タケヲの受けた「呪い」は先代の妖怪の長、
山本五郎左衛門とタケヲの先祖・平太郎とが
協力して神野を討ったため、神野の呪いを
子孫であるタケヲが受けていたのでした。
真相が五郎左衛門の口から明かされた際、
六ちゃんが何故座敷童なのかもわかります。
彼にはオチでもう一捻りあるという……。
この物語の何が素晴らしいかって、タケヲと
関わった妖怪たちのほとんどが
神野を倒すために協力してくれるところ。
単発ピソードと思われた天邪鬼のワカちゃんまで
ラスト近くに登場し、大事な役割を担うとは
思いませんでした。
ハロウィン回のジャックは、敵側が皆お面を
かぶっていたので敵を招き入れたかと
ハラハラしましたがいいミスリードでした。
この回では高度すぎる平安貴族ギャグを
ドヤ顔でかます滝夜叉姫が可愛すぎる……。
滝夜叉姫は当初、恨み憎しみを原動力に
動いていましたが、タケヲの霊体の中
=心の中を見て以降は態度が少しずつ変化し
「勘違いしないでよね!」のツンデレ定番台詞と共に
タケヲや妖怪たちのサポートに回るようになります。
妖怪たちからタケヲを呪ったと疑われた際、
(実は呪い返しをしていた)
鉄は滝夜叉姫の持つアイテムから察しましたが
タケヲは最初から信じていました。
タケヲがお土産に買ってきたたこ焼きや焼きそばを
「下衆な食い物だな……」と言った直後、
涙が頬を伝って戸惑うシーンもいい。
彼女がタケヲに言い遺した
「お前は花を咲かせ続けろ」
のシーンはもう涙が止まらない。
あえて詳細は書きません、ぜひ読んでみてください。
ラストは神野と一味が大暴れして、周辺住民を
巻き込む騒動になりますが
前述通り、妖怪も人間たちが一致協力します。
特にオルロックの果たした役割は大きく
大幅に神野側の戦力を削ぐことに成功します。
最後の神野の始末も、語り部の正体と六ちゃん
誕生の真相も意外とはいえ納得のオチで
「ありがとう みんな大好き!!」
というタケヲの台詞に心から共感できます。
いい話なんですよ!!本当に!!(号泣)