上巻、本日発売です!!
『乙女戦争外伝Ⅱ 火を継ぐ者たち』
(20~)は15世紀ハンガリーの
内戦を描いた作品。
ボヘミア(チェコ)の宗教戦争
兼内戦を描いた『乙女戦争』の
その後の話で
『乙女戦争』主人公シャールカの
娘、クラーラが主役です。
単体でも問題ないですが
前作(特に8巻)も読むと
理解が深まります。
ぼかして書きますが
ネタバレにはご注意ください。
ものすごく簡単に
あらすじを説明すると
婚活のため、父が指揮する
戦場で大活躍するクラーラは
あるきっかけからオスマン帝国の
若き皇帝と出会う。
クラーラ「みんな~~~
逆玉に乗りたいか~~!」
(嘘は言ってない)
父のフニャディ・ヤノーシュは
ハンガリーの有力貴族。神聖ローマ
前皇帝ジキスムントの側近でした。
(ドイツ語だとヨハン・フニャディ。
ハンガリー語は姓が前に来る)
エピソードはクラーラを追いますが
ハンガリー内戦のメイン視点は、
父フニャディの方。
内戦の経緯は
神聖ローマ前皇女にしてハンガリーと
ボヘミア王妃のエリーザベトは
息子をハンガリー王に就けたいの
ですが、息子はまだ赤ん坊。
(夫は既に病死)
近隣諸国はオスマン帝国に
じわじわ侵攻されつつあり、
幼い君主では無理だと
フニャディたち貴族側は
隣国ポーランドから王様を
連れて来て、エリーザベトに
対抗→内戦へ。
エリーザベトは元フス派の傭兵、
ヤン・イスクラを雇います。
(実は二度目)
オスマンと戦い、かつて縁の
あったイスクラやエリーザベト
とも敵対し……。
フニャディの苦労は尽きません。
かつてどん底まで落ち込んでた
イスクラがサーラのもとに
帰ってきたのは、フニャディと
シャールカの連携だったのに……。
シャールカの出番は少ないですが、
出たらまた酷い目に遭うから
平穏に暮らしてるならそれでいい……。
クラーラは流石シャールカの
娘だなって(大絶賛)
エリーザベトは前作含めて
薄幸な人でしたね……。
下巻も楽しみです!
『ヘルシング』アーカードのモデル、
ワラキア公ヴラド3世も
ちらっと登場しますよ。