昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『蒼き流星SPTレイズナー』その4

地球の支配者として君臨するグレスコ
提督の息子、ル・カインが
27話でグラドスからやって来ます。

故・塩沢兼人さん演じるライバルキャラなのに
キザでもナルシストでも変人でもないのは
珍しい。

グラドス至上主義のル・カインはその若さと
傲慢にまかせ、父よりなお苛烈に地球人を
支配しようとするのでした。

グレスコは地球の文化に触れ、気に入ってる
美術品などがあるのに対し

ル・カインは登場するなり、手つかずだった
NY州立図書館とメトロポリタン美術館
収納物を燃やす暴挙に出ます。

民族としての心のよりどころを破壊する、
それも征服された側が加担した形を取らせると
いうのは実に悪意に満ちている……。

グレスコも「文化矯正隊」を組織し、
本や絵画、音楽などを所持した者を
取り締まるなど、地球文化を抹殺しようと
していましたが、

それにはル・カインとは別の目的も
ありました。

またル・カインはグラドス人と地球人の
融和と非暴力を訴える「クスコの聖女」
ジュリアに対して、配下の4人の
「死鬼隊」を差し向けます。

ホッケーマスクを被った北斗の雑魚っぽい
集団の中に、半分機械の体になった
ゴステロが……!!

以降、ゴステロと死鬼隊が大暴れします。
ゴステロのことはそのうちまた。

個人的にル・カインが愛機のシュミレーションで
無茶な数値を設定している最中に、

ジュリアを攫われたエイジが
「姉さんをどこへ連れて行った!?」と
基地内に乱入。

実はゴステロが勝手にやったことなのに
知らずにお互い意地になった挙句

エイジがシュミレーションの数値を更に
上げてしまい、ル・カインが機体の中で
命の危機を感じたエピソードがなんとも
間抜けで好きです。

後でロアンに八つ当たりする大人げなさも
含めて、人間味を感じるシーンですね。

後半、大人の事情で巻きに巻いた展開に
なりましたが

もっと話数があればロアンとの複雑な
友情や、

ジュリアやエイジへの気持ちの変化が
じっくり描かれていたかもしれません……。

続きはまた後日。