昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

(小ネタ)マンガに残る当時の流行 バンダナとカチューシャ

80~90年代前半にはバンダナを
ハチマキのように額に巻くのが
流行っていて、アニメキャラにも
多数いました。

ダンクーガの亮や
ダイの大冒険のポップ、

鎧伝サムライトルーパー
(88~)では秀と当麻、

サイバーフォーミュラ(91~)では
ジャッキー・グーデリアン

キャラソンでも
「真っ赤なバンダナ トレードマークさ♪」
と歌ってました。

リアルだと光GENJIが初期の曲の頃、
みんなバンダナつけてました。

ハチマキのキャラも多く、
魁!男塾の桃さんとか
Gガンダムのドモンがそうです。

キャプテン翼での松山くんの
白いハチマキにマネージャーがひそかに
白い糸で告白の言葉を刺繍してたとか
実に昭和的なエピソード……。

これが90年代後半になると
バンダナの巻き方が頭全体を覆う
海賊の水夫風になります。

(ラーメン屋の店主風ともいう)

『ONE PIECE』のゾロ、
テニスの王子様の海堂くんとかですね。

両者がもし昭和の漫画だったら、
バンダナもハチマキ風だった……?

バンダナやハチマキはメガネ=知的とか
バラ=キザほど、キャラの性格が一見して
わかるような記号ではありませんが、
咄嗟に見分けるには便利なのかも。

女の子のバンダナはスレイヤーズ
リナか

ダーティペアのケイくらいで

かわりにカチューシャをつけた
キャラがわりといました。

バクシンガーではライラさん、
『サスライガーのプチロッジ。

(カチューシャにリボンなど装飾がついてるとより昭和的)

ラピュタのシータとか

サイバーフォーミュラのあすか、
ガンダムWのドロシーもそうですね。

名探偵コナンの園子のカチューシャも
当時の名残です。

2000年代初頭に男がカチューシャを
つけるのが流行った時は驚いたものです。

『焼きたて!ジャぱんの東くんとか。

銀の匙13巻で試合中、アキをナンパついでに
動揺させようとしたチャラ男(沙流川)もつけてましたね。

 ちょっとした小物や使い方からでも
時代が分かるというお話でした。

PEACHI-PIT『清少納言と申します』

本日、第一巻発売です!!

清少納言と申します』(19~)
後の「清少納言」清原なぎ子が実は
男だったという、ブッ飛んだ設定の
コミカルな平安絵巻です。

時代モノをあえて現代風に置き換えることで
わかりやすく表現する+まさかの男清少納言
一体どう転がるか気になる仕掛けです。

第一話で、なぎ子は橘則光
(たちばな のりみつ)と結婚。

則光は体育会系で言葉にすることが
苦手な、平安貴族としては生きづらい男。

ブラコン義理姉の光子が、
なぎ子への驚き役兼ツッコミ役として
話を動かします。

コミックスの表紙からそうなのですが服装が
十二単にネイル+サングラス(っぽい日よけ)!

当時からすれば非常識どころではないですが
光子に薫物と椿油の贈り物など、女性らしい
心遣いも持ち合わせています。

しかし、夫婦といいながら共寝して
いないことを弟に相談される光子。

どういうことか探ろうと後をつけるうちに
なぎ子と共に春の朝日を眺めることに。

「春はやっぱり あけぼのよ
これが見たくて ここまできたの」

朝の光景の美しさや率直に褒めてくれる
なぎ子にほだされ、素直に謝り
本心を語る光子。

ほんわかとオチがつく……はずでしたが
盗賊に囲まれた際、なぎ子が服を脱いで
男だと見せつけます。

(護衛が駆けつけるまでの時間稼ぎ)

当然、光子は女装の事情を聞きますが、

「あたしはあたしの生き方を
貫いてるだけ そう決めたの

あたしの中の“おひめさま”に……ね」

その後登場する幼なじみの残念イケメン・
藤原実方(ふじわらのさねかた)によって

なぎ子に既に亡くなっている姉が
いることが明かされます。

(多分今後も奴から情報が小出しにされる)

意味ありげに我が道を行くなぎ子ですが、
ある日、謎の幼女と運命の出会いをします。

なぎ子を男と見抜いた聡明な姫は「関白・
藤原道隆の宝物」の香炉のフタを落していきました。

彼女の素性はもしや……。
そして宝物を置いていかれても……!

 というところで1巻は終わります。

これから続きが楽しみです!

清少納言と申します(1) (BE LOVE KC)

清少納言と申します(1) (BE LOVE KC)

  • 作者:PEACH-PIT
  • 発売日: 2020/03/13
  • メディア: コミック
 

 

 

あfろ『ゆるキャン△』その3

本日、10巻発売です!!

短編アニメ『へやキャン△』
実写ドラマも大好評放送中!

ネタバレ:あきちゃんがイメチェン。

伊豆キャンプも終わって、野クルは
まったり過ごしてます。

アルミ缶でアルコールストーブを作ったり
恵那ちゃん家でバーベキューとか
楽しそう……。

初めての試みが失敗しても、
それはそれでいい思い出でしょうね。

恵那ちゃんパパが初登場!

インドア派で休日は夜更かし&昼まで
寝て過ごしてる娘のところに

友達が遊びに来て、庭でわきゃわきゃしてたら
パパが喜びを抑えられないのも無理はない。

初めてのキャンプに高級寝袋や
数人分のサンタ衣装、ちくわ用キャンプセット……

親バカと言えなくもないですが、娘にとって
いい思い出を作ってあげたいという親心ですよ。

(その方が話がスムーズに進むとはいえ)
作中の保護者達が優しいのもこの作品の魅力。

なでしこ姉・さくらさんとか
リンちゃんのお祖父ちゃんとかの
気遣いも素晴らしいし、

なでしこやリンちゃんが、ちゃんと
お返しをしてるのもいい。

リンちゃんはツーリング仲間ができました。

(5巻登場、なでしこの幼馴染みの
綾乃ちゃん)

一度会っただけの人とツーリング&
なでしこ合流してのキャンプとか。

初期のソロキャンガールから
すごい変化です。

キャンプご飯は次の巻で、今回は
二手に分かれて大井川の旅の途中。

なでしこ→食事
リン&綾乃→橋巡り。

スペシャルエピソードのリンちゃん
髪型ショートヘアになってる……!?

サウナと水風呂を繰り返して
「ととのう」感覚って
どんなんだろう?

ググったら色々出てきました。
のぼせやすいのでサウナ苦手なんですが、
機会があればやってみたいかも……。

次巻も楽しみです!!

ところで『へやキャン』アニメ化、
最初に聞いた時は

(野クル部室でお喋りしてる
アレだけで話が持つのか……?)と
思ってたら

スタンプラリーであちこちに行くという
キャンプこそしないものの、
結構アウトドアな話でしたね。

ドラマ版も再現度高くて(特にリンちゃん)
続いてほしい!!

『超獣機神ダンクーガ』その5

第5話は、亮の登場回。

序盤、ビッグモスのマシンチェック中の葉月博士。

このメカに乗る男はまだ来ない、と長官と会話の流れで
「どうせ一癖も二癖もある奴なんでしょう」という前フリ。

その頃、忍と雅人はデジタル画面の将棋で対戦中。
雅人に王手を決められそうになり、出動命令の
どさくさにゲームオーバーにする忍。大人げない……。

アメリカ・カンザスシティでの戦闘を終えて帰ると
亮がひそかに輸送機に乗り込んでいました。

雅人は一学年上の忍と沙羅のことは知っていても
交流はなかったのに

亮を見た途端、3人全員が
「亮!」「亮じゃないか!」

有名人だったんだね……。

白バラくわえての登場を誰もツッコまないのは
これが「普段通り」なんでしょうね。

※何度も言いますが、バラは80年代キザキャラの
記号のようなものです。

亮視点だと「切り札の精鋭部隊に選ばれたので
ちょっとカッコつけて登場したら
知ってる後輩しかいなかった」
とか考えるとちょっと可愛い。

そして早速ケンカを売って手も足も出ない忍……。
昔から仲が悪いと沙羅、雅人も知ってるようです。

それにしても将棋ゲームやらビリヤードやら
獣戦機基地は遊戯施設も充実してますね。

一方、ゾルバドス側では「早くアメリカを制圧しろ」と
デスガイヤー将軍が帝王から怒られていました。

そして獣戦機隊に本日二度目の出動命令。

葉月博士に「君は(今回は)いい」と
言われても

亮「何も知らない方がスリリングで面白い」

逆噴射スイッチもうろ覚えな状態で出撃したのに
すぐにビッグモスを使いこなします。

地球のピンチなんだってば……!と言いたい
ところですが、亮の場合は地球軍&士官学校
壊滅の場に居合わせてない上に、

彼が見た戦闘は最前線でもゲリラ戦=小競り合い
なので、この時点では危機感に欠けても仕方ないですね。

この回では亮の登場と彼の性格、パイロットとしての手腕、
他の三人との関係性が描かれると同時に

シャピロが遂に「司令」「ムゲ帝王の片腕」
として三将軍にお披露目される回でもあります。

超獣機神ダンクーガ コンプリートボックス(1) [DVD]
 

 

『聖闘士星矢』魚座のアフロディーテ

本日3月10日は魚座
アフロディーテの誕生日です
めでたい!!!

というわけでアフロさんの話を。

アフロディーテは女顔+瞬に敗北した
こともあり、当時の男子たちの評価は
髙くありません。

更にTVアニメ版で作画に恵まれず、
カマっぽいナルシストのような演出を
付け加えられたのも不評の原因です。

原作アフロディーテ教皇派として
スタンスが一貫した、クールで
凛々しいキャラです。

「けっしてくるしむことはない
陶酔のうちに死ぬことが
できるのだよ」

「大人しく死を待て……
これ以上血は見たくない……」

敵であっても必要以上に苦しめたくない
性格であるのは、上記の発言から明らかです。

しかし教皇の命令に従わなかった瞬の師・
ダイダロスを粛清するなど、
クールに割り切ることもできます。

敵でも悪人でも攻撃をためらうお人好しの
瞬とは、対照的なキャラとして描かれました。

仇であるアフロディーテをネビュラストリームに
捕えている絶好の機会に

瞬「もし後悔しているのならダイダロス先生に
詫びてください。そうすればこれ以上は……」
(意訳)

もしアフロディーテが卑怯な性格であれば
「わかった詫びる」と嘘をついて解放してもらい、
直後に瞬に攻撃を加えていたはずです。

しかしアフロディーテ

「わたしはダイダロスを倒したことを
後悔もしていない わびるつもりもない」

教皇がいたからこそ 
大地の平和が今まで守られてきたのだ」

と、自分の信念を毅然と語ります。

結果的に敗北したとはいえ、最強クラスの瞬を
死の淵まで追いつめたことはもっと
評価されるべきではないでしょうか。

ちなみに私は魚座です。

 ところで魚座の由来はギリシャ神話の
美と愛の女神アフロディーテが姿を
変えたもので、彼女の象徴はバラです。

(西洋絵画では必ず添えられます)

だからその名を持つ魚座の聖闘士がバラを
手にしていてもおかしくないですし、
この当時、バラをくわえて登場するキャラも
珍しくはありませんでした。

それを毒のある武器として使う発想が神……。

谷ゆき子『まりもの星』その2

念のため書いておきますと当時は
山岸凉子の本格的バレエマンガ
アラベスク(71~)も「りぼん」で
連載していました。

バレエに関する知識や資料は
これ一作でも十分得られたはずですが

正しい知識より、読者を驚かせる方を
この作品は選んだのでしょう。

今時はミスや矛盾、強引な展開は
SNSで総ツッコミですから
この頃にしかできないことですね。

さて前回の続きですが

崖から落ちそうになりながらも
「かいてんアラベスク」を成功させた
なでしこに、母は大喜び。

空中でアラベスクを維持しながらの
トンボ返りはバレエの域を超えてますね。

母は話の途中、急にうめきだして崖から
落下、湖に落ちてしまいます。

探しても見つからず、湖のまりもが
きらりと光りました。

「おかあさんのまりもが よるは
お星さまになるのね」

母はまりも兼星になったことにして
強引にタイトル回収。

上京してバレリーナを目指す
第二部が始まります。

(その後もまりもは重要アイテムとして
たびたび登場します)

 バレエ教室では意地悪なライバル
たちの嫌がらせや

なでしこの才能が自分の娘の驚異になる、と
金持ちの母親が異様な執着心で
あらゆる邪魔をしてきます。

母が生きていたことが判明し、
並行して母親探しも行われますが

母は記憶喪失のまま、あっちへこっちへ移動して
なでしこを惑わせるのでした……。

ツッ込んでいくうちにだんだん楽しくなって
最高にハイになれる不思議な漫画です。

こんな書き方をしてますが、この作品は
「困難や意地悪にもめげず、ひたむきに
努力すれば報われる」と子供たちに
伝えるために描かれているのは
わかります。

服装もかなりお洒落に描かれていて、
当時の少女たちは憧れたのではないでしょうか。

なお、昭和のお約束
トウシューズにピンが!」
のシーンも出てきます。

この作品だと「妖精のお昼寝パフェ」とか
「恋のときめきパスタ」などの口に出しにくい
カフェメニューの中に、普通のコーヒーの
表示を見つけたような安心感が……。

まりもの星 [完全復刻・超展開バレエマンガ] (立東舎)

まりもの星 [完全復刻・超展開バレエマンガ] (立東舎)

  • 作者:谷 ゆき子
  • 発売日: 2018/05/18
  • メディア: コミック
 

谷ゆきこ『まりもの星』その1

『まりもの星』(72~)は北海道育ちの
少女なでしこが、行方不明の元有名バレリーナ
母を探しながら、自分もバレリーナ
目指す、伝説の超展開バレエマンガです。

掲載は小学館の児童誌「小学一年生」

つまり6才の子供にもわかりやすく、
短いページ数で読者を引き込む
盛り上がりと引きが必要でした。

結果、とてもツッコミが追いつかない
トンデモ漫画に……。

まず、なでしこと妹のれんげの母が
行方不明になったきっかけは

大学の先生だった父が外国から戻る
途中、船が沈没して生死不明に。

母は毎日、家の近くの湖のほとりで
チュチュ&トゥシューズ
泣きながら踊り続けます。

そしてある日、トゥシューズだけを
残して湖に……。

しかし死んだと思われていた母は、
実は生きていました。

「記憶喪失の女性としてTVでインタビューに
応じていた」と知らされた祖父母となでしこ。

早速TV局に連絡して会えるよう手配しますが
すれ違ったり、会えても思い出せなかったりと
じれったい展開が続きます。

しかし母娘の絆は途切れていない……という
エピソードで再会まで引っ張るわけですが

・なでしこ姉妹が湖にモーターボートで出た際、
エンジンの故障で「呪いのうず」という
危険な場所に引き込まれる→

チュチュ姿の巨大な母の幻が現れ、
うずの外へボートを押し出す。

・姉妹は祖父母に助けられたものの、
なでしこは高熱にうなされ、母とテレビ局が
訪ねてきても気づかず、チュチュ姿で踊り続ける。

→外に出て「逃げろ きのくるったバレリーナだ」と
子供たちに石をぶつけられる。

子供「おまえみたいなやつは すずらんおかの
すずらんをせんじて飲めばいい」

※スズランは有毒です。

真に受けたなでしこは、すずらんおかに
向かいます。

そこには丘どころか煙突のような垂直の崖が……。

トゥシューズで崖を登るなでしこ。
なお崖下は例の湖です。

その頃、母は「なでしこが危ない」と叫び

急いで駆けつけると、崖の上で
バレエのレッスンを始めます。

 当時の子供たちの反応が知りたい……。

続きます。

まりもの星 [完全復刻・超展開バレエマンガ] (立東舎)

まりもの星 [完全復刻・超展開バレエマンガ] (立東舎)

  • 作者:谷 ゆき子
  • 発売日: 2018/05/18
  • メディア: コミック