昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

高橋よしひろ『銀牙伝説WEED』その2

本編を大きく分けると

1:ウィードが奥羽を目指す旅
2:奥羽で二世世代との出会い、怪物退治
3:法玄一味に捕らわれた銀救出の旅&犬同士の戦い

4:巨大ゲラダヒヒ「将軍」との戦い
5:北海道に侵攻した元ロシア軍の軍犬との戦い

前作は熊や狼でしたが、色々と
バリエーションが増えました。

「旅」は前作同様ただの移動でなく、同志との
出会いの場でもあります。

「怪物」は人間によってモルモットにされた
挙句の果てなので、まだ同情もできますが

法玄は本当にクズ野郎で、こんな奴のせいで
ジョンが……!!!!!!

悔しさで涙が止まりませんでした。
万全の状態だったら老いてたって
ジョンがあんな奴なんかに……!!!!

あとスナイパーが生きてたことに驚いた。

痴呆がはじまったベンが、ジョンと気づかず
遺体を乗せて元飼い主のところに現れるのが
物悲しい……。

しかし家出した犬が戻ってきたと思ったら
目が見えなくなってる→

獣医に診せて治りかけたらまた家出→

更に10年後、今度は見知らぬボロボロの犬の
遺体を連れて来る。

これでお墓を自分の土地に建ててくれる
元飼い主は本当にいい人だ……。

ちなみにクロスはとても元気です。
次男の譲二はクロス似。

どうしても古いつきあいの銀たちに
意識が向いてしまいますが

二世世代でも

父親に母と兄を虐待死させられたことから
成犬への不信を募らせていた狂四郎を
味方につけたり、

黒邪鬼の子・哲心が嘘を吹き込まれて
奥羽軍が仇と信じていたり

甲斐兄弟の二世世代が奮闘するも
双子峠を法玄の弟に奪われたり

ウィードに実は兄弟がいたとか
恋愛フラグなど

様々なドラマが展開します。

ウィードの兄が習ってもいない「絶・
天狼抜刀牙」が出来るんだから
遺伝ってすごい(棒読み)

白狼は前作では赤カブト戦でも活躍がなく、
八犬士編では狼に片足やられて散々でしたが
今作では壮絶な男死にが……。

秀俊さんが犬の群れの中で(もういない)
ジョンを探しているのが切ない。

前作好きな人はぜひ読んでほしい!!
変らず熱い作品です。

銀牙伝説WEED DVD-BOX

銀牙伝説WEED DVD-BOX