昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

とよ田みのる『タケヲちゃん物怪録』その1

タケヲちゃん物怪録(ぶっかいろく 11~)
は、呪いのせいで世界一不運な女子高生・
稲生武夫(いのう たけを)と、妖怪たちとの
交流を描くコミカルでハートフルな作品です。

周りも不運に巻き込んでしまうため、
故郷を出て一人暮らしを始めようとした矢先に
書類の行き違いで寮が満室に。

やむなく入居した学校に近いアパート「百鬼荘」は
妖怪屋敷でした。

妖怪たちはタケヲを驚かそうとするも
あまりに無反応なため、遂には「出て行って
ください」と妖怪の方が頭を下げる羽目に。

別れ際に彼女の事情を聞いた妖怪たちの主は
般若の面を外し「餞別代わりだぞ!!!」と
キラキラと光り輝く素顔を見せてくれます。

それに驚いたタケヲの体から「陰の気」と
呼ばれる雲状の物体=妖怪たちの好物が
飛び出します。

※不安・苦しみ・後悔・寂しさ、
人間の負の勘定が積もり積もって
魔が取りついたもの。

「こんなに上手い陰の気ははじめて食った!!」
「なんと深い絶望の味!!!」と絶賛され、
タケヲは百鬼荘に住み続けることに。

人が驚くと「陰の気」が一時体を離れるため
妖怪たちはあの手この手でタケヲを
驚かそうとしますが

タケヲが驚くのは「自分が幸福(しあわせ)に
なった時みたいです」と明言。

妖怪たちはタケヲを幸福にするため
空回り気味に頑張ることに……。

妖怪たちの「若様」こと(ムー)六ちゃんが
座敷童なのは変わってると思ったら
タケヲとの深い縁からでした。

また坂田金時を先祖に持つ、妖怪退治の「ばらし屋」
坂田鉄もタケヲに協力、呪いによる不運を
減らすことに成功します。

しかし敵側も黙ってはおらず、術によって
蘇った滝夜叉姫と部下たちがタケヲを狙います。

騒動が落ち着いたと思ったら
今度はタケヲを88人目の妻に迎えようとする
吸血鬼オルロックとその一門が登場。

ドタバタラブコメになったり、ほんわか人情話に
なったりしつつ、遂に呪いをかけた因縁の相手・
神野悪六郎(じんの あくむろう)が
動き始めます……。

続きます。