昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

谷ゆきこ『まりもの星』その1

『まりもの星』(72~)は北海道育ちの
少女なでしこが、行方不明の元有名バレリーナ
母を探しながら、自分もバレリーナ
目指す、伝説の超展開バレエマンガです。

掲載は小学館の児童誌「小学一年生」

つまり6才の子供にもわかりやすく、
短いページ数で読者を引き込む
盛り上がりと引きが必要でした。

結果、とてもツッコミが追いつかない
トンデモ漫画に……。

まず、なでしこと妹のれんげの母が
行方不明になったきっかけは

大学の先生だった父が外国から戻る
途中、船が沈没して生死不明に。

母は毎日、家の近くの湖のほとりで
チュチュ&トゥシューズ
泣きながら踊り続けます。

そしてある日、トゥシューズだけを
残して湖に……。

しかし死んだと思われていた母は、
実は生きていました。

「記憶喪失の女性としてTVでインタビューに
応じていた」と知らされた祖父母となでしこ。

早速TV局に連絡して会えるよう手配しますが
すれ違ったり、会えても思い出せなかったりと
じれったい展開が続きます。

しかし母娘の絆は途切れていない……という
エピソードで再会まで引っ張るわけですが

・なでしこ姉妹が湖にモーターボートで出た際、
エンジンの故障で「呪いのうず」という
危険な場所に引き込まれる→

チュチュ姿の巨大な母の幻が現れ、
うずの外へボートを押し出す。

・姉妹は祖父母に助けられたものの、
なでしこは高熱にうなされ、母とテレビ局が
訪ねてきても気づかず、チュチュ姿で踊り続ける。

→外に出て「逃げろ きのくるったバレリーナだ」と
子供たちに石をぶつけられる。

子供「おまえみたいなやつは すずらんおかの
すずらんをせんじて飲めばいい」

※スズランは有毒です。

真に受けたなでしこは、すずらんおかに
向かいます。

そこには丘どころか煙突のような垂直の崖が……。

トゥシューズで崖を登るなでしこ。
なお崖下は例の湖です。

その頃、母は「なでしこが危ない」と叫び

急いで駆けつけると、崖の上で
バレエのレッスンを始めます。

 当時の子供たちの反応が知りたい……。

続きます。

まりもの星 [完全復刻・超展開バレエマンガ] (立東舎)

まりもの星 [完全復刻・超展開バレエマンガ] (立東舎)

  • 作者:谷 ゆき子
  • 発売日: 2018/05/18
  • メディア: コミック