昭和の話がしたいんだ

昭和大好き団塊ジュニアの主に70~80年代漫画・アニメ・特撮語り

池辺葵『ブランチライン』その6(2巻感想1)

間が空いたので解説:

山の上の一軒家を実家に
持つ、八条寺家の家族の
日常を描いた物語。

(現在実家暮らしなのは
母だけで、娘たちは独立)

主役はアパレルの
通販会社に勤める
四女の仁衣
(にい)。

2巻冒頭の6話は長女の
イチが、実家で母との
会話で

パートの面接へ行くと
話しています。

(その間、大学生の息子の
岳は山中を歩いている)

視点は仁衣に移り、
社員全員に社長から

フリマアプリの
セカンドマーケットと
提携すると言われます。

新品を商う自社が
古着を扱う会社とも
繋がるということで

現在つきあいのある
お店はどんな反応
するだろうか……と

話し合う仁衣と
後輩の山田くん。

山田くんがアプリが見れない
環境の取引先への資料に作った、

(元はアプリにUpされていた)
「洋服を楽しんでる人たちの
写真」のファイルの話題になり、

山田「みんな服で
元気が出たり
するんですねー」

「まぁそれで
楽しめるなら
いいですけど」

「ただ生きてたって
何も楽しくない
毎日なんですから」

山田くんの闇は深い……。

客観的にはまだ20代前半、
健康で両親も健在、実家も
太そうな青年なのにね……。

仁衣「たいして好きじゃ
ないことでもな
続けてると楽しくなって
くることだってあるんだぞ」

「父さんがよく言ってた
こつこつ続けることが
成功への一番の
近道だって」

いいお父さんですね、と
山田くんならずとも
思う矢先に

その父が亡くなったから、
義兄は姉と息子を
捨てられたんだと
呟く仁衣。

基本淡々とした話なのに
時折「……っ!」ってなる
メリハリが巧すぎる……。

重すぎる話の後で

仁衣「いかんいかん
恨みは人生を
くもらせるからな」

山田「センパイも
心がちょっと潔癖
なんですね」

このやり取りいいよね……。

言われた仁衣の
表情も素晴らしい。

そして視点はイチへ
移り、

パートの面接を受けた後、
三女の茉子が経営する
飲食店へ。

時刻はお昼前で客も少なく、
茉子も会話する余裕が
あります。

その頃岳は祖父ちゃんの
思い出に浸っていた
ところ、

お祖母ちゃんがお弁当を
作ってきてくれるのでした。

続きます。