昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

浦沢直樹『YAWARA!』その12

真剣に柔道に打ち込む
花園くんですが、周囲には
全く伝わっていませんでした。

柔道部メンバーは彼が
女遊びしてるものと勘違い
していて

その誤解を富士子さんにまで
振りまくため、
彼女は不安に苛まれます。

この辺りは完全に富士子さんと
花園くんのエピソードで
柔が脇役ですね。

富士子さんが花園くんの
真意に気づいて駆けつけ、
応援するまで読者は
ハラハラし通しです。

富士子(勝つまで会わないなんて
なんでそんな決心しちゃったの……)

「あたしの柔道だって、
全然大したことないのにィ……」

いやいやいや!!!
(全読者のツッコミ)

始めて数か月で世界大会出て
テレシコワと接戦繰り広げた
人が何言ってんの!?

しかし花園くんのかけ声
「アイ! ラブ! ユー!!」は

さすがのお祖父ちゃんも
恥ずかしいのか……。

花園くんは西海大のオリンピック
候補選手相手に大奮闘しますが
時間切れで敗北。

でも本当に熱い試合でした……!

富士子さんが雨の中、背後から
抱きしめるシーンは名場面です。

元々つきあってる設定は
ありましたが、完全に
フラグ確定が物語の前面に
出てからの

富士子さん妊娠騒動。

「なんてことを
してくれたんだー!!」と
うろたえる祐天寺監督に対しての

慈悟郎「この……バカタレが……」

本当に愛し合っての結果だと
悟った上での台詞なのが
器の大きさを感じさせますね。

花園くんにも「誰が破門と
言った?」と引き続き弟子で
あることを明言してますし。

スポーツ新聞に妊娠を
すっぱ抜かれてしまい、
猪熊家で富士子さんを匿うも
記者たちに家を取り囲まれます。

花園くんが記者たちの間に
乱入するシーンは、
原作では富士子さんが
強さを見せる場面ですが

アニメでは花園くんが
男を見せるシーンだった記憶。

 この件は柔が前面に立って二人を
祝福することで、めでたしめでたしな
空気で収まります。

しかしその後、柔は
ひょんなことから

さやかさんのコーチが父だと
遂に知ってしまいます。

柔は試合を放棄してしまい、
連勝記録に土がつくことに……。

続きはまたそのうちに。