話の発端が「風変りな主人公」で
ある場合、
正体が宇宙人、もしくは人外や
忍者でも、必ずそれを追うように
似た属性のキャラが登場するのは
マンガのお約束です。
この作品でも
・あおいちゃんの
幼なじみ美少年のトートが
彼女に会いに来る。
・教師兼植物学者のトーオリ先生の
UFOが見つかって大騒ぎ。
先生がくれた小さな雲の形の
観葉植物「フワフワ」が大量の
水を吸って大増殖。
・何気ない一言が故郷の星では
プロポーズの言葉になるため、
森村くんが何気なく口にして
あおいちゃんが動揺する。
誤解が解けても意識してるのが甘酸っぱい。
・あおいちゃんのいとこ、
マメミムが縁談を嫌がって地球に
家出して来て山崎くんと恋愛フラグ。
・地球のカゼ薬を飲んだせいで
あおいちゃんが眠り続けてしまう。
元に戻す薬が見つかったと思ったら
誤って森村くんに吹きかけられ……
どうなるかは定番の流れ。
パパのUFOにこっそり乗り込んで
早川家に住みついたネコとキツネの
間のような生物「きぴきゃぴ」が
発見され、大騒動に……。
など、ほんわか可愛い騒動が毎回
起きます。
しかし何事が起ころうとも
ふんわりと受け入れられるのが
竹本泉作品特有の空気感です。
迷惑ばかりかけちゃってごめんね、と
謝るあおいちゃんに
「別におれたち だてや酔狂で
友だちやってるわけじゃ
ないんだからな
気にしてやしないさ
だから早川も
気にするこたないさ」
森村くんいい人だなぁ……。
中盤、何かと不思議なあおいちゃんを
つけ回してスクープを狙う新聞部の
秋本くん。
実に昭和らしいキャラですが、
あおいちゃんの正体を知った後に
「あー この間はたまげた。それであんな
反応を示してしまったんだが……
わるかったなー」
ちゃんと謝りに来るのがいい。
しかも懲りずにデートに誘うし。
この作品では宇宙人ですが
魔法使いでもロボットの兄弟でも
驚きはされても排除はされない
優しい竹本泉ワールドが好きです。
あおいちゃんのペットで変形する
モフモフの「パフパフ」や
フワフワが欲しかったものです……。