昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

(小ネタ)青春という概念の変遷

昭和の頃、70~80年代には
青春という言葉がドラマや
マンガで多用されていました。

昭和の名曲
「青春時代」(76~)

ドラマも「飛び出せ!青春」
「われら青春」など
例を挙げはじめると
キリがないほど。

一括りにしましたが
70年代と80年代では
同じ「青春ドラマ」でも
中味は全く違います。

70年代はかなり大真面目で
恋愛であれスポーツであれ
とにかく「ひたむきな若者」像が
描かれます。

 80年代に入ると、
ツッパリ(死語)ブームも経て

今でいう「リア充」っぽい
とにかく楽しく賑やかに騒ぐ
印象に変化していきます。

ハイスクール!奇面組(82~)
では用務員のおじさんが
生徒たちの大騒ぎを見ながら

「しぇ~しゅんだな~~~」

と呟いてオチとか
よくありました。

今ならおじさんの気持ちがわかる……。

『YAWARA!』(86~)
序盤でも

柔「恋したり おしゃれしたり
青春しちゃうから!!」

青春が明るく楽しい
ものというニュアンスで
語られています。

しかし中身がどう変化しても
多用された言葉は古臭くなるもの。

90年代(=平成)に
入る頃には使われなくなります。

ハチミツとクローバー(00~)
では

悩んだり迷ったりと
とにかく気恥ずかしいものと
いう自虐の入ったニュアンスで
描かれていました。

(真山の言動に)

野宮「もう見たくもない
学生時代のアルバムを
無理やりハナ先
見せられてるような

こう 青春再放送?
みたいな……」

ハチクロはわりと明るく
楽しく過ごしつつも、
恋や将来に悩む時の
落差は凄かったし

竹本くんと森田さんが
はぐちゃんのことで
土手で殴り合うシーンは

70年代ならシリアスのまま
だったでしょうが、

途中で2人が我に返って
慌てて取り繕う辺りが
平成らしさなのかも。

青春と書いて「アオハル」
なんてCMが少し前に
ありましたが

最近ソフトバンクのCMが
「青春放題」でなんか
青春て言葉が復権してる……?

古臭いのが一周回って新鮮になった?

令和の青春は新型コロナに
邪魔されてばかりですが、
負けずに楽しんでほしい
ものです。(親目線)

ハチミツとクローバー 10

ハチミツとクローバー 10