昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

由貴香織里『ルードヴィッヒ革命』その1

ルードヴィッヒ革命(99~)
美形なのに変態バカ王子の
ルードヴィッヒ(通称ルーイ)を
主人公にした、おとぎ話モチーフの
ダークファンタジー

ルーイ王子は父王の命令で
従者と共に花嫁を探す旅に出ますが
出会う女性は皆問題が……。

殺人や流血が多いので
苦手な人はご注意ください。

通常の由貴作品より
コミカルなノリですね。

ドラマCDにもなっていて
ルーイは杉田智和さん
でした。

少女漫画の主人公の王子が
ドSのひねくれ者で、女と巨乳が
大好きというのもすごい。

フォロー役兼ツッコミ要員の
下僕従者のヴィルヘルムは
虐げられてるようで
結構愛されてるようです。

一見、横暴だったり奇行の
ようでも伏線になってるのがいい。

例:ウィルヘルムがりんごを
取ろうとしたら狙撃して
別の命令を出す

→虫がついてないので
毒があると推測した。

「白雪姫」の王妃の定番の台詞
「鏡よ鏡……」が実は
愛人を呼ぶ合言葉だったり

性悪白雪姫が七人の小人を
かしずかせて暮らしてたりと
様々なアレンジも楽しみの一つ。

ほとんどは「この女も
(色んな意味で)ダメだった……」
オチですが

「茨姫」のイーディケ姫とは
悲恋に終わり、ずっと
引きずっていました。

この時姫に呪いをかけた魔女・
ドロテアは「ラプンツェル」にも
登場、

ドM魔女とドS王子の間に
主従関係が成立します。

恋愛話ばかりでなく
「蛙の王様」では

王女が幼いこともあって
いいお兄さんのまま
終わります。

ドロテアの私物のカエルの手袋
パペットは実は呪いアイテムで
手に嵌めたら他人からはカエルに
見えてしまう、という設定でしたが

「どうにかしろ」と言われて
見覚えのある牛のパペットが
出てくるあたりに時代を感じる……。

王子が傍観者で、他人の恋路を
引っ掻き回す(成立させたり
邪魔したり)展開も多く、

「灰かぶり」=シンデレラには
かなり協力的でした。

彼女も強烈な性格でしたが
王子が靴の持ち主に拘わってた
理由が独創的すぎる……。

意地悪な義理の姉二人が
明らかに叶姉妹なのも
時代を(以下略)

折角だから続きます。