昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『仮面ライダーエグゼイド』九条貴利矢その3

本日6月29日は仮面ライダー
レーザー・九条貴利矢役、
小野塚勇人さんの誕生日です。
めでたい!!!

7月31日公開の実写映画
『いけいけ!バカオンナ』にも
内田幸司役で出演してますよ♪

鈴木由美子の漫画が原作)

それはそれとして貴利矢さんの話を。

復活後の貴利矢さんは戦力として
頼りになるばかりでなく、

シリアスに傾きがちな空気を
和ませるなど精神面でも
CRに大きく貢献します。

個人的に41話大好きなんですが
この回は

・飛彩先生&大我(withニコ)
VSグラファイト

遂に和解を果たした二人が共に
宿敵に立ち向かう超重要決戦。

・パラド、ポッピー、グラファイト
バグスター側の友情と別れ。

最後までカッコよく散っていく
グラファイト……。

・永夢、黎斗、貴利矢は
セーブ機能付きムテキ開発。

この三つのエピソードが並行して
描かれる超重要回。

(ついでに正宗パパの商談失敗や
商談相手=映画のラスボス、ジョニー・
マキシマ社長登場もこの回です)

永夢がゴーグルと電極をつけて横たわり、
黎斗が「もっと強くイメージしろ!」など
指示してるのを、貴利矢さんが監視します。

黎斗が一回目の過労死の直後、

永夢「えっ!?なんで!?」

貴利矢「開発作業に命を削り
すぎたみたいだな~」

紙飛行機飛ばしながらの生返事
だったのに、復活した黎斗が

黎斗「私に構わず集中しろ!!」

→敬礼し、何故か椅子を
低くしていく貴利矢。

がんばれよ永夢、なのか
うっかり黎斗に感心したのか
色々解釈できそうです。

徹夜しても出来ず、焦れた黎斗が
「永夢ゥゥ!!きみの実力は
こんなもんじゃないはずだ!!!」

両足抱えてばたばた振り回され、
足の裏くすぐられた永夢が

「うるさい!!!
あなたこそ黙っててください」

(流石にしゅんとする黎斗)

貴利矢「怒られちゃった……」

この時の絶妙な口調と間は最高です!!

この辺り、アドリブ合戦らしくて
何度見ても面白いです。

それが泣かせるシリアスと
混在してるカオスも好き。

続きはまたそのうちに。
終盤はもう名場面しかない……。

『神谷浩史・小野大輔のDear Girl~Stories~』その4

7月5日18時より、DGSから
生まれたエアバンド「マゾヒスティック・
オノ・バンド」の無料トークライブが
ニコニコとYOUTUBEで配信されます!

本来ならツアーライブが行われる
はずでしたが、新型コロナの影響で
中止になってしまった代わりです。

というわけでちょっと語ります。

簡単に解説しますと、マゾヒスティック
・オノ・バンド、通称MOBは
神谷浩史さんと小野大輔さんを
ボーカルに、

DGSに縁の深いスタッフで
構成された6人のエアバンド

残る4人は楽器持ってステージに
立ってますが、弾いてはいません。

MOBはロックバンドということで
ちょっとロックを勘違いしたキャラを
全員が演じているのが特徴。

この時は神谷さん小野さんではなく
ヒロCとオノDとして喋ります。

なお神谷さん小野さんも「ゲスト」
として出演しますよ♪

初登場は2013年のDGSイベント
「FESTIVAL CARNIVAL MATSRI」
なので武道館デビュー。

その後もイベントのたびに登場し、
MOB単独ライブも行われています。

劇場版第二作「Ace of Asia」は
MOBのPVを撮るために
香港ロケでした。
あの頃の香港はもう……(遠い目)

神谷さん小野さんは以前から
番組主題歌を歌っていますが、
MOBの曲はロック調なのが
最大の違い。

他のメンバーの内訳は

内田プロデューサー→3M(ギター)
通称スリーエム。長身なので以前から
身長三メートルと言われてたのが
元ネタ。

構成の諏訪さん→Do-S(ベース)
通称ドエス。無茶振りすること
鬼の如し。

作家見習い八木橋くん→YAGI84
(キーボード)

通称ヤギハシ。
現在はDGSを卒業して他の番組の
構成作家。女好きキャラ。

小林ちゃんこちゃんこ→CHANKO
(ドラム)

通称ちゃんこちゃん
文化放送専属デブの二つ名の
構成作家

食べ物企画の時の助っ人だったのに
レギュラーのような扱いに……。

毎週楽しい夜の宴の特別編、
これを機会にDGSとMOBに親しんで
みてはいかがでしょうか?

6.9

6.9

 
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よしながふみ『大奥』その6家茂編2

※今回は18巻のネタバレがあります。
未読の方はご注意ください。

家茂編では家茂や大奥側の人々が
人格者なので、和宮の成長と変化が
物語のメインと言えます。

17巻末では病弱な家茂が幕府の
体面のためだけに上京させられたのを
心配するあまり、

「私が懐妊すれば、上さんは
戻ってくるのでは?」

という斜め上の発想を
天璋院と瀧山にぶちまける
ところで終わりました。

18巻序盤ではいつもは微妙に
ソリの合わない天璋院和宮が、

「お二人は義理の親子ですからね!」と
釘を刺した瀧山を、同時に
怒鳴りつけるのが笑いどころ。

幸い、夜伽の白羽の矢が立った
黒木が和宮を諌めてくれました。

中澤さんが「私でもよかったのに」と
言ったのが意外……。

和宮の暴走は「自分を犠牲にする
こと」が前提なので本人が真剣で
あるほど切ないのですが、

それに振り回される大奥メンバーの
様子がコミカルに描かれているので
ちょっとした和みが生まれていました。

和宮登場時を思うと、仲良くなったものです。

一方、上京した家茂は帝への釈明に追われ、
幕府の無力さ、薩長の動向に振りまわされ
体も病に蝕まれていきます。

状況の説明は家茂と勝海舟
会話で読者に伝えられます。

慶喜がどんどん嫌いになっていく……。
銀魂』のノブノブも大概嫌な
奴でしたね。

そして遂に、家茂の死の報せが
大奥に届きます。

作中でも死亡フラグは着々と
重ねられていたのに、
誰かが嘆くたびに涙がこぼれる……。

抜け殻のようになっていた和宮
戻ってきた能登さんの報告を聞いてはじめて
泣くシーンが今巻のクライマックス。

叶う事のなかった、京土産の
着物姿で二人で笑い合うイメージが
哀しい……。

将軍の没後、大奥も本来なら
代替わりするのですが

慶喜が京に居続けていること、
和宮天璋院を引越しさせる
予算がないなどで据え置きに。

しかしいずれ慶喜に縮小・
解体されるのはわかってるので
瀧山は彼らの将来を考え、
大規模リストラを……。

大奥にも江戸時代にも
終わりが見えてきましたね……。

大奥 17 (ヤングアニマルコミックス)

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よしながふみ『大奥』その5家茂編1

第18巻、本日発売です!!

記念に、と言いたいところですが

その前に18巻を語るためには
少々前情報が必要なので、
今回はその話を。

15巻末から始まる「家茂編」を
大雑把に説明すると、女性の
14代将軍、家茂のもとに嫁いだ
和宮は実は男装した女だったという
衝撃エピソードから幕を開けます。

本物の男の和宮は結婚を嫌がって
自害したのだと、偽和宮
和宮の姉・親子に仕える官人たちが
説明しますが、後に嘘だと判明。

この婚姻には幕府の威信と
莫大な費用がかかっていましたし、

将軍が偽物、しかも同性を婿にした
なんてバレたら天下の笑いものです。

全て秘密にするほかないのが
わかっているから(女)和宮
ふてぶてしく振る舞いますし、

和宮についてきた官人たちも
大奥の者たちを見下していて、
双方の対立に大奥総取締・
瀧山の苦労は絶えません。

16巻表紙の和宮の顔は結構ホラーで、
一体何を企んでるのかと
ハラハラしました。

しかし家茂の優しさに触れ、
次第に和宮に変化が……。

登場時には可愛げのない性格の
和宮ですが、話が進んで彼女の
過去が明らかになると、
気の毒でたまらなくなります。

ここで詳しくは説明しませんが

可哀想すぎるだろ!!!
なんでそんな惨いことが
できるんだ!!!

と、ある人物の胸倉掴んで
問い詰めたくなります。

なまじリアルにもありそうな
話なので心抉られますね……。

本人が悪意もなく、ただただ
想像力が欠如してるだけなのが
また……。

やがて女和宮の口から、本物の
和宮が生きていること、

自害まで言い出して泣く弟を
姉の彼女がひそかに出家させていた
ことが明らかになります。

こう書くと弟への愛情からし
ことのようですが、真相は……。

今更説明するまでもなく、
14代将軍の頃といえば
日本は激動の時代。

そんな中、幕府の起死回生の策である
公武一和が、ある女性のささやかな
願いを叶えるために利用されて
いたという発想が素晴らしい……。

まだ完結してないとはいえ、
現時点でも漫画史に残る
傑作と明言できます。

続きます。

大奥 18 (ヤングアニマルコミックス)

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大奥 16 (ヤングアニマルコミックス)

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『WOLF'S RAIN』その1

『WOLF'S RAIN』ウルフズレイン
03~)は近未来の荒廃した世界で、
4匹の狼たちが楽園を目指して旅する
不思議なSFファンタジーアニメ。

狼たちは人間の姿に擬態できる
能力を持っています。

(しかし犬には分かったり、
犬アレルギーの人は反応が出る)

第一話では主人公の白狼「キバ」が
雪の上に倒れていて、

その時のモノローグで、狼たちが
楽園を目指すのは「衝動」だと
語られます。

同じ頃、灰色狼の「ツメ」は
人間たちに混じって、特権階級の
「貴族」たちから食糧などを奪う
窃盗団のリーダーをやっていました。

1話では人間に捕えられた狼姿のキバが
(お互いそんなことを知る由もなく)
ツメが率いる窃盗団が襲ってきた
混乱に紛れ、同族の「ヒゲ」と共に
人間の姿になって脱出します。

その後、ツメとショタ枠の「トオボエ」も
交えて彼らの旅が始まります。
(合流の詳細は次回)

第一話でツメの仲間の一人だった
下っ端の少年が高所で足を踏み外し、
ツメが助けようとした際に

狼に噛みつかれるイメージを見て
悲鳴を上げながら落ちていきます。

人間に紛れていても、人の世で
生きていくことはできない……。

そう思い知らされたようなツメの
愕然とした表情が印象的です。

狼は二百年前に絶滅したと言われていて、
「狼たちが楽園を目指す」というのは
単なるおとぎ話扱い。

しかし「貴族」は狼の目指す
楽園を欲しがっており、

その手がかりの「月の花」を
材料にして作られた少女・
チェザを保有しています。

 狼たちは貴族だけでなく、狼を家族の仇と
狙う刑事や、意志なく襲ってくる警備の
機械とも戦わなくてはなりません。

そして無口で勝手に動き回るキバと、
面倒見はいいけどワルぶってるツメは
些細なことでぶつかるため
4匹が団結するのがまず難しい……。

独特の世界観と雰囲気のある作品で
ハマる人はものすごく好きになれます。

ところで当時、レイザーラモンHG
ぴっちり黒レザーでハードゲイ
名乗っていたので、似た格好の
ツメにも風評被害が……。

『聖闘士星矢』蟹座のデスマスク

本日6月24日は蟹座の
デスマスクの誕生日です。
めでたい!!!

というわけでデっちゃんの話を。

ネットでは「星座カースト最下位」
「蟹座ってだけでいじめられた」
とか色々言われてますが

当時、私の周囲では男子に
大人気でしたけどねぇ……。

初登場は8巻、教皇からの刺客として
五老峰に現れます。

その際に

「今は教皇が悪かもしれないが
未来においては正義となる」

という信念を披露。

老師を護ろうとした紫龍を一蹴、
黄金聖闘士の強さを見せつけます。

「真の正義とは不変のもの」と
いう老師の言葉は間違ってませんが

幕末には不逞の輩とされた
維新志士が明治には正義となり、

当時の体制・秩序を守ろうとする
幕府側が悪となった例もあるわけで。

その後ムウが助っ人に登場したため
デスマスクは一旦退き、
本格的に紫龍と戦うのは巨蟹宮まで
待つことになります。

巨蟹宮には彼が手にかけた死者たちの
顔が、壁に床に浮かび上がっていて

子供の顔があることに星矢が気づき、
紫龍に責められると

「巻き添えにしたかもしれんが
悪を成敗するための些細な犠牲」

自分が正義だというポリシーは
一切揺らいでいません。

しかし、春麗への攻撃や死者にまで
容赦ない仕打ちに黄金聖衣が彼を
見放して……。

この時の動揺しまくった小物っぽい
言動や、結局紫龍に敗けたことで
彼の評価は髙くありませんが

黄金聖闘士の風格と強さ、独善的でも
揺るがぬ信念を備えた小悪党と
いうのは、希少にして美味しい
キャラだと思います。お茶目さんだし。

 個人的に冥王ハーデス12宮編OVAで
シオンに「これから我らがすることは
アテナのため、正義の為であっても
永遠の汚名を被ることになる」と
説明しているときに

「ヘッ」って感じで鼻の頭を
指先でちょんと擦ってる
オリジナルのシーンが

「今更だぜ」って言ってるようで
すごく好きです。

8~9巻、ハーデス編を足しても
トータルすれば出番はコミックス
2冊分ほどなのに

30年以上も語り続けられてるんだから
キャラクターとして大成功ですよね……。

聖闘士聖衣神話EX キャンサーデスマスク

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  • 発売日: 2013/04/27
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本田『ほしとんで』

『ほしとんで』(18~)
八島大学芸術部(通称やし芸)を
舞台に、俳句ゼミに入ることになった
主人公・尾崎流星が個性的な学生たちと
共に、俳句の楽しさに目覚めていく
コミカルな物語です。

アニメ化もした『ガイコツ書店員
本田さん』の作者による、
世にも珍しい俳句マンガ。

流星が自発的に俳句ゼミを
選んだわけではなく、学校側が
勝手に振り分けるシステム。

第一話で講師の坂本先生から、
申請すれば希望のゼミに行ける
可能性もあると説明されましたが
流星以下、5人が残ります。

流星の専攻は文芸学で、元々
小説も書いているので俳句は
初心者でも、素養はありました。

(他のメンバーも、赤ちゃん連れの
井上さん以外はだいたいそんな感じ)

最初に流星と教室で出会った
オタクのヒゲメガネ、春信くんと

ネットに小説を投稿している
こじらせ女子の薺(なずな)
さんとはわりと似た者同士。

チェコと日本のハーフ、レンカ
さんが美女じゃないのが
妙にリアル。

みんな素人なので、切れ字や
季語の扱い方もよくわかりません。

 更に出来た句を批判されるのが
怖くて、緊張したり怯えたり……。

先生「あなたが心から
いいと思ったものを

俺が否定したりバカに
することは絶対ないって
約束する」

……こんな先生と出会いたかったな……。

個人的には春の季語「山笑う」の
話をしてる時に(春が笑顔なら)

レンカ「そう言われると
冬山って真顔感ありますね」

がツボでした。

出来上がった句を添削して、
本人の発想や制作過程を聞いた上で
先生が改良してくれたり

みんなで鎌倉に吟行に行った際は
(お寺の階段が辛いだろうと)
井上さんの赤ちゃんを、ゼミの先輩で
普段はツン多めの隼さんが運んで
くれます。優しい世界……。

流星は人生何回目?ってくらい
落ち着いた性格ですが、文章が
原因のトラウマを抱えてたり、

友人の航太郎がモデルだったり、
叔父が有名イケオジ教授だったりと
色々謎の多い主人公です。

濃いキャラたちの愉快なやり取りや
関係性を楽しみつつ、
俳句の素晴らしさにも触れられる
マンガです。

ほしとんで01 (ジーンLINEコミックス)

ほしとんで01 (ジーンLINEコミックス)

  • 作者:本田
  • 発売日: 2018/10/15
  • メディア: Kindle