
動物の獄卒たちから酷い目に遭わされる。
桃太郎は桃源郷にいる漢方の権威こと神獣・
白澤(はくたく)のもとで働きつつ、
薬学を学ぶことに。
鬼灯様が間に入ることで、日本の
おとぎ話キャラと中国の獣神に
繋がりができました。
(いいボケツッコミの師弟関係です)
白澤は酒と女が大好きなチャラ男で、
中身はだいぶオッサン。
あとファッションセンスが爺さんっぽい。
目が沢山ある牛ベースの獣が本体ですが
普段は人間の姿をしています。
真面目な鬼灯様とは馬が合わず、顔立ちが
似ていると言われるとお互い不愉快になります。
基本、冷静でどっしり構えている鬼灯様が
唯一大人げない対応をする相手が白澤です。
鬼灯様のキャラが揺るぎないだけに、
膨大なキャラとの関係性がくっきり際立ちます。
「かちかち山」の白ウサギ、芥子(からし)
ちゃんも、元は桃源郷で働いていました。
普段は大人しく可愛いウサギですが「たぬき」の
一言で豹変します。
容赦ない性格が仕事に反映される者どうし、
鬼灯様とはとても仲良しで微笑ましい……。
一緒に猫又記者の小判さんのインタビューに
応えたり、ウサギ仲間の合コンに鬼灯様が
出たエピソード大好きです。
アニメでは種﨑敦美さんの可愛い声が
ハマっていて、実に素晴らしかった……!!
最近は狸娘の信楽太夫(しがらきだゆう)と
仲良くなってちょっと嬉しい。
桃太郎のお供の犬ことシロはすっかりレギュラー
キャラです。
素直で明るく、ちょっとおバカでトラブルを
引き起こすこともありますが
なんだかんだ鬼灯様は面倒見がいいので
可愛がられてますよね。
ピーチ・マキや座敷童ツインズ、唐瓜&茄子など
まだまだ語り足りないので続きはそのうちに。
江口夏実『鬼灯の冷徹』その1
『鬼灯の冷徹』(ほおずきのれいてつ 11~)は
閻魔大王の第一補佐官、有能で厳格な鬼人・
鬼灯を主人公に、地獄の世界と住人たちを
コミカルに描くギャグ漫画ですです。
(ネタがネタだけにブラックコメディ?)
14年にアニメ化され、17・18年にも
分割で二期が放映されました。
本来「なんとなく怖いもの」だったり
宗教上の概念である地獄を「職場」と
したことで一気に親しみやすくなる
この発想が素晴らしい。
獄卒たちの仕事は主に罪人を苦しめることですが
職場や社会人あるあるのようなネタを
鬼やおとぎ話のキャラがやることで、
ギャップも生まれて効果倍増です。
ほぼ一話完結で、個性豊かな地獄の住人達に
対して、最強のツッコミ役が鬼灯様です。
目つきが怖く無口無表情、声は低音、金棒を
振り回す無敵の鬼人にして
実は動物好きでツッコミが時にオカンっぽく
趣味は植物?の巨大金魚草の栽培。
上司である閻魔大王にも容赦なく
「地獄一頑丈でヘコまない貴方を叩きながら
地獄の黒幕を務めるのが美味しいんじゃ
ないですか」
※念のため言っておきますが「鬼灯」という
名前をつけてくれたのは閻魔大王で、
二人は長いつきあいです。
閻魔大王に対してもこうだから、大半の人に
恐れられていますが、慕われてもいます。
シロや芥子ちゃんといるだけで何か和む……。
(二匹に関しては次回)
日本の地獄だけでなく、
中国における天国=桃源郷や
ヨーロッパを担当するEU地獄などもあり
神獣や悪魔、歴史上の人物や妖怪、
おとぎ話のキャラクターなどが次々に
登場します。
この何でもアリ感もいいですね。
パロディも多用されており、真面目に調べようと
しても情報量が多すぎて大変な分野でも、
簡単に頭に入ります。
元ネタを知らなくても面白いし、
知っているとなお
「そういう解釈なのか……!!」と
楽しむことができます。
ギャグのノリやテンポは岡田あーみんとか
柴田亜美といった「強烈なキャラが
一斉に騒ぐ」「絶妙な言葉でのツッコミ」
タイプ。
続きます。








