昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

高橋よしひろ『銀牙ー流れ星銀ー』その2

リキは記憶をなくしており、
銀の「父さん」という呼びかけも
お世辞の一種だと流されました。

しかし銀の言葉は、ベンを排除したい
司令官ことシェパードのスナイパーに
危険視されます。

(ジョンは一旦、飼い主の元へ戻るも
赤カブトと戦う様子がないので後に群れに合流)

リキは部下たちに三か月の間にもっと同志を増やすよう
命じ、ベンと銀の班は南へと向かうことに。

その際スナイパーは子分の白犬・ハイエナを
スパイとしてベンの班に潜り込ませ

自らも行く先々で、その土地の強いと評判の犬に
嘘を吹き込んでは、ベンたちと殺し合いになるよう
仕向けます。

しかし戦ううちに彼らはベンや銀の男気に打たれ
頼もしい味方になってくれるのでした。

この話は大きく分けて、
1:人間と犬が赤カブトに立ち向かう
2:犬たちが仲間を集める(犬同士の戦いとドラマ)
3:犬たちVS赤カブト軍団
4:犬たちが狼と戦う
流れになっています。(2~3が長い)

「強大な敵に立ち向かうため、国や
世界を巡って仲間を集める」と
いうのは古今東西の物語の王道です。

とはいえファンタジーや歴史モノなら
ともかく、現代日本はその舞台には
向かないはずでした。

しかし「犬の世界」にしたことにより、
時代背景を無視した設定やキャラづけでも
押し通せるという素晴らしい発想。

犬が集団で「男を探す旅」をし、
「奴を男と認めよう」なんて言ったり

タビネズミのように集団で海を泳いで渡っても

どれほどあからさまな罠にかかっても

伊賀と甲賀の忍犬が、この世にいない主人の
使命を果たすために巻物を巡って
長い間争っていても

犬なら許されます(真顔)

台詞回しもノリも、東映の任侠時代劇のノリで

赤目「どこへいく ここはオレ達のナワバリだ
あいさつなしで通り抜けることはまかりならんぞ」

モス「そこがわしの死に場所と見た!
皆のもの支度をせいーーーっ!!」

犬の旅支度……?などとツッ込まないように。

 ぜひ読んで犬たちの熱い男気と人(犬)情に
涙してください!!

続きはまた後日。

銀牙―流れ星 銀― 第4巻

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