昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『仮面ライダージオウ』その1

仮面ライダージオウ(18~)
平成ライダーシリーズ20作目の
仮面ライダー

普通の高校生、常盤ソウゴが
全ライダーの力を受け継ぎ
「時の王者」仮面ライダージオウ
なる物語です。

本日遂に最終回!!!
というわけで語ります。

第一話ではソウゴは高校三年生。
進路希望で「王様」と書く
なんとも風変りなキャラでした。

周囲も「大丈夫かコイツ……」と
思いつつも、本人が明るくのんびり
した性格なので生暖かく見ています。

ところがある日、未来からゲイツ
ツクヨミ、ウォズの3人が現れます。

ゲイツはソウゴのことを「未来の魔王・
オーマジオウ」と呼び、そうなる前に
お前を抹殺すると宣言。

紅一点のツクヨミは、魔王にならない
方法があるなら命までは取らない考え。

そしてウォズはソウゴを
「我が魔王」と呼び
ジクウドライバー(=変身ベルト)を
差し出すのでした。

最近のライダーは皆そうですが
変身はドライバー単体ではなく

今回は「ウォッチ」と呼ばれる
アイテムが必要です。

ソウゴは「最高最善の魔王」を
目指してレジェンドライダーたちと
出会い、そのライダーの力
=ウォッチを託されます。

 そんな中でゲイツたちとの関係性も
緩やかに変化していきます。

ツンデレゲイツが可愛すぎる……!!)

ウォズはソウゴに協力しながらも
明確な敵であるタイムジャッカー側と
手を組んだりと曲者ぶりを発揮。

あと決め台詞「祝え!」で子供から
大人まで大人気になりました。

ツクヨミは力を増していくソウゴに
脅威を覚えたり、

実は記憶喪失で、特殊能力を
持っていたりと

ヒロインらしい設定は多々あるものの
色んな意味で雄々しいキャラでした。

4人でわちゃわちゃ仲良くしてるのが
微笑ましくて大好きでしたので
最終回は「それもアリかな」と
思いました。

レジェンドライダーたちは大半が
2話程度のゲストでしたが

仮面ライダーディケイド、門矢士と
ディエンド、海東大樹は準レギュラー
扱いでしたね。

続きはまた後日。

ありがとう平成ライダー!!
そしてようこそ令和ライダー!

 

長田悠幸 町田一八『SHIORI EXPERIENCE』

本日最新刊13巻発売!!
というわけで語ります。

(ネタバレにはご注意ください)

久しぶりなのであらすじを
簡単に説明すると

主人公の地味な英語教師・本田紫織は
突然アフロのヘンなおじさん幽霊
ジミ・ヘンドリクス)に
取り憑かれ

「27歳までに伝説を残さないと
死ぬという契約をした」と
言われます。

契約した覚えなどないのに、
実際に死んだ人を身近にして
紫織はワケあり生徒たちと共に
軽音部を立ち上げることに……。

 吹奏楽部部長だった光岡さんも
バンドに加わり、

プリンスくんや井鈴さんも
覚醒回を終え

13巻では遂に紫織たちに
ライブの順番が回ってきます。

今回の優勝バンドは有名アーティスト
『タピオカズ』のライブの前座が
与えられる大一番。

先に演奏した『BLACK BUS』の勝利が
確定したかのような盛り上がりの後、
全く無名の高校生&教師の部活動……。

観客は既に完全燃焼したつもりの
圧倒的アウェー感。

そこからの内容を一言でいうと

ぶちかまします

今までの全てを込めて!

ほぼ全ページ、クライマックス
シーンが続きます。

今まで読んできた人たちにとっては
まるで最終回のような熱さと
充足感を得られるでしょう。

今までも充分熱い話ですが
まだまだ彼らは止まらない!!

今までの彼らの楽しくも辛い
血と汗と涙の結晶が

ステージの上できらきらと
輝きを放ちます。

プリンスくん、序盤から痩せたわけでも
言動がそう違うわけでもないのに
めちゃくちゃカッコよく見える……!!

いつも貞子状態だった忍の髪が……!!

光岡さんのイメージの中で
すばる先生が……!!

前回も書きましたが、漫画で音を
表現するのは難しい。

しかし音の演出や、演奏に圧倒され
ノってくれる観客の反応が
素晴らしすぎる……!!

ライバルたちの事情や演奏部分が
長かったのも、このためだったか……!
と思えます。

そして「ヘンなおじさん」こと
ジミヘンの反応が……!!

言葉での説明ではもどかしい!!

ぜひ読んで、この鳥肌とこみあげる
熱さを共有してほしいです!!!

 

帆(ほ)『クマとたぬき』

『クマとたぬき』(18~)
山に住む仲良しのクマとたぬきの
四季折々のほんわかした日常を
描いた四コマ漫画です。

※PXIVから書籍化した
年を書いています。
Twitter等でも読めます。

個別の名前はなく、「クマさん」
「たぬきさん」と種族名で
呼ばれます。

クマは一匹で暮らしており、

のんびり屋で歌ったり踊ったりが
好きなとぼけた性格。

たぬきは親兄弟たちと暮らしていて
クマのもとに足しげく遊びに来ます。

いたずら好きで好奇心旺盛、
結構負けず嫌い。

どっちも気質的にはボケですが
二匹でいる時はたぬきのほうが
ツッコミに回ることが多いです。

両方がボケる時は目の上にキズのある
「別のクマさん」がツッ込み役。

クマとたぬきが苔の上に乗って
「ふかふかだー」とはしゃいだり

遠出したクマが
(あちこちに体を擦りつけて)
匂いをお土産にしたりと

自然の中だけで完結している
ものもあれば、

シカの抜け落ちた角をたぬきの
頭の両側に当てて

クマ「たぬきドラゴン」

シカ「あそぶんなら返して」

クマとたぬきが魔方陣っぽいものを
地面に書いてたら

そこがピンポイントにボコボコ
盛り上がって「!?」と
驚いてるところにモグラが顔を
出すオチなど

人間の知識があるのが
前提のネタもあります。

たぬきもクマもお互いが大好きで、
クマが冬眠してる間たぬきが
寂しくなったり、

クマもたぬきが事故に遭って人間に
(治療のため)連れ去られている間、
気が気でなかったりと微笑ましい関係。

再会できた時は泣けました。

泣けたといえば別のクマさんが
一旦よそへ行って帰って来ず、

もしかして人間に……と
心配してたらひょっこり
戻ってきた時もうるっときました。

別のクマさんは登場当初は
二匹のボケに困惑してましたが
最近は一緒に楽しんでいるようで
何よりです。

他にもサギとツルのコンビや
シカとカモシカシマフクロウ夫婦、
ウサギとカメなど様々な動植物が
登場します。(虫も含む)

発想や視点が優しく、
くすっと笑えてほっこりする
癒される作品です。

クマとたぬき (ピクシブエッセイ)

クマとたぬき (ピクシブエッセイ)

 

 

『怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』その3

本日8月22日はルパンブルー、
宵町透真(よいまち とおま)役
濱正悟さんのお誕生日です。
めでたい!!

というわけでルパパト話を。

透真は元々有名フランス料理店で
働くコックでしたが、婚約者が
ギャングラーによって氷漬けに
されてしまい

彼女を取り戻すために
ルパンブルーになります。

ルパンレンジャーの表の顔である
「ビストロ・ジュレ」では
シェフを務めています。

レッドの魁利、イエローの初美花より
年上ということもあり、色んな意味で
危なっかしい二人のフォローをしています。

ただし二人ほどパトレン側を信用
できず、共闘を嫌がったりと
頑なな一面も。

基本的にはクールでイケメンの
頼れるお兄さんなのですが
何故か主役回は不憫な話ばかり。

相手と入れ替わる能力を持つ
ギャングラーに姿を入れ替えられ、

透真の姿で女性たちをナンパしてるのを
パトレン側に目撃されて苦言を
呈されたり。

(しかもモテて浮かれた
ギャングラーは、透真のお金で
彼女たちに貢ぎまくります)

命令ひとつで相手を言いなりにできる
ギャングラーに操られて
ぴっちりレオタードでエアロビを
踊らされたり。

(その後何度も蒸し返される)

更にこの回では、パトレン2号の
咲也に先輩風を吹かされて
ストレスMAXになってました。

不安を増大させる能力を持つ
敵のせいで

「お腹いっぱいの魁利の腹に
何故かキツツキが飛んできて
お腹が破裂する」

という不安に何度も駆られたりと
毎回珍妙なエピソードが……。

そりゃ名乗りも回を追うごとに
「ルパンブルゥ(↓)……」と
超低音になるわけです。

比較的マトモな回でも、
ルパンコレクションで陸上競技
勝とうとする少年とのエピソードは

タキシードに青い仮面姿で
男子中学生を追い回すって
通報案件な気が……。

カッコいいキャラなんだよ!?
クールキャラなんだよ!?

auビデオパス配信の
「究極の変合体!」でも

危うく咲也から大変な目に
遭わされるところでした。

ラストは婚約者と再会できて
良かった良かった。

幸せになってね……!

続きはまたそのうちに。

 

『聖闘士星矢』アスガルド編 その2

アスガルド編では星矢たちはヒルダが
操られているだけとわかっているので
神闘士を説得しようとします。

しかし神闘士側はヒルダへの忠誠や愛、
悲しい過去などを背負っているため
話を聞いてくれません。

そのため切ない結末を迎える
エピソードが多かったのですが

メグレスのアルベリッヒだけは
異彩を放っていました。

外見こそ荒木さんデザインの
小柄で華奢な美少年ながら

デスマスクやカーサのような
高笑いが似合うハイテンションな
小悪党枠というギャップがいい。

ヒルダの事情を知った上で
神闘士、聖闘士も倒して
地上の王になる野心を抱いています。

(何故知ってるかというと
たまたま現場に居合わせたから)

ヒルダを倒す妄想の中では
妙に凝った衣装というこだわりも
たまりません。

壮大な野望の割に強さは

初手の流星拳の
ダメージが入るレベル。

星矢お前が驚いてどうする!
白銀の魔鈴さんにも苦戦してたし。

相手をアメジストの棺に
閉じ込める技
アメジスト・シールド」

炎の剣や木々を操る技
「ネイチャー・ユーリティ」など
多彩な技を持っているのに
防御力低いのかな……?

しかしアルベリッヒには自慢の
アスガルド一の頭脳で考えた
策がありました。

人質作戦。

アメジストの棺に閉じ込めた
魔鈴を使って星矢を脅し、

次は氷河を、そして紫龍を……と
いうところで紫龍に敗れます。

結構善戦したのですが、実は若き日の
老師と、アルベリッヒの先祖が
対決したことがあり
技を知っていたのが幸いします。

 (童虎の登場以前だったので
顔はアニメオリジナル)

それにしても善のヒルダには
アスガルド追放を言い渡されていて

神闘士リーダー格のジークフリートには
(聖闘士に)
「見事にやられて
氷の像にでもなるがいい」
とまで呟かれています。

人格者の二人にそうまで言われるなんて
一体何をやらかしたのか……?

(名門の生まれを鼻にかけて
ジークフリートを見下してたっ
ぽいですが、絶対それだけじゃない)

アルベリッヒ回は87~90話、
他の回とのノリの違いが
なんとも面白いです。

 

宇野比呂士『天空の覇者Z』その3

この物語の魅力は超絶画力で描かれる
世界を股にかけるスケールの大きさと
ド迫力、戦いのバリエーションの多さ。

1:Zと追っ手の空中戦艦同士の戦い

対G(ゲー)、聖なる道(ヴィア・サクラ)、
ゴグマゴグ、Y(イプシロン)、
M(ミレニアム)戦があり、

2:戦闘機同士での戦い

天馬VSJ、天馬VSレッド・バロン
天馬たちVSヴァルキュリア戦隊。

3:獣性細胞を持つ化け物たちとの戦い。

戦いは剣VS特殊能力者のバトル
だけでなく、

全てを呑み込む生物兵器カビ
ジェネシス」に追われながら

他人に化ける能力のある刺客
「ドッペル」にも対処しなくては
ならないというホラー映画の
ような展開は素晴らしいの一言。

美味しいところはJが持って
いきましたが
天馬が真面目に掃除してなければ
人知れずジェネシスがZを
浸食していたかも……。

天馬VSアドルフは何度も
ありますが、特に
古代都市ラルカナルタでの
戦いが印象深いです。

剣で貫いても岩が落ちても
「空間を切り取り加工する能力」で
追ってくる厄介さ。

アドルフは常に自信満々のくせに
不測の事態に陥ると、思い切り
情けない姿を晒すのが
結構萌えたりします。

チート能力持ちのラスボスなのに
酷い目に遭いすぎてない……?

でもピンチを切り抜けると
すぐ調子に乗るので
そこも面白いところです。

また人間模様も、天馬とアンジェリーナの
物語を軸に、

執拗にZを追っていたベイルマンが
遂にはネモ艦長に代わって指揮官に
なり、Jと恋愛フラグを立てたり。

常に無表情だったレッドバロン
天馬との戦いで

「満足だ……私は満足だ」と笑顔で
散っていった場面も大好きです。

 レッドバロンの親友で、追っ手側の
指揮官だったクブリック提督も

エリカを巡ってウェルと火花を
散らしつつ、協力し合ったりと
面白いことになってました。

そして忘れてはならないキャラが
ガーランド。

将軍から大佐、軍曹、二等兵まで
転落しながらも
どんな修羅場も生き延びた彼こそ
裏主人公かもしれない(嘘)

 もっとたくさんの作品が
読みたかったです。
宇野先生……。

天空の覇者Z 10 (少年マガジンコミックス)

天空の覇者Z 10 (少年マガジンコミックス)

 

 

天空の覇者Z 7 (少年マガジンコミックス)

天空の覇者Z 7 (少年マガジンコミックス)

 

 

 

 

 

菅野文『薔薇王の葬列』その4

最新刊12巻本日発売!!
というわけで語ります。

兄王エドワード4世の死により、
長男エドワードが次の王に。

リチャードは摂政として支えるはず
でしたが、王太后エリザベスは
リチャードを除こうとします。

リチャード側はそれを未然に防ぎ
ましたが、次の策略が……。

この「策略」回がこの巻です。
ネタバレなので詳細は書きませんが
かわりにバックストーリーを少々。

この物語はリチャードが王を目指す
お話ですが、女たちの戦いの
物語でもあります。

序盤ではランカスター家の
マーガレット王妃(超怖い)

戦死した夫の復讐のため、エドワード
(四世)に近づき、まんまと
王妃におさまったエリザベス。

エドワード王の女好きを利用して
あちこちで妙な動きをする自称魔女
ジェーン。

夫の王弟ジョージを王にしたくて
呪いまでかけたイザベル。

そしてランカスター家のエドワードと
一度は結婚したものの、

エドワードが処刑された後は
リチャードの妻となったアン……。

今回は彼女が決断を迫られます。

リチャードの王位まであと少し。

そのためには幼い王子たちを
排除する必要がありますが

主人公が悪役にならないよう
王子たちは暴君のクソガキです。

可愛い可愛いエドワードjrを
いじめる奴は許さん!!!

そもそも兄王エドワード4世が
性欲に負けてエリザベスの
言いなりにさえならなければ

忠臣だった宰相ウォリックの離反も、

ウォリックがランカスター家に
娘のアンを差し出すこともなく。

ウォリックの言うとおりに
フランス王女を娶っていれば
ランカスター家との戦の結末も
違うものになっていたでしょう。

ランカスターのエドワードだって
処刑まではされなかったかも……。

フランスの後ろ盾があれば
弟のジョージとリチャードに
野心を抱かせることも
なかったはず。

なんか腹立ってきたけど、
ヘンリー6世とどっちが罪が
重いだろう……?

不器用ツンデレなリチャードが
やっとバッキンガムにデレを
見せ始めているのに

不穏なフラグがてんこ盛り。
ああああ続きが気になるー!!

薔薇王の葬列(8)(プリンセス・コミックス)

薔薇王の葬列(8)(プリンセス・コミックス)

 

 

薔薇王の葬列(12) (プリンセス・コミックス)

薔薇王の葬列(12) (プリンセス・コミックス)