『鬼灯の冷徹』(ほおずきのれいてつ 11~)は
閻魔大王の第一補佐官、有能で厳格な鬼人・
鬼灯を主人公に、地獄の世界と住人たちを
コミカルに描くギャグ漫画ですです。
(ネタがネタだけにブラックコメディ?)
14年にアニメ化され、17・18年にも
分割で二期が放映されました。
本来「なんとなく怖いもの」だったり
宗教上の概念である地獄を「職場」と
したことで一気に親しみやすくなる
この発想が素晴らしい。
獄卒たちの仕事は主に罪人を苦しめることですが
職場や社会人あるあるのようなネタを
鬼やおとぎ話のキャラがやることで、
ギャップも生まれて効果倍増です。
ほぼ一話完結で、個性豊かな地獄の住人達に
対して、最強のツッコミ役が鬼灯様です。
目つきが怖く無口無表情、声は低音、金棒を
振り回す無敵の鬼人にして
実は動物好きでツッコミが時にオカンっぽく
趣味は植物?の巨大金魚草の栽培。
上司である閻魔大王にも容赦なく
「地獄一頑丈でヘコまない貴方を叩きながら
地獄の黒幕を務めるのが美味しいんじゃ
ないですか」
※念のため言っておきますが「鬼灯」という
名前をつけてくれたのは閻魔大王で、
二人は長いつきあいです。
閻魔大王に対してもこうだから、大半の人に
恐れられていますが、慕われてもいます。
シロや芥子ちゃんといるだけで何か和む……。
(二匹に関しては次回)
日本の地獄だけでなく、
中国における天国=桃源郷や
ヨーロッパを担当するEU地獄などもあり
神獣や悪魔、歴史上の人物や妖怪、
おとぎ話のキャラクターなどが次々に
登場します。
この何でもアリ感もいいですね。
パロディも多用されており、真面目に調べようと
しても情報量が多すぎて大変な分野でも、
簡単に頭に入ります。
元ネタを知らなくても面白いし、
知っているとなお
「そういう解釈なのか……!!」と
楽しむことができます。
ギャグのノリやテンポは岡田あーみんとか
柴田亜美といった「強烈なキャラが
一斉に騒ぐ」「絶妙な言葉でのツッコミ」
タイプ。
続きます。