昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

鯨庭『言葉の獣』その3(第2巻感想1)

第二巻、発売中です!!

記念に語ります。

詳細はボカしますが
ネタバレにご注意ください。

あらすじ:

詩や言葉にこだわりのある
女子高生・薬研(あだ名は
やっけん)はふとしたこと
から

クラスメイトの東雲さんが
言葉が動物の姿になって見え、
それを絵にする能力がある
ことを知ります。

自分が言った褒め言葉が
どんな姿の獣か見せて
もらったり、

東雲さんと話すうちに
「言葉の生息地」で
虎の姿になったやっけんは

Twitterに東雲さんを
誘い、その獣の絵を
公開します。

しかし東雲さんは早々に
退会したいと言い出し……。

SNSは言葉や好きな映像が
溢れる空間なわけで

それが具体的にジャングルや
動物や巣として見えると
したら……
興味深いですね。

今回描かれるのは

・やっけんと東雲さんの
創作物に対する見解の違い。

残したい、皆に覚えていて
ほしいと願うやっけんと
忘れてほしいという東雲さん。

・「誹謗中傷」の獣への
二人の対応の違い。

怯え怖がる東雲さんと
恐くても彼(?)を
知ろうとするやっけん。

やっけんは虎になれるので
暴れられても反撃が可能。

やはり武力がないと
話し合いすらできない……。

話しかけると、誹謗中傷の
獣は自分の世界を見せます。

誹謗中傷の獣に巻きつき、
そそのかして攻撃的に
させてる別の獣が
いるのも判明。

悪辣なのに笑顔なのが
また……。

やっけん「ねえ君の本当の
気持ちはさ
『羨ましい』なんじゃない?」

「きみのその気持ちに
“ずるい”という名前を
つけるのは私は間違ってると
思う」

「気持ちに名前をつけ間違えて
それに振り回されるのは
もったいないよ」

話しているうちにやっけんが
気付いたのが

羨ましいとずるいは
似ているけど、違うもの。

そして一旦落ち着いたように
見えた誹謗中傷の獣ですが
体に穴が開いて……。

何故かやっけんと東雲さん
の胸にも穴が。

「寂しい」の獣の仕業でした。

同じ「寂しい」でも
やっけんから生まれた獣は
違う姿なのが面白い。

開いた穴の形が皆違うのもいい。

「誹謗中傷」の獣は
今度はまた別の獣に
襲われて……。

続きます。