昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

由貴香織里『ルードヴィッヒ革命』その2

ファンタジー作品では、
旅する王子は暗殺者に
つきまとわれるもの。

(例:『ふしぎの国の千一夜』

王子や読者に緊張感を
与えるためですが、本作序盤の
暗殺者は赤頭巾。

第二話で王子に騙されて
自ら破滅フラグを立ててしまい、
フリーの殺し屋になります。

(初期エピソードはかなり
エグい展開が多い)

逆恨みからの復讐か、という
スリードを兼ねた設定
でしたが

彼女の幼馴染みでもある
従者ヴィルヘルムを助けた
ことから

雇い主に裏切り者扱いされ
新たな刺客から制裁を……。

赤頭巾の雇い主はルーイの父王に
魔法をかけて操り、国ごと
乗っ取りを図る魔女とその息子。

しかし新たな刺客、ヘンゼルと
グレーテルもルーイ暗殺に失敗し……。

ヘンゼルとグレーテルって
殺し屋のコードネームの
定番になってるような……。

(例:『BLACK LAGOON』

ことここに至ってルーイ王子は
国に戻ることを決意。

その間に 赤頭巾に「切り札」を
探させ、魔女と対決します。

ルーイ王子そっくりの母、ドS女王様の

「女王アマルベルガだよ
首を吹っ飛ばされたいのは
どこのブタ野郎だい?」

この台詞が某女性芸人を
彷彿とさせます。

ハードゲイを名乗ってた
レイザーラモンといい、この当時
妙にSMネタ流行ってたなぁって……)

女王の加勢と、魔女ドロテアが
呼び出したイーディケ姫の
力で敵を倒します。

息子も実子でなく、利用されて
いただけだったので、ヘンゼルと
グレーテルと共に無罪に。

ラストエピソードは謎を残して
死んだドロテアを助けに行きます。

ルーイ「大きな貸しを作ったつもりで
勝手に消えて行ったのがナマイキだ」

「なにがなんでもあのマゾの
正体を確かめて来てやる!」

絶対にそうだと認めないのが
変なツンデレみたいになってる……。

終盤はドロテアと故郷の
人々を長い呪いから解放。

ハッピーエンドでめでたし
めでたしですが、女王様は
あと一人王子を産んだ方が
いいんじゃないかな……

心に厨二を棲まわせている人、
ビジュアル系が好きな人には
たまらない作品です。