昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

和月伸宏『るろうに剣心』その4

個人的には忠義者好きなので
方治推しです。

主従関係は忠誠を捧げる
相手をどう扱うかで、
対象者のキャラが
描かれます。

志々雄は鷹揚でありつつも
決して甘いボスではなく、

復讐者なわりにどこか
サバサバしてるし
天下取りを目指すしで

(一応)維新志士というより
戦国武将みたいな気質の
持ち主でしたね。

情と非情が絶妙な
バランスのキャラでした。

方治は実は銃の名手ですが
戦闘シーンは本編になく
参謀役の印象が強いです。

※銃の腕は番外編で披露してます。

基本的に眉間にシワ
寄せてる表情多めなのに

由美から剣心の奥儀が出た
という報告に喜びながらも

「見えなかった」オチで
ギャグ顔してるのいい……。

(隣で爆笑する宗次郎込みで)

絶望の果ての自死、という
張の報告の後に描かれる
方治の死後のシーン、

(気の毒に……)って
凹んだ数ページ後に

方治の前に志々雄と
由美が現れての

志々雄「決まってんだろ
閻魔相手に地獄の国盗りだ」

「どうした方治
何ぐずぐずしてる」

「てめえにはイの一番に
俺のそばで勝利を味わわせて
やると約束したはずだぜ」

方治「ハッ 只今!!」

こんなん泣くだろ……!!

方治がすごく嬉しそうな
顔してますが、読者も多分
大半が同じ顔してたはず。

剣心も方治の死を悼んで
くれてありがとう……。

志々雄と由美との出会いを
描いた番外編では、方治にも
淡いフラグが……。

悲しい結末で
終わったものの

気難しい方治が心安らげる
相手が短い間でも
傍にいてくれたのは救いかも。

※『るろうに剣心 裏幕
─炎を統べる─』に収録。

この番外編が初陣の十本刀の
頼もしさがすごい。

このエピソードでは由美が妹分の
禿二人を助けてもらうかわりに

由美「私の命 好きな時に
好きな様に奪って結構!!」

という取引がなされて
いたことが描かれます。

ラスボスに仕える愛人という
役割の女性キャラは多いけど
由美さんは独特でしたね。

殺伐とした組織の中で
華も色気も振りまいて

左之と言い合いしたりして
コミカルも担当してるの
ホントに偉い。

続きはまたそのうちに。

るろうに剣心 裏幕―炎を統べる― (ジャンプコミックス)

るろうに剣心 裏幕―炎を統べる― (ジャンプコミックス)

  • 作者:黒碕 薫
  • 発売日: 2014/10/03
  • メディア: コミック