昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

迷子『プリンタニア・ニッポン』その4(3巻感想続き)

35話ではプリンタニアを
世に生み出した元凶、

ニューチーノ社の社長が
また登場。

佐藤をプリンタニア飼い主用
SNS「生餅会」に誘いますが
あっさり拒否られます。

佐藤「今日はすあまに
そらまめを乗せるのに
忙しくて……」

社長「それは割と暇の
部類に入らないかい!?」

淡々ととぼけた会話も
本作の魅力。

しかし社長の方が
一枚上手なのでした。

社長「世界との接し方は
それぞれ尊重されて
然るべきだ……」

個人的にこれは
名言だと思います。

36話は「馬になるはずだった」
大型プリンタニアに佐藤が
乗ってみたところ……。

自分も佐藤を乗せたくて
尻に滑り込んでくるすあまが
可愛い。

しかし佐藤からすれば
すあまが突進してくるので

佐藤「部屋の中で
起き上がるのを
諦めた……」

やきもちを焼くすあまに
萌える話でもあるけど、
この回で出てきた単語
精霊船」など

37話も含めて、現代とは
死生観が変ってるという
衝撃の事実が……!

死は「肉体を喪失した」と
いう認識になり、記憶や意識は
保管されるようです。

38話から「彼岸」と
呼ばれる空間に佐藤たちが
入り込みます。

39話で瀬田さんが
彼岸から戻らないと聞いて
すあまと共に捜索へ。

異空間での捜索と
謎生物との戦闘が

・すあまの健気さ。

・佐藤の有能さと肝の座りっぷり。

・メンタル弱めだった
瀬田さんの精神的成長。

・戦闘では誰より頼りに
なる向井さん。

・謎の「管理人」の
意味ありげな言葉。

などを含めて描かれます。

そしてオチは社長が
巨大すあま像とプリンタニア
パーティで持っていく……。

個人的にツボだったのが
おまけのネタで

(本編では瀬田さんだけが
描かれたが、他のキャラも
喰らっている)

「知り合いなどの偽物が現れ、
暴言吐いて絶望させる」
という精神攻撃の基本に対して

佐藤「向井さんが急に
そんないっぱい喋ったら
怖いだろ……」

冷静なツッコミが素晴らしい……!

この世界の背景を
詳しく知りたい反面、

佐藤とすあまと周辺の人々
との、ゆるく愉快な日常が
もっと見たいというジレンマ……!

何にせよ続きが楽しみです!