昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

榛野なな恵『Papa told me』その6(作中世界と現実世界の時代の変化)

祝35周年!!

念のため大雑把に解説:

好奇心旺盛でお父さんが
大好きな10歳の女の子、

的場知世(まとば ちせ)
ちゃんを主人公にした
ほのぼの日常モノ。

87年からの長期連載なので
作中の設定も、現実においても

色々変わったもの、変わらない
ものがあるなぁ……とふと
思ったので語ります。

1:リアルな時代の変化。

・初期は「子」のつく
名前が多かったです。

1巻で知世ちゃんと友達に
なった子が「幸子ちゃん」

知世ちゃんの叔母、
お父さんの妹が
「百合子」。

近年のココハナ版9巻には
中学生の「霧子ちゃん」が
ゲストキャラなので

現実では少数派になったから
作品にも絶対に出てこないと
いうことはないでしょう。

霧子ちゃんの周囲は
かなり保守的な人々だったので
それが名前にも反映されてると
思われます。

・専業主婦が多い。

・作家のお父さんが
原稿用紙に手書きしてる。

この辺は昭和ならでは。

・当時の流行がわかるネタ。

流行を気にしない作品
なので、時事ネタは
かなりレア。

両親の離婚で母の旧姓を
名乗ることになった友達が

浅野ゆう子」になったと
恥ずかしげに呟くシーンが
あります。

W浅野と言われて分かる人は
30を超えているはず……。

あとジムにいたマダムたちが
レオタード着てたり。

知世ちゃんの眉が太いのも
当時の流行ですね。
だんだん強調されなくなる……。

・当時はバブル期なので
すごく景気のいい世界。

ハデな外車で小学生児童の
送迎とか、今ならギャグ演出に
なるくらい「ありえない」
感覚に。

本作は現代日本が舞台でも
「都会の憧れの生活」が
描かれているので、当時から
してもかなり裕福です。

田舎の子供からしたら
クッションや可愛い雑貨、

バスソルトバスビーズ
いった、作中の何気ない
小物さえ憧れでしたよ。

今でもカフェや雑貨やホテル暮らしに
憧れが強いのは、本作の影響です。

ちなみに実写ドラマ版では
神戸が舞台でした。

街並みの再現はともかく
なんで関西弁にしたのか
今でも関係者を問い詰めたい。

折角だから続きます。