昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

アミュー『この音とまれ!』その3

新入部員の来栖妃呂
(くるす ひろ)の
目的は6人の団結を
壊すこと。

そのやり口は陰湿で

例:足を引っ張ってると
内心思ってる3バカと
親しげに会話しながら

妃呂「だってさっき二人に
なったとき(さとわが)
言ってたもん

低いレベルに合わせるのは
大変だーって」

実際には言ってなくても
3バカは真に受けてさとわに
距離を取ってしまいます。

弾けなくて申し訳ない、
ごめんと恐縮する実康に、

(才能の差がありすぎて
同年代の子から疎外された)
過去のトラウマを思い出す
さとわ。

しかし愛にも同じように
さとわが言ってたと嘘を
つくと……。

愛「俺 本人が
言ったことしか
信じねぇから」

この台詞で形勢不利に
なった妃呂ですが
あるきっかけからさとわの
大きな隠し事を知ります。

妃呂(「信じる」とか「仲間」とか
くだらないんだって

お姉さんがちゃーんと
教えてあげる)

その頃、愛は休んださとわの
家に向かうと、家元のお嬢様の
はずがアパートで一人暮らし……。

さとわの回想シーンの
家庭の事情が重い……!!

妃呂はバラす気満々で
上機嫌ですが、さとわは
自分から話します。

さとわ「私 鳳月会を
破門されてるの」

引かれるだろう、
罵られるだろうと
妃呂が期待していると

愛「はもんって何だ?」

光太「色々大変だったんだね……?」

武蔵「話してくれて
ありがとう……っ」

かえって結束が深まってしまい
走り去った妃呂は武蔵に
本音をぶちまけます。

武蔵「言いたいことはそれだけ?
来栖さんてよっぽど暇なんだね」

ここで感情的になると
相手の思うツボなので
武蔵の態度は最適解です。

涙ぐんでその場を離れる
妃呂からの回想シーン。

彼女もまた、彼氏や友人たちとの
絆を壊された被害者という……。

お邪魔虫キャラのまま
フェードアウトしても
おかしくないのに

 過去回想+禊(陥れた
人達に正直に打ち明けて
殴られてくる)つきで

今度こそ本当に仲間入り
するのでした。

『恋は光』の掠奪女子、
宿木さんも本性バレた後も
受け入れられてましたし
今時はそういう流れなのかも。

続きはまたそのうちに。

絹田村子『さんすくみ』

さんすくみ(10~)
宮司の一人息子・恭太郎と
寺の長男・孝仁(たかひと)、
牧師の長男の工(たくみ)の
三人を主人公にした日常
ドタバタコメディもの。

三人は同い年の24歳。

恭太郎は気弱で、強烈な
母親に頭が上がらず。

トラブルにみまわれがちな
大の甘党。

両親が留守の間に自由を
楽しむ=ファストフードを
買ってきてもらうって

ほっこりすればいいのか
若い男としてどうかと
心配すればいいのか……。

孝仁は真面目なメガネ青年。
心霊体質でお化けが怖い。
妹に翻弄されています。

たまに幽霊を見ますが
周囲に信じてもらえない……。

工はオカルト好きで
ホラー映画マニア。

いつもにこやかですが
一切空気を読まない。

例:丑の刻詣りを発見された
女性が恭太郎母に叱られ、
反省してる最中に

「やり方が違う」と乱入、
詳細に化粧や服装を説明して
やり直そうと言い出す。

(そして他人様に喋ったと
叱られる恭太郎)

恭太郎と孝仁は跡取りとして
親からこき使われていますが

工は教会を手伝いはしても
世襲じゃないから」と
気楽なもの。

プロテスタント(牧師)は
妻帯可です。念のため。

その代り学生なので、実習や
論文など別の苦労があります。

神社やお寺、教会に勤める
人が普段何をしてるのかが
描かれる希少な作品です。

御朱印の紙を鹿に食べられて
大慌てで(その場に居た
孝仁が)書く羽目に、とか

工の実習先のスペイン人牧師が
フラメンコを教えたがるので
孝仁、恭太郎も巻き込んだら

その後恭太郎の笙(お神楽用の笛)の
メロディがおかしくなったとか

ミサ用の赤ワインは
ノンアルコールのはずが
(恭太郎と孝仁のミスで)

工のとっておきの赤ワインを
入れてしまい、下戸の工父が
酔って倒れてしまったりと

トラブルの内容が
独特すぎて面白い。

3人ともお年頃なので恋愛にも
異性にも興味はありますが、
恋愛フラグが立てるそばから
消えていく……。

 教訓:厄を祓うアイテムに
願い事を書いてはいけない。

ドタバタと書きましたが
テンション自体は淡々としてるのが
味わい深い作品です。

『仮面ライダーエグゼイド』九条貴利矢その4

本日6月29日は
仮面ライダーレーザー・
九条貴利矢こと

小野塚勇人さんの
お誕生日です、
めでたい!!

本日からご本人のインスタグラム
はじまりましたー♪

というわけで貴利矢さんの
話を。

前回41話だったので42話を。

大雑把にまとめると

41話で登場したゲムデウス
ウィルスを撒き散らして
パンデミック発生。

永夢とパラドはゲムデウス
戦闘、

飛彩・大我・ニコは増え続ける
患者たちの世話をする中、

貴利矢は黎斗を実験体に使い、
ゲムデウスの抗体を作ろうと
する……。

黎斗「簡単に攻略できる
ラスボスを 私が作るとでも
思ったかァ!!」

皆が必死に何とかしようと
してる中、無神経な発言して
ポッピーをキレさせる黎斗。

貴利矢さんがポッピーを諌めて
バグヴァイザーを取り上げた時は
一旦ほっとしたものの……。

貴利矢「ゲムデウスウィルスの
お味はいかが?」

殺虫剤をかけられて暴れる
虫のようとか言わない!

最初は今までの仕返しかと
思ってた黎斗ですが

貴利矢さんの真意を
知った後は二人称が

「お前」から「きみ」に
戻ってますね。

貴利矢「仕返しならリプログラミングで
済んでいる」

(23話で一度倒してる)

貴利矢さんの心は
宇宙より広い……!

しかしちょっとしたやり取り
だけで「そうか!つまり……」と
悟ってくれるから、頭のいい人
どうしは話が早くて便利です。

レベルゼロガシャットには
ウィルス抑制機能があるとはいえ
黎斗が死にまくる中、

抗体完成まで
ゲムデウスウィルスに耐えた
貴利矢さんすごい。

黎斗「やはり私は……不滅だ──!!」

勝ち誇りながらも倒れた
貴利矢さんを救う黎斗。

いつの間にかこの二人には
善悪や思想を越えた
友情が……?と思わせつつ

抗体からワクチンが完成したら
用済みとばかりに

衛生省の役人にあっさり
引き渡してしまいます。

その後CR預かりになった
黎斗が

黎斗「私は……檀黎斗神だ!!」

新たな名前を名乗った時、
呆れつつも

貴利矢「ま、神ってことに
しといてやるか」

と苦笑したシーンが
大好きすぎる……!!

続きはまたそのうちに。

『ゴールデンカムイ』谷垣源次郎

本日6月28日は
谷垣源次郎の誕生日です
めでたい!!

というわけでお色気担当、
谷垣の話を。

情が深い蟹座なのは
ぴったりだと思います。

「このマタギ……すけべ過ぎる!!」

すごいパワーワードだ……。

登場は早く、第七師団の
一員として(当時は切り札とは
知らず、不審な動きをしてた)
アシリパを追っていると

レタラに襲われ、行き倒れた
ところを二瓶鉄造に
助けられます。

本人はいたって真面目な
性格なのに、濃いキャラに
翻弄されるのが似合うため
どんどんいじられキャラに……。

例:鶴見中尉、二瓶、
インカラマッ

二瓶の影響で「勃起」が
口癖のようになって
しまいました。

その後彼が面倒を見た
チカパシにも受け継がれて
いきます。

チカパシ「一人で立つ……
これも勃起だね?」

谷垣「そうだ 勃起だ
チカパシ!!」

護られる子供の立場だった
チカパシが、

自立を選んで別れを告げる
感動のシーンに割り込む
「勃起」のシュールさよ……。

そういう異質なものを
入れてのギャップで
笑いを取るのが
巧い作品ですよね。

ちなみに初登場から
15キロ太ったというのは
ファンブック情報。

胸のボタンが何度も
弾けるわけです。

樺太でも少女たちの踊りに
うまく合わせられなかったのは
体が重かったせい……?

(これは谷垣が
不器用なだけかも)

泣きながらブヒィとか
言ってるのをアニメで再現した
細谷さんすごい。

メタ的には描いてるうちに
キャラが定まってガチムチ
体型になったのでしょうが、

二瓶に精神的にも救われ、
本来の自分を取り戻したことで
食欲も戻ったという
解釈でいいんじゃないかな。

日露戦争以前から、妹さんの
一件で心休まる日はなかった
はずだから、やつれてたのでは?

フチやオソマとの
コタンでの暮らしや

チカパシ、インカラマッとの
疑似家族の旅も、彼には
癒しだったことでしょう。

現在、一児の父となって
金塊争奪戦から離脱
したかに見えますが、

谷垣は律儀すぎるから
なぁ……。

恩義に縛られず、
嫁と娘を最優先して
幸せになってほしいものです。

 続きはまたそのうちに。

『ビーストウォーズメタルス』その2

実写映画制作中!!

改めて解説しますと、本作は
正義の戦士サイバトロンと
悪の軍団デストロンとの
戦いを描いたロボットアニメ

「超生命体トランスフォーマー」の
シリーズの一つ。

タイトル通り主に動物の
姿に変形します。

恐竜、ゴリラ、ネズミ、
チーターはまだしも

アリとかクモとかサソリとか
蚊とかカニとかエイとか
多種多様すぎる……。

元はカナダ制作で、日本版は
シナリオがアレンジされてます。

通称:声優無法地帯

新作の吹き替えも当時のノリで
やってほしいけど……無理かな。

「「イボンコペッタンコ! イェイ!」」

(CV:山口勝平高木渉

能天気なエピソードばかりでなく、
意外とうっかり感動する話が
あるのも本作の特徴。

9話はカニ型メカのランページの話。

檜山さんが広島弁で喋り、語尾は
「チョッキン、チョッキンなぁじゃ!!」
これだけでキャラが濃い……。

謎の(見た目がキモい)ロボットを
発見したランページ。

見るからに出来損ないの
ロボットをランページと
シルバーボルトは救おうと
しましたが果たせず……。

温和でお人好しな優等生の
シルバーボルトはともかく、
口調も気性も荒いランページが
情に篤いキャラとして描かれます。

その後シルバーボルト
デストロン側の女戦士・
ブラックウィドーと
恋仲になったのは

「敵でも分かり合える」と
思ったからかもしれません。

とはいえ彼女本人も
なかなかの曲者キャラな上に、

タランスにコントロールされ
本人の意志に反した行動をしたりと
油断ならない相手でもあります。

12話でブラックウィドーは
超重要アイテム「失われた
アーク」を

シルバーボルトと共に
発見したものの、ラスボスの
メガトロンに嗅ぎつけられます。

シルバーボルトを人質に
アークを開くパスコードを聞かれ

「そいつをどうしようと 
あたしは痛くもかゆくもないわ」

と言いつつサイバトロンが
来てるとか、必死にメガトロンの
気を逸らそうとします。

「言っとくけど
そいつを助けるためじゃ
ないんだからね!」

お約束のツンデレ台詞
いただきました。

可愛いよ蜘蛛姐さん……。

 続きはまたそのうちに。

篠原千絵『夢の雫、黄金(きん)の鳥籠』その6

14巻ではかつて皇妹
ハディージュとの禁断の恋で
追放されたアルヴィーゼ・
グリッティが破格の地位を得ます。

ハンガリーで王位を巡る
争いが勃発、

一人はオスマンの後ろ盾、
もう一人は神聖ローマ帝国
後ろ盾を持つとあって、
オスマンは前者に加担します。

オスマン帝国皇帝代理の
ハンガリー提督を任された
アルヴィーゼは

ハディージェを下賜される
ような手柄が欲しいと
最前線で頑張りますが
不吉なフラグを立てつつある……。

イブラヒムとアルヴィーゼの
会話から

イブラヒムはヒュッレムの
後見人でありながら、

ギュルバハルの息子ムスタファを
時期皇帝に推すことが明らかに
されます。

後者はあっという間に
後宮の噂になり、
なぜ?と当然の疑問を
抱くギュルバハル陣営。

ギュルバハル「理由などどうでもよい」

これは彼女の思慮が
足りないからというよりは

メタ的に、今や対立関係に
なった二人の
かつての禁断の恋を

 (ギュルバハルが探ることで)
蒸し返すようなエピソードは
今更いらないという物語上の
都合に思えます。

ヒュッレムの新たな味方は
かつて戦場でメフメトの
命を救った

イェニチェリ(近衛軍)の
青年・リュステム。

将来有望だと説明されて

皇女ミフリマー「え──っ!?
こんなにぼーっとした人が!?
奥さんになる人がお気の毒!!」

……何かのフラグに見える……。

なおオスマン帝国はこの巻から
第一次ウィーン包囲を開始。
最盛期ですね。

ヒュッレムは手紙で皇帝に
戦勝のお祝いに、メフメトの
割礼式(=成人式)をしたいと提案。

イブラヒム(本気でメフメト殿下を
次の帝位に就けるために
動き出したか)

イブラヒムは第一皇子
ムスタファも同時に
割礼式を行うよう皇帝に進言。

そりゃ兄より弟の方が
先に成人の儀式をしたら
そっちが後継者に選ばれた
印象を与えますよね……。

この勝負はヒュッレムが
もう一人の息子セリムも
一緒にと言い出したことで、

彼女が一本取った
形になります。

しかしギュルバハルは
毒薬使いの女を呼び
メフメトを除こうと……。

続きはまたそのうちに。

紫堂恭子『聖なる花嫁の反乱』その2

いくらエリセが気丈で
逞しい子だといっても、
何もわからない未知の世界
では危なっかしいので

ガイド兼相棒の役割に
世慣れた曲者の青年・
ヴァンが登場します。

ヴァンが誰かに自分を売る
つもりでいると分かった上で
行動を共にし、様々なことを
教わるエリセ。

お互いアクティブで前向き、
遠慮なく言いたい放題の
間柄で、これはこれで
いいコンビでした。

追ってきたザディアスや
途中で助けた孤児の少女・
シエナと揃っての旅かと
思いきや

追っ手に捕まりそうになり、
エリセ、ヴァン、ザディアスと
シエナの3手に分かれることに。

エリセはリオンを捜す途中で
あちこちで人助けします。

ゴロツキどもがある村を
襲撃すると聞いて、
村人に疑われながらも
一緒に撃退しますが

ゴロツキどもが村人に
殺されそうになると
咄嗟に庇います。

ただ解き放つのではなく、
村人も納得する解決法が
またすごい。

そういうエリセなので
利用するために近づいた
人々も次第に態度が
変っていきます。

執行官=神官ながら
傭兵として「花嫁」を
探していたグウィンも
いいキャラでした。

(外のエーレ人とエリセを
結びつける役割でもあり、
サバイバルや戦闘も頼れる)

ヴァンはリオンがヤバい
ドS貴婦人に買われた
=命の危機が迫っていると
リオン救出を優先します。

ムチ振り回す変態女でも
どこか悲しげで上品さが
あるのが紫堂さん作品
だなぁって……。

4巻表紙がBLと
誤解されそうです。

ザディアスはシエナを放置も
できず、渋々一緒に行動しますが
二人には体のどこかに不思議な
アザがあるという共通点が。

似たアザはリオンも持っていて
作中では「アンゲロスの神託」と
呼ばれる物語の重要な鍵です。

ヴァンがエリセを引き渡そうと
している雇い主、
シャルワール王子や

ヴァンの知り合いで
リオンを治療してくれた
刑吏のシド、

外の世界のエーレ人の
隠れ里の聖殿長、

緋の貴婦人が子供の頃
見たという、地下牢に
繋がれた黒髪の男。

アザを持つ8人が花嫁を
神に捧げると言われて
いましたが……。

続きはまたそのうちに。