昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

寺沢大介『ミスター味っ子Ⅱ』その2

様々な試行錯誤が行われた
本作ですが、やはり味っ子
醍醐味は濃いキャラと奇想天外料理が
揃う「味皇グランプリ」でしょう。

一馬くんが「陽一チルドレン」
アラン&シオン組に敗けた時は
すごいダメージが来た……。

 前作に比べると、評価が高いとは
言えない本作ですが
「新・主任コンビ」こと

日本料理部主任・新山昭和&
イタリア料理部主任・金本保光を
この世に生み出してくれたことを
心から感謝します!!

個人的にすごくツボでした。

堅物な新さんとやんちゃな保光と
対象的なコンビが、お互い
深く尊敬しあってて

口の悪い保光を新さんが
いさめる役割と見せかけて

実は新さんの方が真面目すぎて
暴走気味とか関係性が美味しすぎて
もっと見たかったですね……。

味っ子Ⅱでは味皇料理会の
内部が腐っていると言われて
いましたが

全員がそうでなく、むしろ
理想に燃えた若手がいるという
ことで登場した二人組。

・腕はいいけどクセのある性格。
・しかし陽太たちと仲良くなる
くらいには友好的。

メタ的に、彼らが負けた後に
主人公たちが奮起する流れだと
察した人も多いはず。

そこは予想どおりでしたが、
まさか表舞台に立つこともできずに
人知れず叩き潰されるとは……。

しかも相手は新味皇の葛葉でなく、
真のラスボス・初代味皇こと
村田源三。(先代味皇の弟)

ラストは諸事情(婉曲表現)の
ためか巻きな展開。

不穏な言動が多かった葛葉が
新主任コンビの惨い扱いに改心。

陽一・陽太と共に初代味皇
挑むことに。

しかし初代味皇もまた、倒れた兄を
元に戻したくて行動していたと
誰も悪人がいなくなり、

最終的に泥を被ったのは
下仲さんという……。

最終巻のオマケで未来の味皇
料理会が描かれますが

主任経験者で、初代味皇の弟子
にもなった新さん&保光が
味皇でもよかったんじゃ
ないですかね……!?

続きはまたそのうちに。

アンヌが実は11歳という
オチには驚きましたが

それだと彼女が家出した時に
放置した下仲さんが父親失格に
なるので、後付け設定でしょうね。