昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『怪奇大作戦』第七話「青い血の女」

あらすじを簡単に言うと、孤独な老人に溺愛され、
殺意に目覚めた人形が「殺人人形」を操って
人を殺していくお話です。

今回はSRIの熱血漢・三沢さんがメイン。

何者かに襲撃されてケガしたのに、その傷が
通り魔の証拠ではと町田警部に疑われてしまいます。

この回は三つの要素で構成されており、

1:人形が人間を襲う定番のホラー

2:三沢の同級生、鬼島とその父親との確執

3:子が親を棄てるという現代の風潮への皮肉

「殺人人形」は一見可愛らしいフランス人形なのに、
人を襲う直前には目元に青い隈取り(?)が
入って怖い顔になります。

 この人形の持ち主は、三沢さんの元同級生の
鬼島の父親(職業は発明家)

序盤から父子が不仲なのが、遊びに来ていた
三沢さんと鬼島夫妻の会話から伺えます。

鬼島父の自宅には幼い娘のようなものがいて、
小さなベッドや「こんにちは赤ちゃん」が流れる
人形のオルゴールなどが映ります。

ラスト近くまでシルエットだったり布団に
くるまれていたりとなかなか姿を見せません。

「殺人人形」が人を襲う際、何故かテレビの画面が
乱れる(=電波で操っている?)ことが判明したため
SRIが捜査に協力した結果、鬼島父宅に警察が
踏み込みます。

鬼島父は必死に庇おうとしますが「殺人人形」に
襲われそうになります。

「殺人人形」は駆けつけた警官に銃で頭を
撃ち抜かれますが、

それを操っていたのはベッドに横たわっていた
別の人形でした。

この人形、素人が紙粘土で作ったような雑な
顔のつくりなのに動いて喋るから余計に怖い。

名前は出てきませんが4才らしい。

「親を捨てる子は殺さなきゃ。でもあたしも
親を捨てようとしたから殺さなきゃ」(意訳)

そう言いながら飛び降り自殺をはかり、
叩き付けられた地面には青い血が溢れ……。

人間ではないから赤い血ではない、
でも人と同じような意識があるので
血は流れているということなのでしょう。

 EDでテロップが流れる中、無音で身をよじる
赤ちゃん人形のオルゴールが不気味……。

DVD 怪奇大作戦 Vol.2

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