前々から思ってたんですが
『名探偵コナン』でお馴染みの
「バーロォ」「バーロー」
言うまでもなく「バカ野郎」が
変化したものですが
わざわざ変化させるのが昭和っぽい。
類似例:誰かが逃げ去る際や、危うく誰かを
轢きそうになったトラックの運ちゃんなどが
「バッキャロー!」と叫ぶ。
ググってみたら江戸っ子訛りが由来との
ことですが言われてみればチビ太の
「てやんでーバーローちくしょーっ!」
なんてのもありました。
……やっぱり昭和じゃないか(大歓喜)
『コナン』は平成初期の作品ですが
長期連載となったため、
昭和の匂いが却って若い読者に
新鮮に受け取られているのでは
ないでしょうか。
『ウイングマン』(83~)では
アオイさんがよく健太に
「パータレ」と言ってました。
(頭が)「パー」という悪口も死後になりましたね。
「アホちゃいまんねんパーでんねん♪」
というさんまさんのネタも同時期です。
こんな風に、悪態一つとっても当時の流行が
漫画に反映されています。
70~80年代は「ダサい」の亜流で
「イモ」が使われていました。
『Dr.スランプ』でカリアゲ少女皿田きのこが
「イモね」と人を罵倒したり
あさぎり夕『こっちむいてラブ!』では
「垢抜けない子が出てきた」というニュアンスで
ラブの背景にサツマイモが描かれました。
近年の『仮面ライダービルド』では
カズミンのあだ名が「ポテト」ですが
農家出身というだけでそれ以外の
意味は含まれていません。
シブガキ隊のドラマ「噂のポテトボーイ」
(83~)の時はダサい田舎者の意味で
使われていたのが完全に死語になったわけです。
90年代は「タコ」が罵倒語に
使われます。
例:高村「おっせーんだよこのタコ!!!」
大吾は甘粕くんから何回「タコ!!」と
言われたことか。
坊主頭でもないのに何故タコだったのでしょう……?
悪態であっても「バーロー」は時に
照れ隠しのニュアンスで使われたりもします。
どうせならただの罵倒でなく、
いい意味で使いたいものですね。