『ダンジョン飯』(ダンジョンめし 14年~)は
ダンジョンを探検中、炎竜に喰われた妹を
救うため、兄ライオスと仲間たちが
魔物を食糧にしながら進む、コミカル要素
多めのファンタジー作品です。
創作物の魔物は、退治する対象として登場する
ものであり「食べたらどんな味か」は
考えたこともありませんでした。
仮に思ったとしても、それを大真面目に
物語にした発想の勝利です。
最新刊7巻、本日発売!!
記念に語ります。
何故魔物を食べることになったかというと
資金が尽きたからという切実な理由。
こういう現実とファンタジーの境目を
描くのが本当に巧みです。
(ライオスが昔から魔物食に
憧れていたのも理由の一つ)
パーティも二人が抜け、残るは妹ファリンとは
大の親友のエルフ・マルシルと
契約しているハーフフットのチルチャックだけ。
そこにダンジョンで暮らし、10年以上
魔物食を研究している変わり者のドワーフ、
センシが新たに仲間に加わります。
ライオスは仲間からも変な奴と思われていて
人喰い植物シャドーテールに襲われたマルシルに
「締め付け具合」を尋ねた時の
マルシルの何とも言えない顔がすごい。
「アイツ 魔物の話になると
早口になるの気持ち悪いよな……」
この一言に全てが集約されている……。
マルシルはちょっと抜けてるエルフという
印象でしたが、実は結構優秀なのが
後からわかってきます。
でも抜けてることに変わりはなく
マルシルがコカトリスに噛まれた時
下履きを脱いで、床に座ってと対処法を
ライオスがアドバイスし、
「これでいつ石化しても大丈夫」
「石化しないための対処法じゃ
ないんかい!!」
漫才みたいに手を挙げてツッ込んだ
状態で石になってしまいます。
不安定な状態で固まったので、
倒れないよう尻に何か敷いておこう
→漬物石がわりにされたのは笑いました。
(元に戻る直前、まつげが取れて
左右のアイラインの太さが違うのが細かい)
シリアスな話もありますが、基本的には
こういうとぼけた雰囲気です。
続きます。