昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

榛野なな恵『Papa told me』その21(アンティークマーケット回)

『大丈夫倶楽部』5巻の
蚤の市という単語でふと、
この回を思い出しました。

出典は20巻94話
「アンティークロードショー」

冒頭、アリスカフェの
双子姉妹が出店準備中。

会場は早朝の冬の公園。

寒い、帰りたいとぼやく
妹の詩子さんを諌めつつ

今回は飲食でなく
雑貨を売るのだと、台詞で
読者に説明する奏子さん。

(アリスカフェはカフェ兼
アンティークショップ)

リボンやスプーン、
ブローチなどを並べつつ
今回のテーマもさりげなく
登場。

詩子「世の中の
“取るに足りないもの“の
中でもとりわけ

“取るに足りないもの”
だわねぇ」

一方、知世ちゃんは
お父さんより早起きして
マーケットに行く気満々。

父娘が着くと既に会場は
大賑わい。

お父さんも見たいものが
あるだろうから、私に
ずっとついてなくて
いいよと気遣う知世ちゃん。

知世「状況に対応して
主体的に楽しみを
見つけなくちゃ」

10才の娘の台詞に
何とも言えない表情の
お父さん……。

他のお客の一人として
宇佐見さんも出てきます。

宇佐見さんと軽く会話
した後、知世ちゃんは
欲しかった小さな
ティーカップを発見。

本来高価なモノですが
セットがバラバラになった
ので、安くなってるそう。

知世ちゃんが悩んでると
別の売り場にそのセットの
一つが出ていました。

急いで両方買った後、
お父さんと合流して
朝ごはん。

そこでお互い戦利品を
見せ合います。
(お父さんは古本を買った)

知世ちゃんが通りかかった際、
話を聞いた姉妹は後で

知世ちゃんが探してる
セットの残り一つはウチの
倉庫にある、と会話します。

詩子「出してきてあげようか」

奏子「それじゃ違う
かんじんなのは出会い方」

詩子「そうだね 見つける
こと自体に価値がある」

寒い中でも元気な
知世ちゃんを眺めながら

詩子「こんな“取るに
足りないもの”の力を
あなどってはいけないって
こと」

奏子「何しろ 人を
ささやかに幸せにする
ために存在してるもの
なんだから」

断舎利もシンプルライフ
憧れるけど、そういう理由で
結局捨てられないんですよ……。

続きはまたそのうちに。