昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

『鬼滅の刃』嘴平伊之助

本日4月22日は伊之助の
誕生日です、めでたい!!

というわけで伊之助の話を。
ちなみに15歳です。

中味は女顔の美少年なのに
常に猪の被り物をして
上半身裸のムキムキ体型という
珍しいキャラです。

※伊之助を育てた母猪の形見。

登場時は野性児を通り越して
人語を喋る動物のような存在。

「山育ちで親兄弟はいない。
他の生き物との力比べだけが
俺の唯一の楽しみだ!!」

女の子を踏みつけて平然としてるわ、
死んだ人を埋める=弔うという
概念を持ってないわ……。

伊之助が言葉を喋れるのは山に住んでた
ボケたおじいちゃんのお陰。
(10巻参照)

ボケてるからこそ猪頭の子供を
孫扱いで可愛がれたとも言えます。

口が悪いのはその孫・たかはる青年が
伊之助からお祖父ちゃんを
引き離そうと日常罵倒してた影響。

そんな事情なので人間との交流は
あっても、まともなコミュニケーションは
ありませんでした。

しかし何でも受け入れる炭治郎や
逗留した藤の家紋の家のお婆ちゃんに
親切にされて気分が「ほわほわ」します。

人として丁重に扱われている喜びが
「ほわほわ」の感覚なのでしょう。

沢山のほわほわを受け取りながら、
伊之助は次第に人間らしく
成長していきます。

逗留中、炭治郎を怒らせて戦うため
食事を何度も奪いますが
炭治郎は「お腹すいてるんだな」と
逆にすすめてきます。

(なんで挑発に乗らねぇんだ
飯とられたのに……)

裏を返せばこの時点での伊之助が
怒るのは「飯を取られた時」です。

しかし、怒る理由が炭治郎のそれに
近づいてくることで、
伊之助の成長が読者にわかるように
なっています。

同時に優しさも芽生えており

上弦の陸を倒した後、意識不明だった
炭治郎が目を覚ました際(12巻)

「そしてお前は軟弱だ!!
心配させんじゃねぇ!!」

伊之助が人間らしく成長したことが
最も残酷な形で仇となるのが
『鬼滅』の恐ろしいところ。

昔の伊之助なら、今のあの状況で
ためらうことはなかったはず……。

二週間生殺しはつらいですね。

 続きはまたそのうちに。

鬼滅の刃 7 (ジャンプコミックス)

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