昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

寺沢大介『ミスター味っ子Ⅱ』その1

ミスター味っ子Ⅱ』(03~)
は、味っ子こと味吉陽一の
息子、陽太を主人公にした
料理マンガです。

序盤は(当時)中学生の陽太が
主人公で、店の立ち退きを
求める相手に料理対決とか、

味皇高校に入学して同年代の
生徒たちと仲良くなったり
競い合ったりします。

青年誌連載ということで
(陽太のバイト先の)

「社長の理想論のせいで
末端の農家が苦労する」ような
シビアなエピソードも。

陽一は海外に7年も
ふらりと出かけてた設定。

・嫁に店と姑と未成年の息子の
世話を押し付け、一人放浪の旅。

・そこでちょっと料理を教えた
程度の間柄の少年を「陽一
チルドレン」なんて呼んでる。

なまじ重みのある話が出てくる分、
陽一が夫・父親としては
失格に思えますが

その辺はぬるくスルーしてください。

嫁の八重さんが愛情深いから
成り立っている……。

※本作からの登場ですが
同じ中学の後輩とか。

元ネタの「小泉チルドレン」も
懐かしい響きですね。

丸井さん後任のイタリア料理部主任・
磯島さんは陽太に助言したり
陽太のために陽一に苦言を呈したりと

思い込み激しくてもいい大人キャラ
だったのが、どんどん変な人に……。

前作からのキャラも多数登場。

丸井さんがホームレスになってたのは
読者を驚かせるためだったと
思われますが

ウォーズマンブロッケンjr
落ちぶれてたり、ベンが痴呆とか
星矢が植物状態とか

人気キャラの衝撃の姿は
昭和作品の続編
あるあるなのかも。

一馬くんは「永田のおっちゃん」の
跡を継いで社長(代理)に。

下仲さんは味皇料理会
ヨーロッパ支部統括部長、
強烈な娘アンヌがいます。

中江くんは相変わらず
自家栽培のお店が大人気。

劉虎峰は味仙人の称号を
継いでました。

一番の変化は味皇が倒れていて
若い新味皇・葛葉保名がいること。

実力は(中江くんを倒して)
折り紙つきでも、妙な闇を
感じさせる謎の青年。

「室長」のおっさんが妙に
力持ってたりと

陽太メインのエピソードより、
大人キャラや味皇周りの話の方が
熱が入ってるような……。

続きます。