13巻ではヒュッレムの
三人目の皇子(第四皇子)
バヤジッド誕生。
第一夫人のギュルバハルと
その息子ムスタファは
どうしても日陰の身に……。
しかし異母兄弟ながら仲は良く、
ヒュッレムの長男メフメトは
ムスタファに
(オスマンでは帝位に就いたら
継承権を持つ兄弟を殺す掟が
あるけど)
メフメト「帝位に就くことがあっても
誰も殺したくありません」
ムスタファ「わたしはおまえの
よき補佐となろう」
しかしムスタファの危惧は
掟だけではありませんでした。
健気な兄弟の誓いとは裏腹に
母親側は様々な策謀を巡らします。
ヒュッレムは皇帝におねだりして
もはや政敵となったイブラヒムを
遠くの戦場に追い出し、
ギュルバハルは危険は少ないと
知って、ムスタファを初陣
させることを願い出ます。
またギュルバハルは対抗意識から
ヒュッレムと同様、寄進財団
(ワクフ)を作ろうとしますが
予算が足りないことに
気づきます。
皇帝から与えられた土地やお金など
条件は同じなのに何故……?
答え→ヒュッレムはハレムに
居づらくなった妾たちを
ひそかに地方の将軍などに嫁入り
させていて、そこから援助が。
勿論そんな勝手は許されないの
ですが、
邪魔者をひそかに始末してきた
ギュルバハルは味方がいないと
いう対比になっています。
更にギュルバハルつきの妾が
舟遊びの際に海に落ちますが
ギュルバハルは助けた男ごと
彼女を無視します。
「後宮の船に素性の知れぬ
男など乗せられない」
理屈はそうでも目の前で溺れてる
人を見殺しとは……。
ムスタファが自分が帝位に
就かない方がいいと思うはずです。
ヒュッレムは2人を自分の
船に上げそのままワクフ付属の
病院へ。
そこにはオーリャが働いて
いました。
船員は実は海軍総督。
提督はオーリャを娶り、ヒュッレムは
海軍にも味方を得ることになります。
攫われて売られた娘が海軍提督の
妻にっていうのもなかなか
ハーレクインっぽい展開です。
まだ幼い第三皇子セリムや
皇女ミフリマーは癒しキャラですが
将来の大物って感じは出てますね。
セリム。