14巻ではかつて皇妹
ハディージュとの禁断の恋で
追放されたアルヴィーゼ・
グリッティが破格の地位を得ます。
ハンガリーで王位を巡る
争いが勃発、
一人はオスマンの後ろ盾、
もう一人は神聖ローマ帝国の
後ろ盾を持つとあって、
オスマンは前者に加担します。
オスマン帝国皇帝代理の
ハンガリー提督を任された
アルヴィーゼは
ハディージェを下賜される
ような手柄が欲しいと
最前線で頑張りますが
不吉なフラグを立てつつある……。
イブラヒムとアルヴィーゼの
会話から
イブラヒムはヒュッレムの
後見人でありながら、
ギュルバハルの息子ムスタファを
時期皇帝に推すことが明らかに
されます。
後者はあっという間に
後宮の噂になり、
なぜ?と当然の疑問を
抱くギュルバハル陣営。
ギュルバハル「理由などどうでもよい」
これは彼女の思慮が
足りないからというよりは
メタ的に、今や対立関係に
なった二人の
かつての禁断の恋を
(ギュルバハルが探ることで)
蒸し返すようなエピソードは
今更いらないという物語上の
都合に思えます。
ヒュッレムの新たな味方は
かつて戦場でメフメトの
命を救った
イェニチェリ(近衛軍)の
青年・リュステム。
将来有望だと説明されて
皇女ミフリマー「え──っ!?
こんなにぼーっとした人が!?
奥さんになる人がお気の毒!!」
……何かのフラグに見える……。
なおオスマン帝国はこの巻から
第一次ウィーン包囲を開始。
最盛期ですね。
ヒュッレムは手紙で皇帝に
戦勝のお祝いに、メフメトの
割礼式(=成人式)をしたいと提案。
イブラヒム(本気でメフメト殿下を
次の帝位に就けるために
動き出したか)
イブラヒムは第一皇子
ムスタファも同時に
割礼式を行うよう皇帝に進言。
そりゃ兄より弟の方が
先に成人の儀式をしたら
そっちが後継者に選ばれた
印象を与えますよね……。
この勝負はヒュッレムが
もう一人の息子セリムも
一緒にと言い出したことで、
彼女が一本取った
形になります。
しかしギュルバハルは
毒薬使いの女を呼び
メフメトを除こうと……。
続きはまたそのうちに。